「映画第二弾」「経営の神様」を語り信用を作る“マレーシアの兄貴”垣内英樹氏の証言に迫る

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相談者から提供されたボイスレコーダーの中で、男は次の言葉から話を切り出す。



“今、クロちゃんから連絡きとったんや”

― そう語り始めるのは、垣内英樹氏とされる人物だ。


音声は、マレーシアの垣内氏の邸宅で、複数の聴衆を前に、自身の影響力や成功を誇示する場面を記録している。垣内氏は、軽い雑談の延長のような口調で、とある映画の話題を持ち出す。

“皆さん、バリの兄貴はご存知ですか?「神様はバリにいる」いう映画になったほどの大富豪や。堤真一が主演やっててなあ”

― 垣内氏は続けて、この映画のモデルとなった人物を題材にした書籍の著者、クロイワ・ショウ氏と、自身が親しい関係にあるかのような話を展開する。

“バリの兄貴の本書いた作家のクロちゃん、クロちゃんって呼んでんねん。クロちゃんがな、マレーシアの兄貴〜言うて、「神様はバリにいる」の映画第二弾撮らせてくださいて言い寄られてんねん”

― さらに、映画の続編制作に関連して、自身が取材対象になっていると受け取れる発言を重ねる。


“でもな、俺有名なりたい人ちゃうし、これ以上金持っても仕方ないから、嫌や言うてんねん。映画なんかでたらな、綺麗な女の人と手繋いで街歩けんようになるやん”

<「再現性」という言葉で聴衆を引き込む>

話題はやがて、金儲け論へと移る。

“でもな、バリの兄貴もすごい人やけど、もし金持ちなりたいならな、あの人拝んだらあかんで。なんでだかわかるか?”

“再現性がないからや”

“あの人はバリの土地価格が高騰した時に、たまたま権利書もってただけの人やろ?”


“そんなたまたまの運で金持ちなった人から話聞いて、お前ら金持ちなれると思うか?”

― 垣内氏は、映画のモデルとなった人物を「運で成功した存在」と断定し、その成功には学ぶ価値がないと切り捨てる。

“金儲けが上手くなりたければ、教わる人間間違ったらアカン。たまたま土地価格上がって金持ちなった人から話聞いて、その先どうすんねん?お前ら今の世の中どこにそんな高騰する土地がある?”

― その一方で、自身についてはこう語る。

“資産の量ではバリの兄貴に勝てへんけどな、それでもこの家だけでも億はある。見たらわかるやろ?”



“俺は運で金持ちなった人ちゃうから、どこの土地買ったら良いんですかー?なんて聞かんでや”



“やったことないものには答えられへんからな。俺は嘘つきにはなりたない。俺は嘘だけはつけへん人や”

“けどな、今日無一文になっても、すぐに今の生活に戻すことができる。なぜだかわかる?”

“再現性があるからや。今日無一文なっても、一瞬で生活元に戻すことなんて簡単なんや”



“でもお前は、俺の話なんていらんな。バリの兄貴のとこ行って、これから上がる土地でも聞いてこい!”

― 垣内氏の言葉に、聴衆は耳を傾ける。
ここで繰り返されているのが「再現性」という言葉である。

垣内氏はこの単語を執拗に用い、「自分から学べば誰でも同じ結果を得られる」という印象を聴衆に刷り込んでいく。


音声内では、聴衆がこの話に強く影響され、「教えてほしい」「学びたい」と発言する場面が確認できる。

<故人を利用した反証不能の主張>

会話の中で、垣内氏は経営の神様として知られる松下幸之助氏にも言及する。

松下幸之助は経営の神様として名高い人物だが、垣内氏は、バリの兄貴と同様に「時代の流れにうまく乗れただけの存在」と断じ、その経営哲学を学んでも成功は不可能だと切り捨てる。

その根拠として、「松下幸之助を信仰している経営者は多いが、第二の松下幸之助は生まれていない」と主張する。

“松下幸之助を生き返らせて、もう一度同じことやらせてみろ!できへんから!”

すでに亡くなっている人物を引き合いに出すことで、主張は反証不能な形に固定される。

この構図により、垣内氏は自説を疑わせない空気を作り出す。

最終的に垣内氏は、「小学3年生程度の知能がある人間であれば、誰でも再現性を持って金持ちになれる」と語り、名だたる経営者を抑え、自らを唯一の指導者として位置づけはじめる。

<証言の真偽>

ー ここまで記録された一連の会話を、どのように受け取るべきか。
音声内では、垣内氏の言葉を信じ、垣内氏から金儲けを学びたいと口々に宣言する聴衆の様子が確認できる。


その場の空気は、垣内氏の語る「再現性」という言葉に強く支配されている。
しかし、記録された内容を冷静に整理すると、明確な共通点が浮かび上がる。

垣内氏の話は、

– 有名映画

– 著名な作家

– すでに亡くなっている経営者


といった、その場で事実確認が不可能、もしくは極めて困難な存在を次々に引き合いに出しながら構成されている。
そして最終的には、
「自分には再現性がある」
「自分から学べば誰でも同じ結果を出せる」
という結論へと収束していく。

この流れは偶然ではない。

過去の投資詐欺、情報商材詐欺、自己啓発ビジネスの被害事例を検証すると、同様の構造が繰り返し確認されている。

– 権威や成功者の名を使って信用を先に作る

– 検証不能な話で疑念を封じる

– 最後に「自分だけが再現性を持っている」と主張する
この型は、典型的な心理操作のパターンである。

現時点で、垣内氏が語る「再現性」によって実際に成功した第三者の具体的事例は確認されていない。

本人の発言以外に、それを裏付ける客観的な資料や実績も提示されていない。

証言の真偽そのものについては引き続き検証が必要だが、少なくとも、この音声に記録された話法が危険な構造を持っていることは明らかである。

<読者への警告>

本記事は、垣内英樹氏を信奉し、結果的に多大な経済的・精神的被害を受けた相談者とその親族が、同様の被害者と共に集めた資料をもとに制作した。

相談者は被害届を提出したものの相談先が見つからず、最終的に筆者のもとへ情報が集まる形となった。
提供された資料や音声は膨大で、被害証言も多岐にわたる。当事者でなければ理解が難しい具体事例も多く含まれている。

その中から本記事では、第三者の読者でも問題構造を把握できる音声を抽出し、検証対象として取り上げた。

改めて強調しておく。

垣内氏の発言内容の真偽について、現時点で確証は得られていない。

2026年以降、「神様はバリにいる」の続編として映画化される人物の可能性も0ではないだろう。



しかし一方で、「再現性がある」と繰り返し主張されているにもかかわらず、その再現例が、広大なネットの海に一件も確認できないという事実は重い。

有名人や成功者には賛否がつきものだ。しかし通常であれば、擁護する声や肯定的な実績も並行して確認できる。



ところが垣内氏に関して確認できる情報は、被害者側の苦悩の証言と注意喚起がほとんどを占めている。ここからも、筆者としては、極めて慎重な対応が求められる人物であると見ざるを得ない。

実際に、
「垣内英樹 マレーシア」
「垣内英樹 相談役 マレーシア」
「マレーシア富豪ビジネス 垣内」
「垣内英樹 投資 詐欺」
などといったキーワードで検索すると、複数の注意喚起情報に行き当たる。

「誰でも再現性を持って金持ちになれる」という言葉は強い魅力を持つ。



しかし、その根拠が示されないまま、有名人の名や確認不能な話だけで語られる場合、それは信用ではなく錯覚を生む。

少なくとも筆者としては、この音声に残された話法を、健全なビジネスの説明として受け取ることはできない。



被害者の証言によると、金銭のやり取りは全て海外法人の名目で現金で行われていたとのことだ。



同様の話を持ちかけられた場合、その場の雰囲気や言葉の勢いではなく、


「検証できる事実が存在するか」
「第三者の再現事例が確認できるか」

という視点で、冷静に判断する必要がある。

筆者は今後も相談者と共に、本件を検証していく。



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※本記事は、相談者および関係者から提供された音声記録・資料をもとに、報道・検証を目的として構成しています。

※記事内の記述は、提供資料に含まれる発言・証言の引用および要約、ならびにそれらから読み取れる構造の整理です。現時点で筆者が特定の人物の発言内容や事実関係、違法性の有無を断定するものではありません。

※本記事は特定の人物や団体を誹謗中傷する意図はなく、同種の被害を未然に防ぐ観点から、読者の注意喚起と検証材料の提示を目的としています。
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