『科学救助隊テクノボイジャー』をいろいろ熱く語る(移転済)
初めに
「note内に正面から『科学救助隊テクノボイジャー』を熱く語っている文章がないじゃないか!」
そろそろ行く末が見えてきたオタクが、生きる支えとして共に歩んできたテクノボイジャーについて、熱く語る文章を遺す!
43年は長い。沢山の出来事があったので一気になんてとても書けぬ。以降、気紛れ不定期追記形式更新。
更新記録
2025年09月13日 noteでの更新停止後、さくらのブログ→はてなブログに移転。
出逢い
1982年05月01日
この辺をまだ記憶がしっかりしていた80年代に文章にしておいてよかったw
テクノボイジャーと私の出逢いは第三話「スペースコロニーの友情」から始まる。我が家はその時普段通り『クイズダービー』を見ていた。私はふと新聞のラテ欄を見て――
「お母さん、アニメやっとうやんか!」
――と慌ててチャンネルを回して(昭和なので物理的にw)、そこにカッコイイ(当時の素直な感想)水着の男性を見て――
!?!?!?←言葉に出来ない溢れ出る感情w
――で、一発で主人公の火鷹雷児君に恋に落ちてしまったのだった。
放送中の出来事
第三話「スペースコロニーの友情」
1982年5月1日
建設中のスペースコロニー郡に多数の流星が衝突、コロニーの原子炉に亀裂を生じさせた。非常用の炉心冷却装置が作動せず、このままでは炉心溶解は必至だ。万が一そんな事になれば、近隣のコロニーにまで被害が及んでしまう、と懸念したビリー・ワトソンは、影響を及ぼさない空域まで移動させる為、同じく故障した姿勢制御用エンジンを修理しようと一人コロニーに残った。彼を救う為、司令の命令を無視して救出に向かおうとする火鷹とキャサリンだが。
私がテクノボイジャー脚本家陣で一番大好きな吉岡一夫さん脚本作。未だにこのエピが出逢いでよかったと思っている。
既に『機動戦士ガンダム』でスペースコロニーを履修済みなオタクにはあまり説明が要らないのだが、今見ると当時の一般視聴層には若干説明不足感がある。ラグランジュポイントとか。ちなみに海外の人は、日本人がラグランジュポイントをキチンと説明出来るの割とビックリらしいぞ?
さて……このエピのゲストキャラ、ビリー・ワトソンはかつて飛行訓練学校で火鷹君の教官だった人物。卒業試験で事故で墜落した際に火鷹君を庇って負った傷が元で退官し、スペースコロニーの建設責任者をしていたのだが……。
CVが三ツ矢雄二さんなんだよ……。
三ツ矢雄二さんなんだよ『六神合体ゴッドマーズ』のマーグの。
察してくれ……。
勿論、当時はそんな事1クォーク(860zm)も考えていなかった。私がそっちwに開眼したのもテクノボイジャーだがそれは他ファンの個人情報に触れるので語れない。以降語れない部分が多々出て来るが、関係各位との約束があるので仕方ない。
それはともかく、私は番組終了までにすっかりテクノボイジャーに魅了されたのだった。
火鷹君がめっちゃカッコイイから! キャサリンがめっちゃ恋する乙女だから! テクノボイジャーがカッコイイから!
この後、調べれば調べる程、ただカッコイイだけではない魅力があり、ティーンを根底からパラダイムシフトさせるに十分な設定が仕組まれている事を、私は知る事になる。
調査開始
私は当時、アニメ雑誌の内アニメージュ・アニメディア・マイアニメを定期購入していた。神戸市とはいえ田舎wだし、アウトやアニメックまでは手が回せなかった。
早速、バックナンバーのテクノボイジャー記事を探し始めた。記事だけでなく、読者投稿コーナーや他記事でテクノボイジャーについて記述している全てを探した。
後にアウトやアニメックのバックナンバーも入手したので、80年代のテクノボイジャー記事は多分全て手元にあると思う。
マイアニメには栗色長髪のキャサリン・ヘイワードが掲載されていた。恐らくだが、プレスシートではこのデザインで発表されていたのだろう。でも髪が長いと緊急時にヘルメット被る際に邪魔だろうなあ。
そして未だに最大の謎なんだが、当時確かにQ&Aコーナーに――
Q:アイロスというのは何ですか?
A:隊員達のアイロスという言葉はInternational Rescue Organization Systemの略です。
――というのがあった筈なのだが、今、手持ちの雑誌全てを読み直しても、どうしても見付からないのだ。
他、アウトにはテクノボイジャー各ビークルのスペックが掲載されていた。アウトは他アニメでも編集者の意思統一がある。反面アニメックは『六神合体ゴッドマーズ』の東上別府精さん(パイロット版『サンダーバード』選曲)のインタビュー記事で音楽を褒めてくださった一方、同じ号の別記事で編集者と某氏二人して貶めるような発言をするいい加減さであった。
しかし当時の調査はこの辺りで手詰まりだった。何しろヒット作品がひしめいていた。
「面白いのに! テクノボイジャーめっちゃ面白いのに!!」
飢餓感から来る熱い思いが私を社会的に追い詰め、一時は死のうとまでした原因になってしまったが、それは今回全く関係ないので割愛する。
その間にも時間が過ぎていった。土曜日は野球中継の傘下番組になる事が度々で、私は逆さてるてる坊主を何個も吊り下げて雨乞いしていたのは蛇足である。
第四話「超重力!!宇宙ステーション」
1982年5月8日
宇宙バスステーションが原因不明の異常回転を始め、地球に落下し続けていた。外周には乗客の乗った宇宙バスがあり、このまま回転が続けば強大な遠心力の為乗客は押し潰され、宇宙バスステーションは地球大気圏に突入して燃え尽きてしまうだろう。TBは設計者のロベルト博士を伴って、現場に急行する。
飛ばして良いですか? 火鷹君過去エピなんですが、諸事情により以下略! 詳しくは第十四話にて!
第五話「マグマの海からの脱出」
1982年5月15日
サウル島の海底無人発電所の立入禁止区域に、監視艇の制止を振り切って一艘のバチスカーフが侵入した。ちょうど発電所の所長で幼馴染みのスカーレット・クリスティ博士を訪ねて来ていた火鷹は、その知らせを聞いてIROに連絡すると、彼女を連れてTB1号で現場に向かう。
脚本は趣味が登山な為、自然描写が毎回素晴らしい中原朗さん。
SF考証の鹿野司さん提案だろうが、海底の地熱発電所というアイディアがまず凄い。現実の未来で実在しそうなこうした設定の細かさが、私がテクノボイジャーを愛する理由の一つ。
ただ……火鷹君の幼馴染みである所長のスカーレット・クリスティ(CV横沢啓子さん)の兄ジェームス(CV玄田哲章さん)は何とかならなかったのか。金がないから研究が進まない結果投げ出したまでは分かったが、もう投入した資金の回収に入り始めた発電所を、自分の勝手な行動で潰してしまう可能性なんて、共同研究者なら分かっていただろうに……。
……なんて事は当時は勿論全く考えていなかった(以降全部このパターンばかりだからねw)。
「火鷹君ダメーーー! 専門のキャサリンもそんな深いトコ潜っちゃダメって止めてるよーーー!!」
私にもうら若き乙女だった時代はあったのだ(言ってろw)。
第六話「大森林に燃える命を救え!」
1982年5月29日
カナダの自然保護区域の森林公園で、落雷による大規模な火災が発生した。被害は予想外に大きく、炎は既に原子力発電所の近くにまで及んでいた。一刻も早く消火しなければならないのだが、付近の酸素と結合する事で一斉鎮火する消火弾は、行方不明者の捜索が終了しないと使用出来ない。
脚本は中原朗さん。
チーフの過去話である。元妻はナタリー(CV高島雅羅さん)、娘さんはソフィア(CV川波葉子さん)というらしい(出典失念)。他のエピでもチーフには過去話が作られているので、何なら主人公の火鷹君並にキャラの解像度が高い。子供を尊重し、離婚後にも子供を介して元夫妻に繋がりがある家族の関係性を描いた点がまず素晴らしい。
そして自然を愛する中原朗さんなので、森林火災やそれに巻き込まれた鹿の親子の描写がいい。雌鹿と子鹿を守ろうとした雄鹿、洞窟に逃げた雌鹿と子鹿を救おうとして自身を責める元妻と娘を見てしまい葛藤するチーフ、その対比が実に鮮明。
珍しく動揺するチーフをあの火鷹君がめっちゃ冷静に窘める姿は、今見るとプロ意識の高さが感じられて素敵だ。やはり火鷹君は世界一カッコイイ。
《つづく》
余話
時系列でばかり書いていると飽きるので、テクノボイジャー関連だけど附記的ないろいろはこちらにまとめる事にする。
サンダーバード2086
話せば長い事ながら、話さなければ大変短い、いやあれっ?
端緒から話すと、80年代のアニメージュには毎年手帳が附録で付いてきた。今手許にないので記憶で書くが、85年版か86年版に海外輸出した日本アニメの逆輸入ビデオソフト一覧があり、そこに『サンダーバード2086』と書いてあったので、まさかと思いながら当時のツレ(関西弁で仲間・友人の意)に「見掛けたら教えて」と話していたら、何とレンタルショップにあったからと中古セール品をゲットしてくれたのだ!
「テテテテ、テクノボイジャーだ、テクノボイジャーじゃないけど、テクノボイジャーだーーー!」
パッケージは確かに『科学救助隊テクノボイジャー』の画だ。これがアニメージュで東北新社(2329)が語っていた輸出版か……でも動いてる火鷹君を見られるんだ!
……泣いた。キャラ設定が違う。アメリカンな話にしてんじゃねえよふざけんな。しかも前述の東北新社が「地上モノが多かったから宇宙モノにした」って丸っと宇宙モノじゃないね? 高速飛行してる宇宙船から宇宙船にバックパック一つで移乗出来る? これドコのスタートレック?
『サンダーバード』の産みの親ジェリー・アンダーソンさんは「知らぬ間にこうなっていた」とかなりご立腹だったらしい。いやこれはさすがにテクノボイジャーファンもご立腹していい改変っぷりだ。
でもそれでも、再放送すら叶わない中で見られてめっちゃ嬉しかった。きっとテクノボイジャーもソフト化されると信じて生きていける(当時の感想)。
しかし当面は2086情報も追わなければならないな、と思っていたある日、阪急電車梅田駅下の書店で待ち合わせ中に洋雑誌をパラパラめくっていたら――
(テッテッテッ、テクノボイジャー!)
――トレッキーにお馴染み『STARLOG』の何と目次にアイキャッチの火鷹君がーーー! ふおーーー! 迷わず購入した。帰りのバス代が無くなり30分以上山道坂道(再度だが神戸市とは言え田舎w)を歩いて帰ったが、ひょっとしたらスキップしていたかも知れない。
内容は今や懐かしの《Japanimation》特集で、『サンダーバード2086』は半ページの写真と解説が掲載されている。ちなみに『STARLOG』の写真特集号(だったかな?)にも『サンダーバード2086』が半ページ掲載されている。
後に別方面のコレクターさんから『Thunderbirds 2086 Annual』という冊子をお譲りいただいた。内容はオリジナルのイラストストーリーと、簡単なストーリー解説、キャラ・ビークル設定。何だか同人誌みたい(てか公式ファンブック?)。
とか何とかで90年代前半(正確な年月日失念)、コミケツアーバスを途中で降ろして貰い、雨の新宿を歩いて行く私。翌日、東北新社にテクノボイジャーの資料を拝見しに行く為である。
本社(立て替え前の旧社屋、地下には数々の名作を生み出した録音スタジオ!)で資料を拝見してホクホクしていたら、『サンダーバード2086』のビデオソフトは2巻あり、何とご親切にも直々に販売していただけたのだーーー!
「ふおーーー! 帰りに新幹線大爆破しちゃわないか幸運使い果たしてないかーーー!?」
これまた今手許にないので詳細は書けないが、実は直販だった為か、本来スリーブ裏にある解説が私のにはないのだ。
更に手許にイギリスから送って貰った『Thunderbirds 2086』全24話のDVDがある。でも『科学救助隊テクノボイジャー』ファンとして、海外輸出版までいろいろ語るのは違うだろ、とテクノボイジャー1号が言っているのでめっちゃ簡単に流れだけ。
オリジナル版ではオミットされた謎の敵(Shadow Axis)の暗躍が前半のメインストリーム。いやそれ救助隊の話としてどうなんだ? 音楽がかなり違って、恐らく『Thunderbirds』等のを無理矢理使用していて、更にやたらと「地球荒廃」を使いたがる……そりゃハネケンさんの一番の名曲だけどさ。まあ三作品ゴチャゴチャにした『Robotech』よりゃマシかもだけど……だけど……。
なお世界的には日本以外全て『Thunderbirds 2086』がスタンダードである。
「だから! 『科学救助隊テクノボイジャー』は『TechnoBoyger』で『TechnoVoyager』ではないっ! 最低限そこは訂正しろやーーー!」
海外に訂正要望出しまくった事もあったっけね(今はもう諦観している)。
《つづく》


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