無骨×スマート技術で傘の新提案「Ori Umbrella」

Ori Technologies社が、骨組みを使わない傘「Ori Umbrella」を発表した。従来の金属製骨組みを排除し、折り紙の原理を応用した設計を採用。ナノコーティングを施した複合素材自体が傘の骨格を担う。

この構造により、展開時は直径約1メートルの傘面を確保しながら、折りたたむと長さ23cm、直径3.5cmに収まる。素材には多層構造のコンポジット材を用い、耐水性、耐風性、UVカット性能を備える。折り紙工学に基づく折り目とヒンジ機構により、従来の骨組み式傘が抱える破損リスクを構造的に解決した。

ハンドルにはOLEDディスプレイとマイクロモーターシステムを搭載し、天候、時刻、空気質などの環境情報をワンタッチで表示・操作できる。

現在、公式サイトで予約受付中。価格は249.99ドル。End

レゴ、音と光で反応する新プレイシステム「LEGO SMART Play」を発表

レゴグループは、米ラスベガスで開催された国際電子機器見本市CES2026において、新しいインタラクティブプレイシステム「LEGO SMART Play」を発表した。

このシステムの中核となる「LEGO SMART Brick」は、通常のレゴブロックと互換性を持ちながら、センサー、加速度計、光センサー、音センサー、小型スピーカーなどを内蔵。標準的なレゴスタッドよりも小さなカスタムチップで駆動され、ワイヤレス充電に対応する。これらの技術により、組み立てたモデルが物理的な動きや環境に反応し、音や光で応答するという。プラットフォームには20件以上の特許技術が使われている。

レゴは、1978年のミニフィギュア導入以来の「System-in-Play」における大きな進化と位置づけており、スクリーンを介さない物理的な遊びのなかで、インタラクティブな体験を実現することを目指している。

第一弾として、3種類のスター・ウォーズセットが3月1日に発売予定(1月9日より予約開始)。各セットにはSMART Brickと、SMART Minifigure、SMART Tagが含まれ、ライトセーバーの音、エンジン音、「帝国のマーチ」などの演出が可能になる。

レゴは今後、このプラットフォームの拡張を継続していく方針を示している。End

Maxim Kashin Architects、
金物メーカーのHettichと協働し家具アート作品「Suprematist Bureau」を発表

Photo by Dmitry Chebanenko

ロシア・モスクワを拠点に活動するMaxim Kashin Architects(マキシム・カシン・アーキテクツ)は、ドイツの家具金物メーカーのHettich(ヘティヒ)と協働し、家具アート作品「Suprematist Bureau」を発表した。これはヘティヒ製品の可能性を視覚的に示すために制作されたプロトタイプで、20世紀初頭のロシア・アヴァンギャルド運動「シュプレマティスム(絶対主義)」の原理を、現代の機能性と結びつけた作品である。

Photo by Dmitry Chebanenko

デザインの出発点は、シュプレマティスムにおける純粋幾何学の探求にある。設計を手がけたマキシム・カシンは、1920年代のバウハウスとロシアのヴフテマスにおける機能主義思想の接点に着目した。「ドイツのバウハウスの合理主義と、ソビエトのヴフテマスが追求した幾何学とシュプレマティスムの関係性を示したかった」とカシンは説明する。

Photo by Dmitry Chebanenko

カシンの実践は、カジミール・マレーヴィチが提唱した平面的なシュプレマティスムを立体的な「アルヒテクトン」へと発展させた思想の延長線上にある。マレーヴィチの構想は当時のソビエト社会で実現されることなく終わったが、カシンはその可能性をインテリアデザインに応用することを試みている。「100年以上が経った今、シュプレマティスムがさまざまなデザイン領域でどう展開できるかを示したい」と語る。

本作では、ヘティヒ製の7種類の金物の動きを起点に、正方形を基本要素としながら、水平・垂直方向の動きによって形態が変化する構造を構想した。FurnSpinピボット機構により可動性を実現し、引き出しやヒンジも同社製品を組み合わせた。金物は視覚的にはほぼ見えず、構造の造形性を際立たせる設計となっている。

Photo by Dmitry Chebanenko

本体はウォールナットのベニア材で構成され、一部の引き出しには鮮やかな赤を施し、ロシア・アヴァンギャルドの時代を想起させる。また、照明を組み込んだ引き出しもあり、実用性にも配慮している。

Photo by Dmitry Chebanenko

本作はロシア国内の展示会で公開されており、今後第二弾の制作も予定されている。いずれもヘティヒのドイツ本社にある博物館に収蔵される予定だ。End

寺田尚樹著『モダンファニチャーヒストリー』刊行  
名作家具の歴史を横断的に解説 

『モダンファニチャーヒストリー 今さら聞けない! 歴史から読み解く家具デザイン』寺田尚樹著、青幻舎、本体6,000円+税

青幻舎は、建築家・デザイナーの寺田尚樹による書籍『モダンファニチャーヒストリー 今さら聞けない!歴史から読み解く家具デザイン』を1月下旬に刊行する。トーネット、ル・コルビュジエ、イームズ、ウェグナーをはじめとする名作家具を軸に、18世紀半ばの産業革命以降に展開したモダンファニチャーの歴史を、時代と地域を横断しながら解説する。

著者による手描きの年表

寺田は建築家として活動する一方、2018年から2024年まで家具輸入商社インターオフィスの代表取締役社長を務めた経歴を持つ。本書では、ドイツ、アメリカ、イタリア、スカンジナビア、日本の5章構成で、豊富な図版とイラストを交えながら家具デザインの系譜を解説。地域ごとの歴史を縦軸に、人物や思想の関係性を横断的につなぐことで、これまで断片的に語られてきたプロダクトデザインの流れを俯瞰する。

寺田は「はじめに」で、歴史を学ぶ際のジレンマとして「世界中でいろいろなことが同時期に起こっているのに、それらを同時に学べないこと」を挙げ、地域ごとの歴史を縦に並べ、関係性を横につなぐ方法を提示している。例としてスカンジナビアンデザインがMoMAやエドガー・カウフマンJr.によってアメリカで紹介され注目されたこと、それに感化された剣持 勇が「ジャパニーズモダン」を提唱した流れなど、デザイン史の連鎖を読み解く視点を示す。各章は年表、通史、トピック、クローズアップで構成され、本文に収まりきらない逸話は「はみだしMEMO」として収録している。

1月23日に、カール・ハンセン&サン東京本店にて刊行記念トークイベントが開催される。End

『モダンファニチャーヒストリー 今さら聞けない! 歴史から読み解く家具デザイン』刊行記念トークイベント

登壇者
スピーカー:寺田尚樹  
モデレーター:藤本美紗子

会期
2026年1月23日(金)19:00~20:30(18:30 開場)
会場
カール・ハンセン&サン 東京本店(東京都港区北青山 3-5-12 JRE 青山クリスタルビル 1F)
イベント詳細
https://peatix.com/event/4739971/
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