オーケー高井田店の開店日と店舗規模、オーケークラブの割引条件、対抗値下げの運用やオネストカード、冷凍物流の整備を整理。あわせて、トライアルによる西友取得(公表日と完了日)、TRIAL GOの都内初出店、バローの新店、肉のハナマサへの店舗転換、大黒天物産の店舗数も同じ時間軸で追う。
オーケー関西1号店
高井田店:開店で広がる競争
関東の人口密集地で店を増やしてきたスーパー「オーケー」が、関西で店を動かし始めた。関西1号店は大阪府東大阪市の「オーケー高井田店」。開店日まで示したうえで、関西エリアの旗艦店として準備が進んだ。
値段の付け方、会員制度、売場での伝え方、そして物流。店の中の仕組みをたどると、関西進出の手触りも見えやすくなる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関西1号店 | オーケー高井田店(大阪府東大阪市)/2024年11月26日開店 |
| 高井田店の基本 | 売場面積 2473.05㎡/営業時間 8:30〜21:30/駐車場 192台 |
| 都心の出店 | オーケー銀座店(東京都中央区)/2023年10月17日開店/売場面積 2140.40㎡ |
| 会員制度 | オーケークラブ:カード発行費200円(税込)/現金払いで食料品(酒類除く)を3%相当割引(本体価格×3/103) |
| 値付けの運用 | 近隣店より高い場合、POPで明記して値下げする方針 |
| 売場の伝え方 | オネスト(正直)カードで商品情報を知らせる方針 |
| 物流 | 2024年に冷凍品で自社の店舗物流網を整えた旨が示されている |
| 大阪の計画 | 2026年度に大阪府内で新たに7店舗を予定(計画として示されている) |
関西1号店「高井田店」
オーケー高井田店は2024年11月26日に開店した。関西初出店で、事前の告知でも「関西エリアの旗艦店」として準備を進める旨が示されている。
店舗の輪郭は数字でつかめる。売場面積は2473.05㎡。営業時間は8時30分から21時30分。駐車場は192台分が案内されている。駅の徒歩圏に入りつつ、車の来店も受け止める構えだ。
関西への入り方は“いきなりの一店”ではなく、用地の確保も含めて段階があった。高井田店の用地は、東大阪市保有地の入札取得(2022年10月)が告知文に触れられている。開店に向けた準備が時間軸で追えるのは、こうした情報が公表されているからだ。
一方で、オーケーは関西だけを見ているわけではない。都心ではオーケー銀座店を2023年10月17日に開店し、売場面積は2140.40㎡と案内されている。関西で旗艦店を置き、都心でも店を構える。出店エリアの切り替えだけでなく、立地の種類も増えている。
値段の出し方が先に走る
オーケーの値付けは、限られた日の特売よりも「毎日安い」を前に出す。近隣の競合店より売価が高ければ、「競合店に対抗して値下げしました」とPOPで明記し、同価格まで値下げする方針が示されている。売場での一言が、そのまま値段の運用ルールになる。
会員制度も、店の運用と結び付く。オーケークラブはカード発行費用200円(税込)で、現金払いなら食料品(酒類を除く)を3%相当で割り引く案内だ(本体価格×3/103)。割引の仕組みが明記されているので、会計の場面で迷いにくい。
さらに、値札の外側でも情報を出す。オネスト(正直)カードは、できるだけ正確で正直な商品情報を知らせる方針として紹介されている。売場で「今の事情」を短く添える形になり、値段だけでは拾いにくい差が言葉で補われる。
物流の動きもある。2024年には冷凍食品やアイス、総菜原料などの冷凍品を扱う分野で、自社の店舗物流網を整えた旨が示されている。冷凍の領域でも運び方を含めてコストを抑える枠組みを広げた、という位置付けになる。
主要店舗で見える規模
| 店舗名 | 開店日 | 売場面積 | 営業時間 | 駐車場 |
|---|---|---|---|---|
| オーケー高井田店 | 2024/11/26 | 2473.05㎡ | 8:30〜21:30 | 192台 |
| オーケー銀座店 | 2023/10/17 | 2140.40㎡ | (店舗案内に基づく) | (施設案内に基づく) |
大阪府内の出店計画
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2026年度に大阪府内で新たに7店舗を予定する旨が示されている
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計画は変更の可能性がある旨も、告知の中で触れられている
首都圏と関西で同時に動く再編
関西でオーケーの出店が進む同じ時期、食品小売の側では買収や店舗転換も重なっている。店が増えるだけではなく、看板や運営の形が変わる動きが並ぶ。
トライアルホールディングスは2025年3月5日、西友の株式取得(完全子会社化)を取締役会決議として公表した。その後、2025年7月1日に全株式取得が完了したと発表している。買収の話は言葉だけが先に走りがちだが、公表日と完了日がそろうと出来事が追いやすい。
都市部向けの店も動く。トライアルは小型店「TRIAL GO」を東京に出し、都内初として2025年11月7日に「TRIAL GO 西荻窪駅北店」(東京都杉並区)を開店した。店舗面積は約50坪、24時間年中無休と案内されている。セルフレジや顔認証決済、棚モニタリングなどの要素も、リリースの中で並ぶ。
首都圏では別の新店もある。バローホールディングスが「バロー横浜下永谷店」を2025年11月21日にオープンすると告知した。関西だけで競争が激しくなるのではなく、首都圏でも新しい選択肢が増えていく。
関西の売場再編も、看板が変わる形で進んでいる。JMホールディングスは、子会社の花正がフライフィッシュ(スーパー玉出運営)から8店舗を譲り受ける件を2024年6月14日に開示した。2024年秋から冬頃に「肉のハナマサ」へリニューアルし、順次開店予定とも示されている。店舗数の増減だけではなく、売場の色そのものが切り替わるタイプの動きだ。
店舗数で確定できるディスカウント勢
ディスカウントの領域では、店舗数が一次情報で明記されている企業もある。大黒天物産の会社プロフィールでは、グループの店舗数を233店(2025年5月31日現在)としている。数字が確定していると、量感を読み違えにくい。
一方で、店舗数が一次情報で明確に示されていない企業もあり、本文での断定を避けたほうが整合性を保ちやすい。
買収・新店・店舗転換の要点
【関西と首都圏で重なる動き】
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2023/10/17 オーケー銀座店が開店
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2024/06/14 花正が8店舗譲受を開示し、肉のハナマサへリニューアル予定を示す
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2024/11/26 オーケー高井田店が開店(関西1号店)
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2025/03/05 トライアルが西友の株式取得を公表
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2025/05/31 大黒天物産が店舗数233店として会社プロフィールに記載
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2025/07/01 トライアルが西友の全株式取得完了を発表
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2025/11/07 TRIAL GO 西荻窪駅北店が開店
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2025/11/21 バロー横浜下永谷店がオープン
❓FAQ よくある質問
Q1. オーケークラブの割引は何が対象ですか?
A. 現金払いで食料品(酒類を除く)を3%相当で割り引く案内がある(本体価格×3/103)。
Q2. 高井田店の営業時間と駐車場は?
A. 営業時間は8:30〜21:30、駐車場は192台分が案内されている。
Q3. トライアルの西友取得はいつ公表され、いつ完了しましたか?
A. 2025年3月5日に公表され、2025年7月1日に完了が発表されている。
Q4. TRIAL GOの都内初店舗はいつですか?
A. 2025年11月7日に西荻窪駅北店が開店している。
Q5. 肉のハナマサへの転換はどんな形ですか?
A. 花正がフライフィッシュから8店舗を譲り受け、2024年秋から冬頃に肉のハナマサへリニューアルし順次開店予定と開示されている。
総合要約表
関西でオーケーが店を開けた話は、単独の出店ニュースで終わりにくい。同じ時間帯に、買収の完了、新しい小型店の開店、店舗転換の告知が並ぶからだ。
高井田店では、店の規模や来店手段が数値で示され、会員制度や値付けの運用も明記されている。別の陣営では、トライアルが西友の取得完了を発表し、TRIAL GOで都心の買い物に寄せた店を動かした。花正は店舗譲受を通じて肉のハナマサへの転換を進める予定を示している。
店の数、店の型、運営の仕組み。その組み合わせが増えるほど、同じ地域でも買い物の風景が変わっていく。
出典表⏬