合宿に行ってきた
オモコロの合宿だ。合宿と銘打ってはいるが実際のところオフ会みたいなものだ。
他のライターの人たちと会って話す機会は年にそう何度もないので、今回も参加できたことを嬉しく思う。
今回も合宿には多くのライターが参加し、その数は総勢でなんと約60名にも及ぶ。
初代スマブラのキャラの数が12なのでそれと比較すると参加者の多さは歴然だ。さらに最新のスマブラのキャラの数は84名なのでこのことから最新スマブラがいかにすごいゲームかがよくわかる。
さて、合宿にはそれだけ多い人数が参加していたのと、あとふつうに私が人見知りをしてしまう性分なのもあって中にはろくに話せてない人もいる。
そのため他のライターの様子が知りたかった人には退屈な内容になってしまうかもしれないがそこはどうかご容赦いただきたい。
○一日目
レンタカー屋に集合し、それぞれ事前に決めておいた班に分かれて車に乗り込む。
私の班には私の他に彩雲さん、寺悠迅さん、たばねさん、ナ月さん、ヤスミノさんの計6名がいた。
なんとも落ち着きのある、安定感を感じる編成である。
車内ではヤスミノさんが1人ずつ「最近どうですか」と近況をたずね、聞かれたほうもそれに答えて、そこで一人ひとりのパーソナルな部分も知れたのがいいアイスブレイクになった。
なのであとから私もそれにならうかたちで初対面のナ月さんと寺悠迅さんに好きな64カービィのコピー能力を質問してみると「ボムカッター」と「ニードルニードル」という答えが返ってきた。わかっちゃいたがこれは別にパーソナルな部分ではない。
車内ではそのほかに、なんかかっこいいと思う人名を言い合ったり、目立つ広告を出していた会社のホームページをのぞいてその業務内容や会社紹介の動画にいちゃもんをつけたりしていた。落ち着きのあるメンツだと思ったがちゃんと底意地の悪さがうかがえてよかった。
道中、昼食のため立ち寄った海鮮丼屋さんに偶然アド街の取材が来ていた。地方に住んでいると『アド街』という単語は大喜利の答えみたいな、ユーモアの文脈でしか目にすることがないのでそこでなんだか都会を感じた。
◇
我々の班は買い出し担当でもあったので宿に向かう前に地元のスーパーに寄り、その日の夜のバーベキューの食材のほか、お米や飲み物、お菓子などを調達するという仕事があった。
なにせ60人ぶんの食事なのでそれは膨大な量の買い物になる。そのため買い出し担当は我々ともうひと班あり、2台の車に大量の段ボールを積んでから宿へと向かうという流れだ。
我々がスーパーについたとき、すでにもうひと班は到着しており、肉や野菜、お菓子といったものを大量に買い物カゴに集めていた。
そのときお菓子の入ったカゴをみるとなんだかチップス系に偏ってる気がしたので大袋入りのせんべいを2つほど黙ってカゴにつっこんだ。すると近くにいた加味條さんに「いいねぇ」みたいなことを言われてちょっと嬉しかったが、いま思うとちゃんと聞き取れていたかどうか怪しいし加味篠さんは怖い本を書いているので実際には「呪い殺すぞダボが・・・」と言われていた可能性もある。
買い物を終えるとお次はいよいよ宿へと向かうのだが、画像からもわかるように宿はかなり標高の高い場所にあったため途中かなり急な斜面を登ることになった。先ほど買った荷物も車の後部に集中していたので下手すると車ごとひっくりかえる可能性もある。
車内ではヤスミノさんの「全員体を前に倒すんだぁー!」というかけ声とともに少しでも重心をずらそうと抵抗しており、そこだけクレしん映画みたいなやけくそなテンションになっていたのでここまでくると連帯感もかなり極まった感があった。
◇
全ての班が宿に到着し、まもなくしてバーベキューが始まった。ストーム叉焼さんやかんちさんといった料理やアウトドアに強い人たちがバーベキューを仕切ってくれていたおかげで美味い飯にありつくことができた。
各々がアルコールやソフトドリンクを手に談笑していたなか、鎧坂さんが人を集めて最近海外で謎にミーム化している、ダンガンロンパ2の主人公の日向創にオレンジジュースを持たせるというネタをやっていた。発祥が海外ということもあってネタを知らない人も何人かいたがその一方でニャロメロンさんなど数人の賢人が周囲に元ネタを解説している様子もみられた。
その後、もともと降っていた雨も徐々に勢いを増していき、バーベキューはおひらきとなった。参加者たちは片付けをして、宿の中の宴会スペースへと移動する。やや名残惜しい気持ちもあるが、しかしバーベキューはこの夜のほんの前座に過ぎず、ここからが本番であった。
◇
第二部の幕開けを飾ったのはカレー班によってつくられたみくのしんさん監修の辛いカレーだった。
オモコロでもちょいちょい言及されるこのカレーだがこの合宿で初めてお目にかかることができた。味のほうも本格的な美味しさで、これをつくった人は料理に造詣が深いんだなというのがなんとなく伝わってきた。
食事を終えてからはとくに決められたプログラムはないので、各々話したい人の近くにいっておしゃべりをしたり、誰かが持ってきたボードゲームを囲んでみんなで遊んだりして好きなように過ごしていた。
私はオタクのライターたちとスマブラをして遊んだのだが、不思議なことに談笑島やボドゲ島など複数の島があったなかでスマブラ島だけ明確に、もはや頼もしいほどにオタク然としたライターが集まっており、そこだけ本当にオタクサークルの部室みたいだった。
長イキさんやのぎへっぺんさん、めごちもさんなどスマブラをやりこんでいる者や逆にそこまでプレイしたことがない者もいたが、片手コンだったことやアイテムありにしたこともあってわりとバランスのとれた勝負になっていて、さすがは愉快なパーティーゲームだなと思った。
そしてスマブラもひと段落したところで、今度は鎧坂さんがおもむろにカラオケの機械を操作し始めた。
なんだその選曲は。
この鎧坂さんを皮切りにオタクくんたちのカラオケが始まり、クライマックスには『檄!帝国華撃団』をその場にいたみんなで歌った。
一番と二番の間のセリフパートを誰も譲らないので結果的に真宮寺さくらが6人くらいいた。
個人的にこのときは今回の合宿の中でもトップクラスに盛り上がった。
◇
風呂から出ると広間はまだまだたくさんの人で賑わっていた。
なにやら話が盛り上がっている集団があったので近寄ってみると先にいた彩雲さんが「いま、ざわさんが"数字の話"をしてるんですけどタメになるから聞いたほうがいいですよ」と教えてくれた。
いつになくマジメというか、遊びのない話題だなと思ったがよくよく聞いてみると、合宿前日にツイートがバズってフォロワーが増えたざわさんがそのとき輪の中にいたフォロワーが少ないほかのライターをコケにしているだけだった。彩雲お前さっきタメになるって言ってなかったか。
一応ざわさんの名誉のために明言しておくが、これはわざと露悪的な言動をすることでわかりやすく天狗になっているというおふざけである。そのあとARuFaさんのフォロワー数を聞いたら途端にきょとんとして数字にピンとこなくなるところもフリがきいていておもしろかった。
私がそのやりとりを見始めたのは途中からだったが、だいたい同じような内容の話をかれこれ2時間ちかく話していると聞いて「興行じゃん」と思った。
そのあと、野田せいぞさんと宮本牛乳さんとニャロメロンさんとブロックスというボードゲームで遊んだ。
このゲームを遊ぶのは初めてだったが、一回やればなんとなく全てが理解できるといってもいいくらいにシンプルでおもしろいゲームだった。
ルールがシンプルなぶん勝つにはちゃんと頭を使わないといけないのだろうが、4人でボードを囲みながら私はほかのメンツを見て「Twitterすぎるな」と考えていた。
やがて夜も深まり、ちらほらと寝床に入る人がではじめたところで私も寝ることにした。
昨年の合宿では寝床の争奪競争に完全に出遅れて結局長イスの上で寝たのだが、今年は運良く(運良く?)押し入れが空いていたのでドラえもんよろしくそこに布団をしいて寝ることができた。
○二日目
6時くらいに目が覚めた。
せっかく早起きしたので朝風呂をキメようと思い、無人の露天風呂に1人ひろびろと浸かっていると脱衣所の戸が開く音がしたので誰かが入ってくることがわかった。
ひとウケ狙って"犬神家"で待ち構えていようかと考えたが、マジで全然話したことない人だった場合の地獄の空気を思うと誰も得をしないので踏みとどまった。
入ってきたのは愛のサダさんだった。
多分やってもよかった。
8時くらいになると起きて身支度をする人の数が増えてきた。みくのしんさんも各男性部屋をまわり声をあげて起床を促していた。
まだ姿の見えない鎧坂さんの様子をみにいくと枕元がオタクすぎて思わず写真を撮ってしまった。
ちなみにこの画像、実は撮り直したもので、最初すでにみくのしんさんの声で覚醒していた鎧坂さんにカメラを向けると寝たままポーズをキメたのでそこで一枚写真を撮ったのだが、その直後に「あっ待って!これでもう一枚!」と言ってバタバタとアイマスクを身につけ、このように五条悟をやってくれた。
寝起きですぐに五条悟にアクセスできる脳のはたらきヤバすぎるだろと思った。
◇
二日目は事前アンケートによって割り振られた各班でそれぞれのアクティビティを行う。
私は日本一長いという巨大な吊り橋に行くことになっており、同じ班には愛のサダさん、長イキさん、ざわさん、かとみさん、私野台詞さんがいた。
途中、同じく吊り橋へと向かう別の班と合流し、道中にあるめんたいパークという施設に行った。
めんたいパークの中へ入ってみると施設内は本当にめんたいこ一色で、もはやめんたいこが関与してないものがなかった。
軽く昼食をとるため一同でおにぎりなどを販売してる列に並んでいると、愛のサダさんがガラス張りになっている調理場の様子をまるでトランペット欲しがる少年みたいに覗き込んでいるので「めんたいこ大好きじゃん」と思った。しかしあとで話をきいたところ、別にめんたいこにそこまでありがたみは感じておらず、むしろ関心は薄いほうらしい。
つまりカードショップで自分がプレイしてないカードゲームの高いカード眺めるみたいなことだろうか。まったくこのオタクめ。
◇
それからまた車を走らせて、目的の吊り橋、三島スカイウォークに到着した。
マジで超デカかった。写真だと伝わりにくいだろうが本当にデカい。高いし長い。ひもQみたい。
吊り橋なので当然歩いていると揺れて、これがまた恐ろしい。
肌で感じる位置エネルギーが凄まじい。
眼下に広がる光景に思わず足がすくみそうになる。
このとき横で鎧坂さんが「お、おい。あれ死体じゃないか!?」「嘘だろ、どうしてこんなことに」みたいなことを本当に1人でペラペラとしゃべっていたのでそれもなにか元ネタがあるのかとたずねたがそれについては教えてもらえなかった。本当になんなんだこいつ。
また、ざわさんもこの橋の揺れやら高さやらがかなり無理だったようで、わたっている間は誰かしらがざわさんと手をつないでいた。私も少しでも励まそうと思い「きっとこの先に『橋ソフト』売ってるんで一緒に『橋ソフト』食べましょう!」と声をかけた。
『そらソフト』だった。
橋をわたった先にはジップラインがあり、これもみんなでやることに。ジップラインがなにかというと簡単にいえば橋のこちら側とあちら側を結ぶこれまたデカいターザンロープだ。
橋にかなり苦戦していたざわさんだが、意外とジップラインのほうはそこまで難色を示さなかった。きくと、橋は揺れるのと移動にかかる時間が長いのが嫌らしく、ジップラインなら高さへの怖さはあるが移動がスピーディーなのでなんとか耐えられるというようなことを言っていた。
「帰りはあっという間だ」と安堵していたざわさんだが、これは誤解である。
その後、ジップラインは往復がワンセットなので向こうについたらまた戻ってこなければならず、終わればまた橋をわたって帰ることになるということを知らされたざわさんは、怒っているのか悲しんでいるのかよくわからない表情で「じゃあコレ(ジップライン)やる意味マジでなくないですか?」と言っていた。
実際にやってみるとジップラインは楽しかったけどマジで怖かった。滑り始めるときはスタート地点から足を離して全体重を滑車にあずけるのだが、まずスタート地点が断崖にあるので本能がそれを拒否する。落ちたら死ぬ。
1人なら直前でギブアップしていたかもしれないが、ジップラインの2レーンあるうちのもう一方には愛のサダさんがいたため、「こんなカドショのオタクに遅れをとってはならない」と、なんとか意地で敢行できた。(※あくまで言いがかりであって愛のサダさんは別にカードゲームのオタクではない)
そんな感じのため往路はちょいちょい目をつぶってしまったが一回やったことで少し余裕が生まれ、復路ではちゃんと目を開けて景色を楽しむことができた。下は見れなかったけど。
怖かったがやってよかったなと思った。ざわさんも楽しめたそうでよかった。
そうしてアクティビティを終え、我々は一日目のスタート地点であるレンタカー屋へ帰ることに。
デカい橋をわたるという同じ境遇を乗り越えたせいか帰りの車内は最初よりも盛り上がっており、絆の深まりを感じた。
具体的にいうと下ネタが解禁されていた。
◇
さて、そんなこんなで今年の合宿も無事終了した。
ふだん私が「この人おもしれー」と思っている人や生息域の近い人間が集うため、この二日間はたいへん居心地がよかった。
なのでまた次の機会があればそのときもぜひ参加したいものである。
最後に、今回の合宿での反省点をひとつとりあげる。
これは車内での集合写真だが、私がエクステンデッドのガキみたいにロボットのおもちゃ(タランチュラナイト)を持っているのにはちゃんとした理由がある。
この合宿中用意していたボケとして、行きでも帰りでも移動中に"無の時間"が発生したときに、『自分遊べるもの持ってきてますよ!』と言ってカバンからサッとタランチュラナイトを出したら
『いや1人遊び用やないかい!w』
『ぎゃはははははw』
『クスクスクスw』
『冷え冷え冷え冷えw』
『にょwにょwにょwにょw』
となる算段だったのだが、幸か不幸か、無の時間なんて発生しなかった。
結果としてタランチュラナイトは完全に出るタイミングを失い、二日目の朝にインターネット性善説ドラゴンさんに「キングオージャーお好きなんですよね」と話しかけられた際に「そうなんですよ、ほら」と応えてそこでお披露目してしまったのでその瞬間私はただの旅先におもちゃを持ってきたおじさんになってしまった。
次はもっとちゃんとうまくやりたい。


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