インタビュー「練度の低いロシア軍 戦争継続1年が限度」小泉悠・東京大学先端科学技術研究センター准教授
ウクライナ戦争は2026年に停戦の兆しが見えるのか。専門家に聞いた。(聞き手=和田肇・編集部)
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小泉悠〈こいずみ・ゆう〉東京大学先端科学技術研究センター准教授 1982年生まれ。早稲田大学大学院修士課程を修了後、民間企業、外務省専門分析員等を経て2009年未来工学研究所に入所、17年に特別研究員。19年東京大学先端科学技術研究センター特任助教に就任し、23年12月より現職。
── ロシア国防省は2025年12月2日、ドネツク州にあるウクライナ軍の重要補給拠点の都市ポクロウシクを制圧したと発表した。ルハンスク州でもクピャンスクなど重要都市が制圧されそうな状況だ。プーチン大統領が目標にしているドネツク、ルハンスク2州の完全占領が実現しそうなのか。
■そうは見ていない。ポクロウシクが占領されても、ドネツク州にはクラマトルスクなど重要拠点がいくつか残っている。この戦争は一つ一つの都市を争っても、それが戦争の勝敗につながらない。総体として勝敗をつけないといけないが、個々の都市の争奪戦がばらばらに行われている状況だ。
── ウクライナ軍はロシア軍にかなり押されて…
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週刊エコノミスト
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