【CP注】伏針スレPART3

  • 1二次元好きの匿名さん26/01/18 15:28:34

    任務帰り、夕焼けに染まった路地で伏黒は気が緩んでいた。
    足元の瓦礫に気づくのが遅れ、つまずいた拍子に前の針へ倒れ込む。

    「うわっ――」

     伸ばした手が、狙ったわけでもないのに針の胸に触れた。
    柔らかさと体温が直撃し、伏黒は一瞬で硬直する。

    「っ……悪い! 本当に事故だ!」

     飛び退く伏黒の顔は真っ赤だ。
    針は驚いたまま瞬きをしてから、状況を察してニヤリと口角を上げた。

    「んだぁ?このルール…」
    「ちがっ……今のは不可抗力で……」
    「ってもうボロボロじゃねぇか」

    針は一歩近づき、わざと距離を詰める。
    「こいつまた…!」
    「触らない!」
     即答に、針は声を殺して笑った。
    「ここまで這い上がるのも楽じゃねぇんだよ」
     伏黒は視線を逸らしながらも、心臓の音がうるさい。
    「からかうな……」
    「どぉもお〜」
     そう言って歩き出した針の袖を、伏黒は無意識に掴んでいた。
    「……次は転ばないようにする」
    「ってもうボロボロじゃねぇか」
     伏黒は何も言えず、耳まで赤くしたまま頷いた。

  • 2二次元好きの匿名さん26/01/18 15:32:48

    …???

  • 3二次元好きの匿名さん26/01/18 15:33:37

    キッショ

  • 4二次元好きの匿名さん26/01/18 15:34:57

    ってPART1とPART2も気になるじゃねぇか

  • 5二次元好きの匿名さん26/01/18 15:36:34

    伏黒は並んで歩く針の歩幅に合わせながら、さっきから落ち着かない。
    理由は単純で、少し前の出来事が頭から離れない。
    瓦礫に足を取られ、転びそうになった瞬間、針に抱き留められた。
    胸元に顔が埋まり、腕がしっかり回されて――
    助けられただけだと分かっているのに、心臓だけが勝手に騒いだ。
    「んだぁ?このルール…」
    針の声が近い。伏黒は慌てて距離を取ろうとしたが、針は離さなかった。
    「ってもうボロボロじゃねぇか」
    「……過保護だ」
    「こいつまた…!」
    からかうような笑み。伏黒は視線を逸らすが、指先を握られているのに気づいてしまう。
    「手、離せ」
    「んだぁ?このルール…」
    「オイ――」
    言い切る前に、針が手を強く握った。
    温度が伝わって、伏黒は言葉を失う。

    「ここまで這い上がるのも楽じゃねぇんだよ」

    歩き出すと、自然に手は繋がれたままだった。
    夕焼けの中、誰もいない路地で、伏黒は抵抗する理由を見失う。
    「……離れろ」
    「んだぁ?」
    短い問いに、伏黒は答えられなかった。代わりに、針の袖を掴む。
    針はそれ以上からかわず、ただ歩調を合わせた。
    沈黙が甘く、胸が苦しいほど満たされる。
    耐えきれなくなった伏黒は、顔を赤くしたまま吐き捨てるように言った。
    「……この原始人が///」
    「んだぁ…」

  • 6二次元好きの匿名さん26/01/18 15:38:25

    ??????

  • 7二次元好きの匿名さん26/01/18 15:39:01

    針が語録botすぎる

  • 8二次元好きの匿名さん26/01/18 15:40:07

    キッショ
    なんで続くんだよ

  • 9二次元好きの匿名さん26/01/18 15:45:52

    ハリチーのセリフ草

  • 10二次元好きの匿名さん26/01/18 16:04:08

    保守

  • 11二次元好きの匿名さん26/01/18 16:08:53

    現代人らしい感情をもってるのに口から出るのは原始人語録なの
    なんともいえない侘び寂びを感じられて好き

  • 12二次元好きの匿名さん26/01/18 16:14:35

    Part3ってことはPart28までこれが続くんだな?!

  • 13二次元好きの匿名さん26/01/18 16:16:54

    何だこの悍ましいスレ画は

  • 14二次元好きの匿名さん26/01/18 16:34:57

    >>10

    保守するな

  • 15二次元好きの匿名さん26/01/18 18:19:53

    呪詛師の奇襲は一瞬だった。
    伏黒が術式を展開するより早く、刃が迫る。

    「んだぁ!」

    針が前に出た。
    鈍い音とともに血が散り、針は伏黒を庇う形で地面に膝をつく。

    「……っ、馬鹿!」

     伏黒は呪詛師を押し返す。
    追撃で完全に沈めると、すぐに針の元へ駆け寄った。

    「動くな。傷が――」
    「どぉもぉ〜。ってもうボロボロじゃねぇか」

    軽口とは裏腹に、息は荒い。
    伏黒は歯を食いしばり、針の肩を支えた。

    「次は俺が前に出る」
    「んだぁ?このルール…」
    「当たり前だ」

    伏黒は針を背負い、しっかりと腕に力を込める。

    「勝手に守るな。俺の後ろにいろ」

    一瞬、針が笑った気配がした。
    伏黒は低く、強く言い切る。
    「俺から離れるな……原始人」

  • 16二次元好きの匿名さん26/01/18 18:32:17

    保守

  • 17二次元好きの匿名さん26/01/18 18:34:17

    >>16

    んだぁ?この保守…

  • 18二次元好きの匿名さん26/01/18 19:38:51

    伏黒は、はっと目を覚ました。
    胸に残っていたはずの温度も、掴んでいたはずの重さも、どこにもない。ただ冷たい地面と、動かない現実だけがあった。

    ――違う。

    さっきまでの光景は、全部、頭の中で作り上げたものだ。
    呪詛師に襲われたことも、針が自分を庇って傷ついたことも、最後に背中越しに言葉を交わしたことも。本当は逆だ。
    伏黒は、自分の手で針を殺した。原作通り、躊躇も迷いも挟めないまま。視界の端に、もう二度と動かない針の姿が映る。

    『どぉもお〜』
    『ってもうボロボロじゃねえか』

    なのに脳裏には、初めて出会った時に見せた屈託のない笑顔が浮かんだ。
    何も疑っていない顔。隣に立つことを、当たり前だと思っていた横顔。

    あの笑顔を守る未来を、伏黒は一度も選ばなかった。選べなかったのか、それとも、選ばなかったのか。喉の奥が詰まり、呼吸が震える。

    『んだぁ?このルール…』
    『ここまで這い上がるのも楽じゃねぇんだよ』

    針の言葉。もう二度と聞けない、声。理解した瞬間、失ったものの大きさが、重さが、遅れて押し寄せた。

    「……っ」

    声にならない音と一緒に、涙が一粒、地面に落ちた。

    『こいつまた…!』

    どれだけ願っても、妄想の中の針はもう振り向かない──伏黒恵はその場に立ち尽くしたまま、ただ静かに泣いた。

  • 19二次元好きの匿名さん26/01/18 19:42:33

    お、おう

  • 20二次元好きの匿名さん26/01/18 19:43:55

    泣いた

  • 21二次元好きの匿名さん26/01/18 19:53:04

    静まり返った空間に、不意に音が響いた。
    オギャァ、と。かすれた、けれど確かな産声。

    伏黒は息を呑み、針の亡骸を見下ろす。あり得ないはずの命の気配が、微かに、しかし確実にそこにあった。幻聴ではない。耳を塞いでも、泣き声は消えなかった。

    「……そんな、」

    震える手で近づき、伏黒は必死に二つの小さな命を取り上げた。泣き叫ぶその温もりは、さっきまで妄想の中で追い求めていたものより、ずっと重く、現実だった。
    「……守る」
    喉が焼けるように痛む。
    「こいつだけは……守る。針の、残した……」
    名前を呼ぼうとして、伏黒は言葉を失った。呼べば崩れてしまいそうで、代わりに腕に力を込める。小さな命は泣きながらも、確かにそこに生きていた。

    失われたものは戻らない。針はもう笑わないし、並んで歩く未来もない。
    それでも――すべてが終わったわけじゃない。
    この腕の中で、何かが始まろうとしている。
    断ち切られたはずの時間は、形を変えて、確かに未来へ繋がっている。

    伏黒は涙を拭い、前を向いた。
    喪失を抱えたまま、それでも歩くために。

    『どぉもぉ〜』

    Fin

  • 22二次元好きの匿名さん26/01/18 19:54:48

    FINじゃないが

  • 23二次元好きの匿名さん26/01/18 20:02:50

    怖い

  • 24二次元好きの匿名さん26/01/18 20:46:25

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん26/01/18 20:51:49

    全部伏黒の妄想だったの……?

  • 26二次元好きの匿名さん26/01/18 20:53:17

    伏黒に倒された針は双子を身篭っていた…?

  • 27二次元好きの匿名さん26/01/18 21:21:55

    呪いのスレ

  • 28二次元好きの匿名さん26/01/18 21:43:13

    気味が悪かった

  • 29二次元好きの匿名さん26/01/18 21:49:59

    >>18

    原作って言っちゃってんのほんま好き

  • 30二次元好きの匿名さん26/01/18 21:55:37

    語録だけでここまで会話成立させられるのすげえな

  • 31二次元好きの匿名さん26/01/18 22:01:38

    双子の赤ちゃん抱えて行き倒れた伏黒の元に華が降りてきた時本物の天の使いかと思ったよね
    その後合流した虎杖も驚いてたけど髙羽含めて皆善人だから赤ちゃんの世話にも協力的で和やかだったの好き

  • 32二次元好きの匿名さん26/01/18 22:10:22

    津美紀にも会って欲しかったよね
    でも最後の最後で伏黒がもう一度誰かのために生きてみようと思えたのってちーとずーの存在も大きいんだろうなって

  • 33二次元好きの匿名さん26/01/18 22:38:40

    僕の読んでた呪術廻戦と違う…

  • 34二次元好きの匿名さん26/01/18 22:48:26

    玉犬がそれぞれ双子と触れ合ってる微笑ましくてコマすき
    もっと玉犬と双子の絡み見たかったな

  • 35二次元好きの匿名さん26/01/19 02:05:07

    伏黒ちー(0)女の子
    伏黒ずー(0)男の子

  • 36二次元好きの匿名さん26/01/19 02:11:46

    気味が悪いスレを上げるな

  • 37二次元好きの匿名さん26/01/19 05:17:27

    >>21

    こんなに感動的な『どぉもぉ〜』は初めて!

  • 38二次元好きの匿名さん26/01/19 09:11:30

    保守

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