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いつも人より気づくのが遅い人生を歩んできた人へ

どーも、西村です。

今回は、『いつも人より気づくのが遅い人生を歩んできた人へ』というテーマで話を掘り下げていきたいと思います。
  

「なんで私は、いつも気づくのが遅いんだろう」

そう嘆く声を、私はこれまで何度も聞いてきました。
  

それは、仕事での失敗だったり、恋愛や人間関係だったり、あるいは人生の方向性そのものだったり。

周りの人はとっくに気づいて修正しているのに、自分だけがボーッとしていた。

人が卒業していったステージに、いまだにしがみついているような気がしてしまう。

焦りと後悔で胸がギュッとなるような感覚、あなたにも覚えがあるかもしれません。
  

でも私は、そんなふうに「気づくのが遅い」と思い込んでしまっている人こそ、本当は“気づき”にとても誠実な人なのではないかと思うのです。
  

ある知人の話です。

彼は30代後半まで会社勤めをしながら、淡々と仕事をこなす日々を送っていました。

特に不満もなく、でも大きなやりがいもなく、何となく“波風を立てない”生き方を選んできた人でした。
  

ところが40歳を目前にしたある日、会社の後輩が起業して活躍している姿を目の当たりにし、自分の中の焦りと虚しさが一気に噴き出したと言います。

「自分は、この10年で何をしてきたんだろう」

その瞬間、自分がやりたいことをずっと先延ばしにしていたことにも、挑戦することから逃げていたことにも、急に気づいたと彼は言っていました。
  

でも・・・、本当に“急に”だったのでしょうか?
  

私はそうは思いません。

おそらく彼は、ずっと心のどこかで「このままでいいのか」と感じていた。

でも、その問いに真正面から向き合うことが怖かった。

だから見ないふりをして、日々の忙しさに紛れていた。

「気づいていなかった」のではなく、「気づいていたけど、直視しないようにしていた」だけなのだと思います。

そして、それがとうとうごまかしきれなくなったときに、“遅れて”気づいたように感じてしまうのです。
  

世の中には、反応が早くて、物事にすぐ気づいて行動できる人がいます。

そういう人を見ていると、自分ののろさが情けなく感じてしまうこともあるでしょう。
  

でも、“早く気づける”というのは、それだけで優れているというわけではありません。

一方で、“深く気づける”というのは、時間がかかっても本質に触れる力です。

たとえば、何かに気づいたふりをして場当たり的に対応する人もいます。

けれど、そういう気づきは根が浅いため、時間が経つとまた同じところでつまずくことになる。

それに対して、自分の痛みや葛藤を何年も抱えながら、その中からやっとの思いで拾い上げた気づきというのは、とても深くて強いものです。

そして、そういう気づきを持てる人は、人生の後半戦で力を発揮します。

表面的なスキルや反応の速さでは到達できないところへ、じっくりと進んでいけるのです。
  

私自身、20代や30代前半ではまったく見えていなかったものが、30代後半になって急にクリアになることがありました。

「なんであのとき、もっと早く気づけなかったんだろう」
「もっと早く始めていれば、今ごろは…」

そんなふうに自分を責めたくなったときもあります。
  

でも、気づきというのは“本人が気づける準備が整ったとき”にしかやってきません。

知識としてはすでに知っていたこと。
周りに何度も指摘されていたこと。

ですが、それを本当の意味で「自分ごと」として受け止められるようになるまでには、時間がかかるのです。
  

逆にいえば、「いま気づいた」ということは、「いまの自分だからこそ、ようやく受け止められるようになった」ということ。

それは、過去のあなたが未熟だったからではなく、「このタイミングだからこそ、深く自分に染み込むような形で気づけた」という証です。
  

ここまで読んでくださったあなたにも、きっと何かしらの「今さらかもしれない」と感じていることがあるのではないでしょうか。

・ずっと好きだと気づけなかったもの
・やっと離れられた人間関係
・10年越しにわかった親の気持ち

などなど。

いろんな“気づき”が、あなたの中にあると思います。
  

でもそれらは、「人より遅れてしまった」ことではないのです。

むしろ、それだけ時間をかけてでも、自分と向き合ってきた証。

そして、これからの人生を“自分のものとして取り戻す”ための、かけがえのないきっかけです。
  

最後に。

私がこれまで見てきた人の中で、「後半の人生が輝いている人」にはある共通点があります。

それは、“若いころにうまくいかなかったことを、ちゃんと自分で見つめ直した”ということ。

人より遅くてもいい。
まわりとズレていてもいい。

ちゃんと自分で「気づき」「受け止め」「変えていこうとした」人は、年齢に関係なく人生を動かし始めるのです。
  

そして、“遅く気づいた人”にしか語れない言葉があります。

“遅く気づいた人”にしか差し出せない優しさがあります。

だからどうか、自分を責めないでください。
  

あなたはちゃんと、気づけています。

だから、もう一歩だけ、自分のために歩いていっていいのです。
  

それでは、今回はこの辺で。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

  

P.S.

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いつも人より気づくのが遅い人生を歩んできた人へ|西村敏の哲学note
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