そもそも、VN3ライセンスの「宗教活動:許可しません」がVRChatの利用規約等に違反している話。
American: Jesus Christ is wonderful. (イエス様は素晴らしい)
Korean: 맞아요, 하느님도 훌륭하죠. (ええ、神様も素晴らしいですよね)
Japanese Group: おい!このアバターは宗教的な利用は禁止だぞ!分かっているのか!(Hey! This avatar is prohibited for religious use! Do you understand?!)
American: No, we were just talking. (いや、ただ話してただけだよ)
Korean: 무슨 일입니까? (どうしたんですか?)
※VRChat利用規約およびコミュニティガイドラインの内容は、全て2025年10月24日(JST)現時点での情報に基づいています。
はじめに。
VN3ライセンス(Virtual Native 3D-Model License)は、あしやまひろこ氏が制作した、3Dモデル頒布用の利用規約テンプレートです。
このライセンスでは、頒布者が「商用利用」「改変」「R18」「政治活動・宗教活動」などを個別に「許可/不許可」として設定できます。
その中に存在する項目、「宗教活動:許可しません」
という選択肢が、VRChatの利用規約(Terms of Service)およびCommunity Guidelinesに違反している構造を、条文に即して証明します。
VRChatの基本理念。
“VRChat is a platform and community where you can be anyone, create anything, and interact with people from all walks of life.”
(VRChatは、誰でも、何でも創り、あらゆる人々と関われるコミュニティです)
宗教・人種・性別・文化に関係なく、あらゆる表現と創造を受け入れる中立的プラットフォームであることが明示されています。
この時点で、「宗教活動を一律禁止」する条項は、VRChatの理念そのものと矛盾します。
規約上の直接的違反。
1. 利用者の表現の自由(Terms §8)
VRChatはユーザーに、ワールド・アバターなどのコンテンツを自由に制作・共有する権利を認めています。
“Any User may leverage certain features of the Platform to develop content...”
(いかなるユーザーも、プラットフォームの特定の機能を活用してコンテンツを開発することができ...)
宗教的表現を制限する権限はVRChatまたは法令にのみあり、個人ライセンサーには存在しません。
したがってVN3が宗教活動を禁止することは、VRChatの権限構造に反する越権行為です。
2. 外部ライセンスによる不当制約(Terms §12)。
“You may not use any part of the Platform... outside the scope of what is expressly permitted in these Terms.”
(本プラットフォームのいかなる部分も、本規約で明示的に許可されている範囲を超えて使用してはなりません)
VN3は「宗教活動をしたらアバター使用禁止」という形で、第三者の表現を制約します。
これはVRChatとの書面契約なしに他者の行動を制限するものであり、明確な規約違反です。
3. 差別的行為の禁止(Terms §13.2)。
“You may not... violate the legal rights of any person...”
(いかなる者の法的権利も侵害してはならない…)
信教・信条の自由は、少なくとも、VRChat本社のあるカリフォルニア州(アメリカ)においては法的権利(legal right)です。
“It shall be an unlawful employment practice to discriminate against any individual because of such individual’s ... religion.”
(宗教を理由として、個人に対して差別を行うことは違法である)
日本においても、このように書かれてあります。
"公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする。"
(Any legal act contrary to public order or good morals shall be void)
「宗教活動を禁止する」ことは、信仰を理由とする差別的行為であり、禁止行為に該当します。
コミュニティガイドライン上の違反構成。
1. 宗教に基づく差別の禁止(Guidelines §2.1)。
“Do not attack or discriminate against a person or a community based on... religious affiliation.”
(宗教的所属を理由に、個人やコミュニティを攻撃したり差別したりしてはなりません。)
宗教的所属を理由に活動を禁じること自体が、ヘイト行為(Hate Behavior)として定義されています。
したがってVN3の「宗教活動:許可しません」は、この条項に直接違反します。
2. 公平性の原則(Group rules must be fair)。
“Group instance rules must be reasonable... and consistent with the VRChat Guidelines.”
(グループインスタンスのルールは合理的である必要があります...そしてVRChatガイドラインと整合している必要があります)
宗教的理由による利用拒否は「合理的・公平なルール」ではありません。
もしVN3準拠のアバターがGroupやWorldで使用制限されるなら、それはVRChatガイドラインに非整合な差別行為です。
3. 「We do not tolerate intolerance.(不寛容を許容しない)」原則。
Sexist, racist, hateful, or discriminatory language, behavior, iconography, groups, or content is never permitted in any form. We do not tolerate intolerance.
(性差別的、人種差別的、憎悪的、または差別的な言語、行動、図像、グループ、コンテンツは、いかなる形でも一切許されません。我々は不寛容を許容しません。)
VN3の宗教活動禁止条項は、不寛容そのものの制度化です。
VRChatはこのような差別的排除を“容認しない”と明記しています。
倫理・法的総合判断。
観点ごとに整理すると、次のようになります。
契約上の観点では、VRChat利用規約の第8条および第12条に照らし、VN3ライセンスでクリエイターが「宗教活動を一律に禁止」する行為は、ユーザーの表現の自由を不当に制限する越権行為であり、利用者の権利を侵害していると評価されます。
人権上の観点では、VRChat利用規約第13.2条およびコミュニティガイドライン第2.1項に基づき、宗教的信条を理由に活動を禁じることは、宗教に基づく差別行為とみなされ、ヘイト行為(Hate Behavior)に該当します。
倫理上の観点では、VRChatが掲げる理念文「We do not tolerate intolerance.(不寛容を許容しない)」に反し、信仰を持つユーザーを排除する行為として、コミュニティの根本精神に背くものと評価されます。
以上より、VN3ライセンスの「宗教活動:許可しません」という選択肢は、契約的にも、人権的にも、倫理的にもVRChatの基本原則に違反していることが明確です。
結論。
VN3ライセンスで「宗教活動:許可しません」という選択肢を提供することは、VRChatの公式規約とガイドラインに明確に違反しています。
それは「表現の自由」と「信仰の自由」という基本的権利を侵害し、
VRChatが掲げる「誰でもなれる・何でも創れる」という理念を否定し、
宗教的ユーザーを排除する差別構造を助長します。
したがって、VN3ライセンスのこの項目を残したまま普及させることは、
VRChatの規約違反行為を制度的に助長する行為にあたります。
もしVN3がVRChatで使用されることを前提とするなら、
「宗教活動:許可しません」という選択肢は削除・改訂されなければなりません。
それが、VRChatが掲げる“多様で寛容な仮想世界”を守る唯一の道です。





■ 総括・提言部以降 飛躍:「VN3ライセンスはVRChat規約に違反している」→「運営が対応すべき」と結論 → VRChatは外部ライセンスの契約関係を監督する立場にない。 矛盾:「表現の自由を守れ」と主張しつつ、作者の“利用条件を設定する自由”を否定 推論の飛躍:VRChat内で発生し得る…
ご指摘の内容については、すでに記事本文および過去記事「VN3問題点シリーズ」で論じています。 現時点で問題にしているのは、主張の正否ではなくコメントそのものの検証可能性です。 一部コメントに「(編集済)」と表示があり、アカウントIDも null_2025、 フォローはnote公式のみで、スキ履歴や…
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■ コミュニティガイドライン上の違反構成(1) 飛躍:「宗教的所属を理由に差別禁止」=「宗教活動の制限禁止」 → ガイドラインは“人”を差別する行為を禁止しているが、これは作者が自衛のために利用規約を設けることまでを制限する趣旨ではない。 VN3で宗教活動や政治活動での使用を制…
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■規約上の直接的違反 矛盾:「越権行為」論 → VRChat利用規約は運営⇔ユーザー契約。VN3は作者⇔利用者契約。階層が違うため「越権」概念が適用できない。 誤用:Terms §12を外部ライセンスに適用 → 本条は「プラットフォーム機能の不正利用禁止」であり、モデルの使用条件を規制する…
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