知らずにやってない? ノートPCのバッテリーを劣化させる「意外な習慣」
バッテリーを取り外したほうがいいの?
「高温がリスクなら、いっそバッテリーを外してACアダプターだけで使えばいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、2025年現在のノートPCのほとんどはバッテリー一体型で、ユーザーが簡単に取り外すことはできません。 そこで現代の正解は、物理的に外す代わりに、専用ソフトで「充電上限」を制限することです。 たとえば、多くのメーカーが以下のような設定を提供しています。 ASUS/HP/Dellなど: 設定アプリから「80%(または60%)で充電をストップする」モードを選択可能。 Mac/Surface: OSがユーザーの習慣を学習し、つなぎっぱなしのときは自動で80%に維持。 これにより、バッテリーを外しているのと同等の「低電圧状態」を保ちつつ、急な停電時のデータ消失も防げます。物理的に取り外すよりも安全でスマートな解決策となっているのです。
古いパソコンを使っている場合は?
バッテリーが交換可能なノートパソコンの場合、答えはメーカーごとに異なるようです。 たとえば、Acerは、電源アダプターを使うときもバッテリーを取り外す必要はありませんが、数日間使用しない場合は取り外したほうが良いとしています。 Appleは、バッテリーを取り外せるノートパソコンを製造した際に、バッテリーは決して取り外さないようにと助言しています。 つまり、すべてはノートパソコンの電力管理がどのように設定されているかに尽きます。 バッテリーが少ないときは電力を減らすものもあれば、バッテリーのレベルが低下しても何ら変わらないものもあります。この状態では、ノートパソコンのパフォーマンスが標準以下になる可能性があります。 バッテリーを取り外したら、適切に保管してください。具体的には、電池残量を50%程度にして、室温で保存しましょう。
ノートパソコンを電源につないだままにしたほうがいいの?
ノートパソコンを電源につないだままにしておくと、バッテリーは劣化するのでしょうか?その答えは「YES」です。でも、毎日充電しても、やはりバッテリーは劣化します。 不思議なことに、ノートパソコン業界全体としては、ノートパソコンを電源アダプターにつないで使用するかバッテリーの電源で使用するかという質問に対して、回答を統一していないようです。 Acerは、ノートパソコンを使用していないときはバッテリーを外すことを推奨。 Asusは、2週間ごとにバッテリーを少なくとも50%まで放電したほうが良いとしています。 一方、Dellは、ノートパソコンを電源につなぎっぱなしにしても問題ないとしています。 Appleの回答はもう自社サイトにはありませんが、まだネットで読むことができます。同社は、ノートパソコンを電源につないだままにしないほうが良いとして、以下のように推奨しています。 ノートパソコンは、通勤電車の中ではバッテリーで使用し、オフィスでは電源アダプターにつないで充電するのが理想的です。こうすれば、バッテリーの残量を保てます。 ノートパソコンを電源につないだままにしておいても、短期的にはバッテリーの劣化にはつながりませんが、電源アダプターをつないだ状態でしかノートパソコンを使用しないと、1年後には確実にバッテリーの容量が大幅に減少しているはずです。 同様に、バッテリーの電源だけを使用すると、バッテリーの放電サイクルがすぐ終わってしまいます。 ですから、ベストの解決策は、バッテリーと電源アダプターの折衷案かもしれません。 つまり、バッテリーの電源を使う日もあれば、電源アダプターにつないで使う日もあるようにするのです。いずれの場合も、高温になり過ぎないように注意しましょう。 ノートパソコンのバッテリーを長持ちさせるコツを知りたい人は、バッテリーの状態を分析するツールをこちらからチェックしてみてください。 著者紹介:Andy Betts フリーランスのライターであり、MUOにおいてAndroid部門の元セクションエディターであった。消費者向けテクノロジー・ジャーナリストとして20年以上の経験を有し、初期のPalm Pilotから初代iPhoneやAndroid端末、さらには最新のガジェットに至るまで幅広く取材。モバイル分野全般に強い情熱を持ち、2005年以降は熱心なMac愛好家でもある。現在はHow-To Geekにてライターとして活動している。 訳:春野ユリ ──2019年11月12日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 Source: Batteryuniversity(1, 2),WaybackMachine(1, 2) , ASUS Originally published by Fast Company [原文] Copyright © 2023 Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部