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ポチッ、ピンピンピン、ルルルルルゥゥゥ!! +α

ペンギンです。

先週末、オモコロの新年会に行ってきました。
(週末更新なのでみんなよりツーテンポくらい報告が遅い)

なんか、すごい楽しかった。

噂通りほんとうに臭い会場でしたが、臭いのは入口周囲までで、ガチャッと内扉を開けるともう臭いは気にならなくなっていました。
こういうの書く時に、「臭い(クサい)」という形容詞と「臭い(ニオい)」という名詞が同じ漢字なのすごいやりづらい。でも、「クサい」と「臭い(クサい)」ってニュアンスが違うのでちゃんと使い分けたい気持ちもあって、今回は「臭(クサ)」かったので臭い会場と書きました。お許しください。

内扉を開けると、想像の10倍くらいミッチミチに人が詰まっていて笑ってしまった。村の決起集会みたいだった。

で、ビンゴ大会をやって(めちゃめちゃ穴が空いたのにビンゴにならないまま終わった)、そこからはイスをいったんどかして立ち飲みみたいな感じで酒席が始まった。
あまりにもみんな立ちっぱなしすぎるので、かまどさんがフィルチみたいに巡回しながら「座れ」「まあいったん座れよ」「長いんだから、座んな」と言って狭い会場をグルグル回っていた。

例年よりも結構いろんな人と喋れた気がする。例年っていっても僕はまだ3回目なので、普通に3回目だからという理由なのかもしれない。
会場の狭さが妙に良い方に転がっていた気もする。どう考えてもイスが足りないから最初からみんな立ちがちで、その結果移動しやすくて場内をフラフラできたからかも。かまどさんだけは座ってほしそうだった。
僕は今回の会場かなり好きです。

いろんな人と喋ったから取り上げて1つだけ言うのもアレなんだけど、JETさんと初めて喋って、『渡る世間は鬼ばかり』を観ながら泉ピン子が喋ってる時だけ顔を水に浸けるという僕の変な記事を褒めてくれてすっげー嬉しかった。
あれ全然読まれてないんですけど、書いて良かったです。たしかに(?)、わからないけどJETさんがなんかああいうの良いって言ってくれるのも、なんかわかるというかピンとくる気がする。渡る世間でめっちゃ喋る泉ピン子って、面白いよな。
全体の半数くらいとしか喋れなかったが、これでも大進歩。

流れで二次会にも行きました。新年会の二次会に行くのは初めてだった(今まであったのかどうかは知らない)。
二次会があるのかどうかわからないままなんとなく集団についていって、結局誰も「二次会やるぞ!」って言う人がいないので空中分解しかけたところをオケモトさんが「やるか!」って言って、やった。ここで言える人がいるかどうかで歴史は変わるんですね。
歴史というのはだいたいは人間を超えた大きな「理」で否応なく動いていくものですが、それでもこの瞬間この人がこれをしなければ変わっていたであろう歴史というのはある。今回はここがそれ。
で、さっきのドブ底レンタルスペースとは真反対の、尋常じゃなく眩しい蛍光灯に照らされたこれまた妙な雰囲気の居酒屋で飲んだ。深夜のコンビニくらいすさまじい蛍光灯だった。コンビニの居抜きかもしれない。最初数人だったのが、結局なんだかんだで13人くらいになった。

===

急に時間がさかのぼるけど、新年会に行く前に1つどうでも良い用事を済ませていた。
用事が済んで、新年会までまだ少し時間があったのと、タバコが吸いたかったので、目についたパチスロに入った。パチンコもスロットも全然やったことがなく、トイレとタバコの用事でしか入らない。
が、その日はまだ少し時間があったのと、少ししか時間がなかったので、一服済ませたあとにスロットに座ってみた。

こういう時に慣れていない素振りをするのがすごい恥ずかしいと思うタイプなので、できるだけ慣れた手つきを装って(それっぽくダルそうにスマホをポチポチしたりしながら)、素早く眼を筐体の隅から隅まで動かして遊び方を推測する。
店内は空いていて、スロットをしたことがない自分にとっては好条件だった。もし両隣に玄人がいたら、眼の動きから手つきから何から何までビギナーな自分を見られるのが嫌すぎて、たぶんスロット台に座っていなかったと思う。

筐体をぐるり一回り眺めたが、コインを投入する口しか見つからない。表示的に、おそらく100円玉とかではない。店の専用コインで遊ぶんだということがわかる。
じゃあ、受付でコインを買ってそれを入れるのか?だとしたらもう詰みだ。コインを持ち合わせていないのにスロットに座った「変なヤツ」になってしまう。
もしそうならもう帰ろう。ヤニクラで一瞬スロットに座っただけの休憩おじさんとして胸を張って帰ろう。

瞬間、右上の隅に紙幣を入れる口みたいなのを発見。これだ。
ポケットから財布を出し、千円札を取り出す。札があって良かった。なかったらやはり休憩おじさんとして帰るしかなかったんだから。

千円札を入れる。シーン。何も起きない。
もしかして、コインだけじゃなくて店専用の札とかもあるのか?だとしたらやはり休

という不安の一瞬を裂いて、ジャラジャラとコインが排出された。
筐体の下に、ちょうど自分の膝が当たるか当たらないかくらいの出っ張りがあって、そこがコインの溜まり場になっている。
ジャラジャラジャラ。思ったより出てくる。少ししか時間がないのに、このコイン全部消費できるのか?とまた別の不安が襲ってくる。もしコインが余ったらどうしよう。仕組みが分からない。受付に訊くのも怖い。余らせてはいけない。これは、この時間で、全部消費せねば。
かくして、「当てる」ではなく「コインを使い切る」ことを目的とした謎のスロットタイムが始まった。

3つ隣に青いスーツをきめこんだ初老のおじさんがいて、ダルそうにスロットのボタンを規則正しく叩いていた。良いなあ。こういう仕草を僕もやりたい。
ということで僕もできるだけダルそうにコインを投入口に詰め込んで、できるだけダルそうにスロットの真ん中にあるくるくる回るやつの下に並んだ3つのボタンをポンポンポーンと叩いた。いくらスロットをやったことがなくても、ここを押せばスロットが回ったり止まったりすることは知っている。
と思ったが、スロットが回らない。コイン、入れたのに。

顔ごと向かないように眼だけを極限まで右に引っ張り出して、スーツおじさんの挙動を確認した。規則正しく4回ボタンを叩き、そしてボタンの隣にある小さなレバーを拳(こぶし)でチョンと押し叩いている。これの繰り返し。なるほど。でもなぜ4回なんだ?
改めて自分の筐体を見ると、3つのボタンの左に「MAX BET」と書かれたボタンがある。BET。ああ、そうか。コイン入れるだけじゃダメなんだ。BETボタンを押して、レバーを中指でツンと押し下げた(拳押しは、おじさん独自の技だと思ったので)。
すると、回るやつがくるくる回り出した。成功!これでスロット開始だ。
ピンピンピンとボタンを押して、当然ハズレ。またMAX BETボタンを押してレバーを下げて、ピンピンピン。ポチッ、ガシャッ、ピンピンピン。はいはいはいはい!!こういうリズムね!

スロットのSEが信じられないくらい気持ち良い。「ルマッ」とか、「ルルルルゥ」とか、どれもこれもボタンを無限に押したくなる妙な快感を伴った音。
しかも、ハズレた時より少しでも当たった時の音の方が、一層気持ち良い。なるほど当たることの嬉しさをこうやって増幅させているのか。
これが、人類数十万年の歴史の末にたどりついた「射幸心をあおる仕組み」というやつか。

気持ち良くなっているうちにコインが枯渇した。嘘だろ。あれだけあったコインが、もう終わりなのか?
たまらずもう1枚残っていた千円札をねじ込んだ。まさかおかわりする羽目になるとは。
程なくしてなんかチャンスっぽい音と照明がビカビカ鳴り出して、急にどう押しても何かしら当たるみたいなモードに突入した。ポチッ、ピンピンピン、ルルルルルゥゥゥ!!ポチッ、ピンピンピン、ルルルルルゥゥゥ!!!!
ああああ、ヤバい!これは本当にマズい!!

うぶな射幸心を素手でわしづかみされる感覚と、もう帰らなければならないという焦りで頭がごちゃごちゃになる。
チャンスの入り方とか完璧すぎる。そろそろ帰ろうかなという気持ちになっていた瞬間に差し込まれた。表情を読み取るカメラでもついてるのか?

あと、なんか膝が当たっちゃったのかなんなのか、いつの間にかコインの排出口(可動)が溜め皿じゃなくて手前の方を向いていて、出てくるコインが次々に床へと散らばった。
床がマットだから良かったけど、もしフローリング的な床だったらすごい音を立てていたに違いない。
いずれにしろどう考えても、ド素人か、もしくは本当はスロットなんてやっている場合じゃない人か、どっちかにしか見えない。
初老のおじさんがチラッとこっちを見たが、「後者」ではないことを確認したのかすぐに自分のスロットに眼を戻していた。

こうしてよくわからない状態になったまま、またコインが尽きて、店を出ることにした。
後ろに用事があって本当に良かったと思う。


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