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住民投票が告示された10月12日から11月1日の投票締め切りまで、ツイッターに投稿された「大阪都構想」という言葉を含むツイートは約120万件(リツイート含む)に上る。分析すると、投票日が近づくにつれて投稿が増える中、比例して「デマ」という言葉を含むツイートも増加していた。推進派、反対派双方が互いの主張を否定しあう構図は最後まで続いていた。
ツイート数は告示日を過ぎるといったん下降したが、投票日1週間前の日曜日(10月25日)以降は推進、反対両陣営の街頭活動が活発になったこともあって増加に転じ、日々6万~8万件台で推移した。投票日の11月1日のツイート数は、投票が締め切られる午後8時までの段階で告示日以降最多の9万9千件に達した。
終盤、全体的な数が増えるとともに、多く含まれるようになったのが「デマ」という言葉だ。急増したのは27日で、背景には一部報道機関が「大阪市を4政令市に分割するとコストが約218億円増える」という市財政局の試算を報じたことがある。
試算をめぐっては、市財政局が29日夜に記者会見を開き「誤った試算」として自ら「捏造(ねつぞう)」と認める異例の事態となり、「財政局」という言葉を含むツイート数は30日にピークに達した。その影響か、「期待」または「不安」という言葉を含む各ツイートの数は競り合いを続けたが、28日以降は「不安」が上回った。推進派、反対派双方からコストをめぐるさまざまな数字が流れ、互いにデマなどと応酬しあった構図そのものが、大阪市廃止への不安を高めた可能性もある。
(渡部圭介)