恋愛禁止扱う映画「ファンが見たら…」 齊藤京子の不安を拭った手紙
元人気アイドルの齊藤京子さんが、アイドルの恋愛禁止が題材の「恋愛裁判」に主演する。
2年前にアイドルグループ日向坂46を卒業したばかり。それだけに、今作への出演には不安もあったと振り返る。「ファンの方々が見たらどう思うか、ということも頭をよぎりました。けれどこのチャンスを逃したくなかった」
演じる主人公の山岡真衣はアイドルグループのセンターを務めていたが、契約に反して男性と恋仲になる。グループ活動に損害を与えたとして、所属事務所から提訴される。
恋愛禁止については「漠然と…」
脚本を読んで「業界の人しか知らないようなことがト書きでたくさん書かれていて驚いた」。元アイドルとして、作品におけるリアリティーを上げることに貢献。本番直前はどんな段取りでステージに向かうか、といった具体的な経験を深田晃司監督らに話し、脚本を改編してもらったという。
山岡は冷静沈着で頼もしい性格な一方、自信がなく、SNSでのファンの辛口な書き込みを読んでは落ち込む。
「センターにいそうな子ですね。自分をめちゃくちゃ出す子じゃなくて、周りが見えていて、自分なんか、という子の方がセンターになりやすい。自分と近い部分も多々ある」
中学時代にAKB48に熱狂し、背中を追うようにアイドルの道に進んだ。元アイドルファンだからこそ、アイドルとして活動する自身を「客観的に見られて、壁にぶつかっても冷静に判断できた」。
AKB48は、メンバーの恋愛が報じられるなどして「恋愛禁止」を巡ってたびたび話題になった。自身は恋愛禁止について、劇中の山岡と同じく「そんなものがあるのかな、と漠然と思いながら業界に入りました」と振り返る。
今作は昨年の東京国際映画祭で上映された。鑑賞した自身のファンから、こんな内容の手紙が届いたという。「アイドルの恋愛禁止について深く考えたことがなかった。この作品を見るまで、アイドル側の気持ちをこんなに考える瞬間はなかったです。良い機会になりました」
映画を通じてファンと対話ができることを実感し、出演の際によぎった不安は払拭(ふっしょく)された。「今は意見交換できることが楽しいです」
さいとう・きょうこ
1997年生まれ、東京都出身。過去の出演映画に「#真相をお話しします」「(LOVE SONG)」。テレビドラマでも活躍している。2月公開の「教場 Requiem」にも出演する。「恋愛裁判」は23日公開。
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