『ドラマティックオブザイヤー2021は伊藤ちゃんっしょ! ①』から続き。
当初LinQとプロレスを並行活動していた伊藤ちゃんだが、LinQを半ばクビになる。LinQ内で再編成があり、伊藤ちゃんはアイドル部署=メイン路線から完全に外された。
「同日、自身のブログを更新した伊藤は「おはよう!LinQクビになったよ!伊藤だよ!」とハイテンションに報告。
「卒業してIQプロジェクトの中のエンターテインメント集団の中に入ることになりました。集団とはいえ1人で活動するのでエンタメ部署と言った方がわかりやすいと思います」と今後の所属を説明し、「めちゃくちゃ簡単に言うとクビで、難しく言うと部署異動だね!」とぶっちゃけた。」(I)
2017年8月26日の後楽園ホール大会での伊藤ちゃん。
「アイドルグループ『LinQ』を6月にクビになった伊藤麻希が滝川あずさと対戦。
現役アイドルがリング下を取り囲む『アイドルランバージャックデスマッチ』ルールが採用され、あずさは「なんてったってアイドル」で入場。
伊藤麻希が入場しようとすると会場にLinQの曲が流れるが、伊藤は会場に走り込むと「ちょっと待った!LinQはクビになったから大人の事情でその曲使えないの!もう伊藤が歌ったほうがよくないですか!?聞いてください槇原敬之で『もう恋なんてしない』」と涙が流れそうな感情のこもったアカペラを披露しながらリングへゆっくりと上がる。
歌い終わる前にあずさが容赦ないランニングエルボーを後頭部に叩き込んで伊藤が場外に転げ落ち試合が開始。
NωA(※本試合のルールに投入された男子レスラーアイドルユニット)がピコピコハンマーのハンマー部分が壊れるほどに伊藤をボコボコにすると、キレた伊藤がリング上のあずさを場外に叩き出し「お前らもボコボコにしてやるからな」とNωAを巻き込んでのダイビングクロスボディをエプロンから場外に発射。さらにピコピコハンマーを奪い全力で後輩アイドルを追いかけ回しボコボコにしていく。」
だがこの試合の伊藤ちゃんはカッ飛んでるだけでなく、感動的である。試合後、
「伊藤はマイクを握ると「伊藤、LinQクビになった途端勝ったやったー!クビになってよかった!みんな、万歳三唱しよう!(観客とともに)クビばんざーい!クビ、ばんざーい!クビ、ばんざーい!
うるせー!!!!!明日は我が身、お前ら明日クビになるかもしれねーんだぞ調子乗ってんじゃねーこのハゲ。
でもね、伊藤、今日の試合で、そのクビになりそうな社会人に、一つアドバイスできるようになった気がする。もし、お前らが明日クビになったとしても、伊藤の試合を見ればなんとかなる!おい!そして、電車に飛び込もうとするやつも、その前に伊藤を見ろ!アイドルとして居場所のなかった伊藤が、プロレスでそんな奴らにチョットでも希望を与えることが出来ると思う!伊藤は、クビになる全てのサラリーマンをプロレスで応援します!
学生にも同じこと言えるかなって。ほら、夏休み終わるじゃない?いじめられてる学生とか学校行きたくなくて自殺しちゃう子とかも8月は多いんだけど、でも、自殺したくなったら東京女子プロレスを一回見てほしい!そしたら、伊藤が絶対『明日も生きてもいいかな』って思えるくらいの希望は絶対にあげるから!だから、死にたくなったらいつでもおいで!」と、22歳とは思えない説得力のあるエールを全世界に送る。」(H)
リングを後にする時も(大人の事情で)曲が鳴らないので伊藤ちゃんはアカペラで「♪ゆーめーじゃないあれもこれむぉ~」とB'zの『ultra soul』を歌いながら退場し、観客の視界から消える直前に「ウルトラソウル!」とマイクを向けて振り返ると全観客が「ヘイ!」と叫ぶのもナイス!
ちなみに『ultra soul』の歌詞(作詞:稲葉浩志)はこうである。
「どれだけがんばりゃいい 誰かのためなの? わかっているのに 決意(おもい)は揺らぐ
結末ばかりに気を取られ この瞬間(とき)を楽しめない メマイ…
夢じゃないあれもこれも その手でドアを開けましょう
祝福が欲しいのなら 悲しみを知り 独りで泣きましょう
そして輝くウルトラソウル」
伊藤ちゃんの個性的なファイト。
ただ直立でブッ倒れてのヘッドバットはその異常(?)なムーヴと、技の名前がまた「コケシ」というのもバカウケ!
キャメルクラッチ態勢で人差し指でなく中指でアッカンべーしながら寄り目 あるいは白目を剥くとか…。
あと伊藤ちゃんの得意技というか代表的なムーブは“世界一かわいいナックル”(相手をコーナーに追い詰め、観客に「世界一かわいいのはー?」と聞き、観客から「伊藤ちゃーん!」と返ってくると「ありがとーっ!」とポカポカ相手を殴る)である。
伊藤ちゃんと滝川あずさの記者会見(真ん中は東京女子の甲田代表)。伊藤ちゃんが喋ってる時に横で滝川あずさが何やら言ってるので伊藤ちゃん「うるせーよ今伊藤のターンだろうが黙っとけクソ野郎が!」
この試合の特別レフェリーがDDT社長・高木になったことについて伊藤ちゃん「アイツはですね」 甲田「(笑)」(←高木は東京女子のオーナーであり甲田より偉い) 滝川「アイツって言ったらいけないんだよ」 伊藤ちゃん「だから黙ってろって言ってんだろうがオマエ! …アイツ(高木)が一番危ないんだよな。伊藤はコイツ(滝川)よりも高木三四郎を警戒して戦おうと思ってる」
(あと伊藤ちゃんは記者会見の時まばたきもせずスゴイ目力でジーッとテレビカメラを見てるというかメンチ切ってることが多い・笑)
甲田代表を蹴り飛ばしてマイクを奪う伊藤ちゃん
解説席の元SKE48及び元AKB48の松井珠理奈に向かって「松井珠理奈さ~ん、こんにちは!」と声をかけながらSKE48の荒井優希をさんざんタコ殴りして珠理奈に中指を立てる伊藤ちゃん(笑)
ネットの声「珠理奈の前で酷いw」 「元LinQがSKE48に喧嘩売るの良いな」 「世界一かわいいのはー を松井珠理奈の前でやる」
テレビカメラに殴りかかる伊藤ちゃん
伊藤ちゃんは大仁田厚絡みで何度か電流爆破マッチもやっている。(大仁田厚とは→1 2 3 4 5 6)
画像は『クラブの非常階段で電流爆破&失神 伊藤麻希、身を挺したクリスに「お前のことは忘れねえよ」』(ABEMA格闘TIMES )より。伊藤ちゃん、発言のセンスが素晴らしいね!
この試合は海外のファンにも大評判になったそうで。
そういえばサンダー・ロサ(メキシコ系アメリカ人選手)から挑まれ、伊藤「オマエにもわかるようにな簡単な英語で伊藤の意気込みを言ってやるよ。ネック、ユア、ウォッシュ、アンド、ウェイト!」(会場爆笑) 去り際のロサになんとかビッチと言われて「うっせバカバカバーカ!」とリング上をのたうち回って地団駄を踏む(←爆笑)なんてのも名(迷?)シーン。
「私はアイドルをクビになってるんで、一度死んだ感覚というか。それで「人生棒に振ってやろう」と思ってムチャクチャやってる」
「「読者のためにも、そんなにガラリとポジティブになれる方法を教えてほしいです。何かありますか?」
「単純に、運動がいいってのはありますよ。メンタルが弱くて悩んでる人は、何も言わずに筋トレだけしろって思うんですよ。絶対強くなれるから。変な水晶とかパワーストーンとか買うぐらいなら筋トレしろよって。」
「でも、「本当に元気がなかったら運動なんてできない」的な声もあるじゃないですか。」
「(大声で)いやいやいやいや! そうやって「時間がない」とか「お金がない」とか、理由ばっか言ってるヤツは一生ネガティブでいろ!!って思いますよ。「もうお前にポジティブになる資格はない! 面白くない人生を送ってろ! クソ!」って。」」
(人生棒に振ってる発言について)「「守りに入るな! 攻めろ! 開き直れ!」って言いたいんですよ。」(A)
2019年。アジャ・コングと対戦して負けた伊藤ちゃん。
「伊藤は号泣しながら「この負けはただの伏線なんだ!絶対回収するんで、伊藤は絶対令和を引っ張るレスラーになるからそれでも伊藤は絶対負けないからぁぁぁ!」と叫び歓声を浴びる。
しかしその直後に「・・・あのね、人生ってハードだなって思った。なんでかっていうと、あのね伊藤ね、小顔整形したの。80万かけて、だけど全然みんなわかってくれないし、アジャコングよりも顔がでかいなんて思ってなかった。こんなに借金まみれだけど、でも、伊藤、幸せになる。私は、絶対令和を引っ張るレスラーになる、いくら借金があろうと伊藤は絶対に生きる。絶対令和を引っ張るレスラーになるからお前らもゴールデンウィークあけて電車に飛び込むんじゃねーぞ!おい、簡単に死ぬなよ!死にたくなったら、80万の借金がある伊藤を見に来い!」と、衝撃告白とともに世の悩める労働者へエールを送った。」(J)
「脂肪吸引(小顔整形)だったんですけど」「腫れて硬くなって、アゴを上げれないんですよ! 食べ物も食べれなくなっちゃって。」「そういう状況と戦ってみて、すごく悲しくなって。「なんでこういう人生ばっかり歩まないといけないんだ」みたいな」(N)
インターネットで個性的かつエキセントリックな「MAKI ITOH」の名は世界的に知られるようになった。
全米最大のプロレス団体(ということは世界最大のプロレス団体である)WWEを猛追するAEWという団体がある。伊藤ちゃんがAEWに登場した時はアメリカの観客もSNSも盛り上がった!
「2019年4月のアメリカ遠征の時。伊藤が入場すると会場は大盛り上がりで、ポートレートが飛ぶように売れた。」(K)
“アイドル界のイロモノ”から“プロレス界のカリスマ”と言われるようになった伊藤ちゃんだが、これがそう言われるようになった所以である。
「山下が格闘技のバックボーンを持つ正統派の旗揚げメンバーなら、伊藤はアイドルがプロレスのリングに上がるDDTの企画からプロレスに興味を抱いた。(中略) 伊藤は (中略) 英米への海外遠征でも人気を博し、山下とは別のアプローチでトップへ急迫していくのである。」(L)
だが勝敗ではなく言動や個性的なファイトがウケていて、実力はまだ2流3流というのが実情といえば実情だった。負けるたびに相手に中指を立て続ける伊藤ちゃん…。
瑞希との関係もそう。俺はここんとこはあまりよく知らないのだが、2017年に「東京女子プロレス成増大会にて伊藤麻希と、同団体初参戦となった瑞希が対戦し、瑞希が勝利。試合後、伊藤が瑞希に「プロレスのイロハとアイドルのイロハが分かってないから一から教えてやろう、伊藤について来い」「伊藤リスペクト軍団の会員番号001番になれ」と強引に勧誘し、瑞希がこれを受諾」(Wikiより)ということでスタートした関係だが、瑞希はやがて坂崎ユカと組んでタッグのベルトを獲る。
伊藤「どんどん先に行くじゃんかよ! ベルトも獲って、違う相方と一緒に楽しそうにやって」
さらに伊藤ちゃんは瑞希と試合すると一度も勝てない。
伊藤(試合後リング上からマイクで)「うぅぅ(泣きながら)この夏の、主役を、伊藤が倒して!主役になりたかった。脇役でも、主役になれるっていうところを、証明したかったけど、あの人は、主役・・・もう、伊藤リスペクト軍団として、隣に居た頃の瑞希の姿は、どこにもない (中略) でも、なんていうのかな、伊藤だけじゃないだろうけど、色んな人からの影響受けてあいつも変わったんだろうから、主役は影響を受けるものだとするなら、脇役は影響を与えるものなのかなということがこの試合でとてもわかった。だとするなら伊藤は! 脇役じゃ無くて、名脇役になってやろうと思う!瑞希だけじゃね―よ!お前もお前もお前もお前もお前もお前もお前もお前もお前もお前もお前もお前も全員!影響与えてやるよ!人生ぐらい変えてやるよ! 伊藤リスペクト軍団は解散じゃない。伊藤とお前らだけのカルトだよ!ついてきたいやつは、伊藤について来い。Tシャツ3000円で入会できっから!」
(バックステージでマスコミから)「これで気持ちにけじめをつけて前に進んでいけそう?」
伊藤「それはねーんじゃね?まあ別に東京女子プロレスというか、プロレス界で私は一人もクリーンな感情を持って無くて、みんな普通に憎たらしいと思いますね。伊藤がやっぱり一番になりたい。名脇役になりたいって言ったけど、名脇役が主役になる物語だから。だからやっぱり主役になりたいかな」(M)
パブリックな伊藤ちゃんは暴力的なイメージがある(笑)。まぁエキセントリックという言い方でもいいけど。あと唯我独尊的な感じも(苦笑)。
しかしYouTubeにアップされてる『東京女子プロレスのときめきプリンセスnight リニューアル♯6』で東京女子の同僚が語るパブリックでなくプライベートの伊藤ちゃんは全然違う。
上福ゆきが語るところによると「仕事があればどっか行くけど仕事ないと自分の部屋の端っこに居て」云々(笑)。
SNSで上福と伊藤ちゃんがリング外で一緒にいる写真が度々アップされていて2人は友人と思われる。
逆に例えば山下実優は伊藤ちゃんとはプライベートでの付き合いは無いと度々発言しているが、そんな山下は海外遠征の時に伊藤ちゃんと一緒だった時のことについて「ずっと静かだった。あたしは別に過ごしやすかったよ逆に。話しかければあれだし(話すし)、なんかご飯食べに行く?って言ったら あぁ行きますみたいな感じ」と語っている。
素の伊藤ちゃんにつきまとう孤独感(あとプライベートの伊藤ちゃんは謙虚な感がある)とパブリックな伊藤ちゃんのエキセントリックな言動&行動という真逆さ。そのギャップに好感が持てるし、とっても魅力的である。
たぶん伊藤ちゃんが何を言おうが何をやろうが周りの皆が許容してくれるのは、面白いからだけでなく、そういうとこも大きいんじゃないかなぁ?