葬儀場に安置されていた女子高生の遺体をもてあそんで撮影した葬儀場職員に執行猶予付き判決が下された。
東京地裁は3日、葬儀場の元職員・篠塚貴彦被告に東京都迷惑防止条例違反と建造物侵入の罪で、懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡した。
篠塚被告は葬儀場の職員として働いていた2021年11月と22年6月に計3回、安置室と冷蔵室に忍び込んだとして、建造物侵入の罪に問われていた。また、約5年前から葬儀場のトイレにスマホを設置し、25人の女性を盗撮したとして、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反の罪にも問われていた。
東京・大田区の葬儀場に12年務めていたが、昨年10月に逮捕され、懲戒解雇された。トイレに置いてあったスマホが見つかったことから犯行が発覚。そのスマホにはトイレの盗撮動画だけでなく、遺体をもてあそんだ動画と画像が保存されていた。
1月20日の公判では「遺体の搬送担当で仕事中にご遺体を触りたくなり、その後、もてあそぶ目的で安置室と冷蔵室に侵入しました」と建造物侵入についての罪を認めた。遺体に触れることができるのは納棺師のみで、職員は触れることはできない。また、盗撮については「式場のトイレ清掃をしていて盗撮を思いつきました。最初は性的欲求ではじめましたが、そのうち盗撮すること自体が目的となり、バレるかバレないかのスリルを味わっていました」と認めていた。妻子のある身で、妻が情状証人として法廷にも立った。
驚くべきことに篠塚被告は「裁判が終わったら、押収されたスマホを返還してもらいます。刑事さんが動画をすべて削除するという条件で返還を約束してくれました」と語っていた。裁判長は「逮捕され、裁判になった原因のスマホを使うことに抵抗はないんですか?」と驚いたが、被告は「言われてみれば抵抗はありますが、子供の写真が入っているので返してもらいたいんです」と述べた。
遺体は女子高生だった。その母親は警察から動画内容の確認をさせられていた。判決公判を傍聴した母親は、執行猶予判決を聞いて、「篠塚! 娘にあんなことしておいて、執行猶予なんてふざけんなよ」と立ち上がったが、係員に静止され、天を仰いだ。
母親は「亡くなった娘を汚い手で触ったのに、死体損壊にはならなくて、ただの建造物侵入だけっておかしいですよね。それにあんなヤツを雇っていた葬儀社が建造物侵入された被害者で、娘は被害者にならない。許せません」と話した。












