珠城りょう、宝塚退団から挑み続けた4年半「続けてきてよかったと今、実感しています」 映像作品出演の経験が引き出しを大きく増やした
2026年1月17日 04時00分
女優の珠城りょう(37)が出演するミュージカル「ラパチーニの園」が2月20日から東京・新国立劇場 小劇場で上演される。宝塚歌劇団を退団して4年半。映像作品への出演を経て臨む今作に「また新しい世界が広がっていくなという高揚感がありました」と目を輝かせた。
「ラパチーニの園」は2021年に韓国で誕生した、18世紀のイタリアを舞台に”愛と支配のパラドックス”を描いたオリジナルミュージカル。
約1年ぶりのミュージカル出演となる珠城は「今回はこれまで自分が携わってきた世界観とはガラッと変わるジャンル。新しい挑戦だなと感じました」と期待。「一見するとファンタジーのような世界観ですけど、実は人間の感情の本質に迫るところがある。それぞれが”愛ゆえの選択”をしていく中で、それが正しいのかどうか、簡単には言えず、深く考えさせられる」と向き合う作品への思いをかみ締めた。
珠城が演じるのはラパチーニ家に仕え、思いを内に秘めて生きる献身的な家政婦・リザベタ。「心に小さな青い炎をともしながら、それを抱えて生きているような女性なのかなと感じています」。これまでは感情をはっきりと表に出す役柄が多かっただけに「思いを秘めた役どころは初めてで、とても楽しみ」と声を弾ませる。
役作りで意識しているのは、言葉にならない部分だという。「立ち振る舞いや目線一つでも表現できることはたくさんある。直接関わっていない場面でも、ラパチーニ博士への思いがにじむような表現を大切にしたいですね」
近年はTBS日曜劇場「VIVANT」、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」など映像作品への出演も続き、自身の成長を実感している。「『VIVANT』シーズン1の頃は緊張ばかりでしたが、経験を重ねて、シーズン2では自分が表現したいものを自信を持って出せるようになりました」。舞台でも「気負わずに、自分はこうありたいと表現できるようになった」という。
さらに、映像作品での経験は、役者としての引き出しを大きく増やしたという。「リアリティーを追求するお芝居を学ばせていただいて、すごく濃い時間でした」と手応えを語り、ミュージカルへの思いに「楽曲がつく分、表現の枠組みが広がる。宝塚時代に長くやってきたことでもありますし、リアルなお芝居と融合させられたら、今の自分だからできる表現になるのかな」と期待を込めた。
「(宝塚を退団して)芸能界に出て4年半で女優としてもなじんできたことが、身になって結果につながってきているのかな。続けてきて良かった」と実感を込める。表現の原動力には「相手からもらうものが大きい」と話し、「相手のボールで、自分でも知らなかった感情が生まれる。役の人生を借りて、経験したことのない感情を味わえるのが幸せです」と笑顔を見せた。
着実に経験を積み、迎えた2026年。珠城は「自分が信じた道を突き進む一年にしたい」と前を見据え、「出会いや経験をもっと広げていけたら」と熱い決意を胸に、再びミュージカルの世界へ踏み出す。
♥珠城(たまき)りょう 1988年10月4日生まれ、愛知県蒲郡市出身。2008年に宝塚歌劇団に入団し、16年から月組男役トップスター。21年の退団後もミュージカルや舞台に出演しながら、TBS日曜劇場「マイファミリー」「アンチヒーロー」など映像作品にも多数参加した。昨年はNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」や舞台「忠臣蔵」に出演。今年は続編が放送されるTBS日曜劇場「VIVANT」にも前作に続いて出演する。
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