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Health Serv Insights

豪州のPMDD患者、54%が医療ガスライティングを経験

2026年1月13日
月経前不快気分障害(PMDD)患者の医療体験に関する豪州初の調査で、患者の54%が医療ガスライティング(医療従事者による症状の軽視や否定)を、56%が誤診を経験していることが明らかになった。患者は診断を求めて平均5.1人の医療従事者を受診し、そのうち51%がPMDDに関する認識が不十分と評価された。研究成果は、Health Services Insights誌2026年号に発表された。豪州では一般医(GP)への研修強化と専門医への紹介経路の明確化が急務とされている。

豪州成人267例を対象とした混合研究法による調査

本研究は、豪州でPMDD症状に対する医療を求めた成人を対象とした混合研究法による調査である。オンライン調査と半構造化インタビューを組み合わせ、量的データは記述統計、カイ二乗検定、t検定、多レベルロジスティックモデリングで解析し、質的データは反射的テーマ分析を用いて分析された。調査参加者267例が診断を求める際に最初に受診した医療従事者の74%は一般医であった。インタビュー参加者11例からは、うつ病、不安障害、双極性障害、人格障害などの誤診例が報告された。DSM-TR推奨に準拠した診断方法を経験した患者は調査対象者の19%未満にとどまった。

医療従事者のPMDD認識不足と患者体験の実態

調査結果では、患者が受診した医療従事者の平均51%がPMDDに関する認識が不十分であると患者に評価された。半数以上の患者が医療ガスライティング(54%)と誤診(56%)を経験しており、インタビュー参加者は医療従事者によって症状が軽視され、医療上の懸念が却下されたと報告した。患者は一般医と比較して他の医療従事者タイプでより良好な体験を報告する傾向があった。診断を受けたインタビュー参加者は、診断により対処能力の向上、自己受容的な考え方、「おかしい」という感覚や根本的な人格欠陥があるという自己認識の軽減が得られたと述べた。

PMDD医療提供体制の改善に向けた提言と展望

豪州のPMDD患者は他国で報告されているものと同様の医療障壁に直面していることが確認された。PMDDは高い自殺リスクと機能低下を伴う疾患であり、適切な診断と治療により症状と生活の質の改善が可能である。研究者らは、PMDDスクリーニングに関する一般医への研修強化と、専門医紹介を含む明確な患者ケア経路の確立が、医療提供の改善とPMDD負担軽減のために必要であると結論づけている。今後は医療従事者の教育プログラム開発と、標準化された診断・治療ガイドラインの普及が期待される。
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