刑務所の食事メニューを喜連川社会復帰促進センター元受刑者が解説
刑務所の食事は原則、炊場工場に配役された受刑者が作ります。そして全てのメニューは専属の栄養士が健康を考慮して開発します。
刑務所の食事は不味い、臭い、冷たいなどと聞いたことがあるけど実際はどうなのか?
イメージ的にはものすごく質素な食事を思い浮かべるよね。
私は栃木県にある喜連川社会復帰促進センターという刑務所の元受刑者だけど、想像していた食事とは全く違い感動すらしました。
そこでこの記事では、刑務所の食事メニュー、量、味について詳しく解説します!
刑務所の朝食は?
朝食は麦飯かパンに汁物は必ず毎日出る。そこにメインとなるおかずが一品、それに加えてふりかけや納豆などが付くこともあります。
これが基本的な朝食となります。
ご飯の麦飯は麦の割合が刑務所によって異なるようで、白米のほうが分量が多い施設もあるし麦の割合が多い所もある。
麦の割合が多いと炒飯のようにご飯を箸で掴みにくく、白米にありがちなネバネバ感というよりはパラパラ感が増し食べ応えがあります。
麦飯の味は普通の白米と大差はなく好みにもよるけど普通に美味いです。
ご飯は冷飯ではないけど、配食までに時間が掛かるので熱々とまではいかないけど普通に温かいよ。
もちろん麦飯の匂いも臭くはない!
拘置所で食べた麦飯はかなり麦の割合が多く、移送待ちで二ヶ月過ごした福島刑務所の麦飯は1:1くらいの割合だったね。
喜連川社会復帰促進センターの麦飯は白米のほうが分量は多くて7:3と言ってました。
ご飯の量は処遇によって変わります。
喜連川社会復帰促進センターの場合は、立ち作業の工場の受刑者はA食、座り作業の受刑者はB食、身長が180cm以上の立ち作業の受刑者はA1食、座り作業の受刑者はB1食となります。
ご飯の量は松屋や吉野家の牛丼の並盛りくらいがB食、大盛りくらいがA食とB1食、特盛くらいがA1食の量になるよ。
ご飯に関しては拘置所のほうが量は多かったかな?
刑務所によってはパンも受刑者が一から作ります。
喜連川社会復帰促進センターはパンの美味さで有名で、大きなコッペパンで下手なパン屋より美味しいです。
一般客用にもコッペパンが販売されています。もちろん受刑者が作っているよ。
拘置所と福島刑務所ではひと回り小さいコッペパンが2個でした。
パンのときは小袋のジャムが付いてきます。マーマレードやブルーベリーやイチゴジャムやチョコレートなど日替りであります。
喜連川社会復帰促進センターの場合は、朝食は毎日パンという贅沢。スーパーなどにあるコッペパンより1.5倍くらいの大きさなので食べ応えもあったね。
このコッペパンを揚げパンにして甘いココアパウダーをたっぷりまぶしたものが超絶品だった!
普通に店舗で販売してそこそこの金が取れるレベルです。
汁物の味噌汁は刑務所によって味の濃さが異なり、めちゃくちゃ味が薄い所もあれば普通の濃さの所もあるね。
特に高齢者の受刑者が多い刑務所では、健康面を考慮し塩分を控えめにする目的で味が薄くなるらしいです。
拘置所の味噌汁はめちゃくちゃ熱々で火傷するくらいに熱かった。味は濃いめ。
福島刑務所も味の濃さは普通、喜連川社会復帰促進センターはかなり薄味でした。
(喜連川社会復帰促進センターは2区に高齢者を多数収容しているため)
汁物は通常のお椀一杯分程で味噌汁の味は薄くても普通に美味しくいただけます。
朝の汁物は味噌汁だけでなく、コーンポタージュ、クラムチャウダー、温かい手作りのカフェオレやミルクティーなどがメニューとしてある刑務所もあります。
喜連川社会復帰促進センターなんかがそうです。意外と洒落たメニューも豊富にあるんだよね。
喜連川社会復帰促進センターの手作りのカフェオレがやばいくらい美味くて、カフェオレの日はテンション上がります。
しかも汁物のお椀一杯分だから満足!
朝のメインのおかずはそんなに量は多くありません。小鉢に一品、或いは皿に一品ある程度。割りかしヘルシーな極々普通の朝食の一品的な物が多いです。
朝食の定番の目玉焼きは聞いたことがないですね。半生の状態だとお腹をこわす恐れがあるからだと思います。
刑務所の昼食は?
昼食だけは工場内にあるテーブル席で工場の受刑者と食事をします。
メニューは麦飯かパンにメインのおかずが一品、その他2品のおかずが基本になるかと思います。
昼食は汁物が出ない刑務所が割と多いかな?その代わりとしてパックの牛乳、アセロラドリンク、レモンジュースなどが出る日もあるね。
メインのおかずは豚肉か鶏肉料理が多く、量は若干物足りない感じ。その他2品のおかずは緑黄色野菜の物が多いです。
野菜は生では出ません。必ず火を通して温野菜にします。レタスやトマトなんかの生サラダはどこの刑務所も出ないのかな?
そして刑務所で主流になってきているのがレトルト食品です。
刑務所によっては大手メーカーのレトルト食品をおかずのメインとして提供してる所もあるね。
ハンバーグや中華丼のレトルトなど。味は間違いないのでレトルト食品のが良いという受刑者もいたよ。
福島刑務所の昼食はかなりの頻度でレトルト食品がメインのおかずとして出てきたね。拘置所でもたまに出てきてたよ。
土日祝日はデザート的なメニューとして小豆のぜんざいなんかも刑務所ではよく出ます。
餅は入ってないけどぜんざいの量が半端なく多く、もっそうに小豆のぜんざいが並々と入っています。
刑務所の夕食は?
刑務所の夕食は麦飯、汁物、メインのおかず1品、その他のおかず2品となります。
刑務所によって多少は違うかと思うけど大体この様なメニュー構成だね。
メインのおかずは豚肉か鶏肉系の料理が多く煮魚や焼き魚も出ます。
鳥の唐揚げ、照り焼きチキン、酢豚、豚肉と野菜炒め、鯖の味噌煮など定番のメニューが豊富にあります。
喜連川社会復帰促進センターの鳥の唐揚げがめちゃくちゃ美味い!1個なんだけどサイズがでかくて鶏むね肉1枚分くらいの大きな唐揚げ。
刑務所はどこも週に一回カレーライスも出ます。チキンカレーの日もあればポークカレーの日もあったりドライカレーなんかもあります。
刑務所では珍しいメニューとしてはガパオライスなど洒落たメニューも多数あります。
刑務所の特徴として大豆を使ったメニューも多いです。安くて栄養価の高い大豆なのでどこの刑務所でも必ず大豆を使用したメニューはあるね。
大豆を肉にした肉擬きの酢豚も美味かった。大豆と言われなければ絶対気づかないくらい肉でした。
刑務所では牛肉を使ったメニューはほとんど出ません。正月に唯一出るくらいでそのメニューは牛丼など。
牛肉は値段が高いので通常のメニューに入れることは予算からして難しいのでしょう。
刺身などの生魚もまず出ません。生野菜同様に食中毒などでお腹を壊す恐れがあるからです。
まとめ
刑務所の食事は比較的量が少ない傾向にある。満腹感を得られることはあまりありません。
その為、ほとんどの受刑者は痩せます。一年で体重が10kg落ちる受刑者も珍しくありません。
但し、栄養価やカロリーはちゃんと計算されているので食事で体調を崩したりとかはないです。
味はどこの刑務所も常にレベルは向上しており、不味い刑務所を探すのが難しいくらいどこも普通に美味しいかと思います。
喜連川社会復帰促進センターは下手な定食屋さんより確実に美味かった。
拘置所の食事もかなり美味かったね。福島刑務所はまあ普通かなと。
それ故に刑務所では食事が楽しみのひとつになります。昭和の時代とはおそらく全く違い、今は驚くほどに刑務所の食事はレベルが高く美味しいです!



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