『やっぱり終わりの始まりだった①』から続き。
セミファイナル
上福ゆき、芦田美歩、キラ・サマー vs 愛野ユキ、らく、原宿ぽむ
もうセミかよ。しかもセミにしてはパッとしない顔ぶれというか… いや、らくとかぽむはいい個性よ? でも前半とか中盤で楽しませてくれる選手でしょう。
ユキは言っちゃなんだけど中堅が定位置タイプの選手。トップになるには“映え”があまりになさすぎる。
上福はトップは違うだろうと思うけどセミはアリといったところ。
芦田美歩というコはどっかから移籍してきたコだけど、上福のコメント(芦田美歩に対して否定的な感のあるコメントしてたことがあって、上福は正直にモノを言うところがあるので(角田が移籍してきて無個性だった頃“普通の人”みたいにコキ下ろしたことがあったり)、たぶん事実なのではないか?)からあまり馴染んでないのかな?と。試合を観てみると上手くないし、セミのカードに入れるコではまずないだろうに。
キラ・サマーも若手なのでセミは違うだろと。(特に光るところも今んとこないし。)
都内じゃない&小規模大会なので、経験させてあげようという考えでセミに起用したのかね?
まぁもともと東京女子はトップ選手が第1試合に組まれたりすることはあり、ヒエラルキー=試合順ではない・ヒエラルキーが薄い団体ではあるし、そこがいいところでもあるのだけど。
でもセミはメインの1つ手前だから、セミがこのレベルでは金払って観に来てる観客は吊り合わなくて残尿感ハンパないと思うんだけど?
さて試合の方は、というか入場の時にらくがぽむを“じゃま”とばかりに足蹴にするのが笑える^^
で試合は、ほのぼのした東京女子らしい試合、…というかかつての東京女子は「和み」と「ハードさ」の両輪を兼ね備えていて、その「和み」の方の意味で東京女子らしい試合だけど、セミとしては軽すぎるなぁ… やっぱこういうのは前半とか中盤が合う。これもまた都内じゃない&小規模大会なので緩めなのかね?
にしてもセミにしてはイージーすぎる。みんなあまり体力使ってない楽チン試合でしょう。
まぁそんな中、らく・ぽむ・上福・ユキは通常運転な個性であり、キラ・サマーはまだ無個性で、芦田美歩もこれといった特長はまだない。
ユルユルなカードであり試合内容なのだが、これが前半や中盤でなくセミというのが(悪い意味で)信じられないのだけど。
メインイベント
瑞希、中島翔子、ハイパーミサヲ、鈴芽 vs 荒井優希、辰己リカ、渡辺未詩、宮本もか
出来の悪い1・2試合目、ユルい3・4・5試合目、でもうメインである。
しかも8人タッグ。1試合にこんなに入れなければもっとカード増えるのにとも思うが、この試合、(東京女子にはタイトルが3つあるのだが)大田区大会の3タイトルマッチの前哨戦なんである。
大田区大会のプリプリ王座戦の瑞希vs荒井、タッグタイトル戦の享楽共鳴(中島&ミサヲ)vs白昼夢(リカ&未詩)、IP王座戦の鈴芽vsもか、これの王者と挑戦者で分けてチーム組ませての対戦となってるカードなので8人に膨れ上がってるのはしょうがないともいえるが、それで結果全6試合と試合数少なくなってるのは、う~ん… どうなんでしょうね。
この8人、もかを別にすれば皆確立されてる選手たちであり、1試合につぎ込むには豪華メンツではある。
もかはねぇ… もかもいまだパッとしない選手の1人なんだよな。前にも指摘したことあるけど、この試合を観ても変わってない。
もかがビッグマッチでタイトル挑戦は東京女子の凋落ぶりを物語っている。それ去年の両国大会の時のタッグタイトル戦(チャンピオン愛野ユキ&水波綾vsでじもん=鈴芽&有栖)の時にも言った苦言だけどさ、やっぱ無理くりな新陳代謝ってよくない。吊り合わないんだよ。追いついてないっていうね。もかもどう考えたってビッグマッチでタイトル戦は無理がある。
実際この試合でももかは1人見劣りしている。
一方白昼夢のリカと未詩は享楽共鳴用にさすまたを持ち込むカッ飛びぶり!
あ、未詩については言っておきたいことがある。東京女子の終わりの始まりが決定的になったと言える去年の両国大会。そのメインでエースの山下に勝ってプリプリ王座を戴冠した未詩。俺はあの時(会社の強引な新陳代謝に対して)ガッカリして失意で帰ったわけだが、未詩はその後チャンピオンとして頑張ってた。会社は軽薄な新陳代謝に舵を切ったけど、未詩はそれまでのプリプリチャンピオンの姿や質というものをキチンと継承しようとしてることが実に伝わってきた。
東京女子の終わりの始まりが2024年に決定的になったとして、…まぁ2023年の途中から始まってんだけど、それ以前の凋落する前の東京女子トップの最後の継承者が未詩だった、と言えるぐらい未詩のハードな戦いっぷり&可笑しさは初期メンバーに引けを取らないものであり魅力的で。
どういうアレか知らないけど会社はまァた瑞希にプリプリ王座戴冠させたけど(←会社の意向であるならね)、瑞希が実力あるのは認める(2019年に坂崎に挑戦した時のタイトル戦のレベルの高さ!)、でも瑞希じゃやっぱプリプリ王者としてはなんかねぇ、足りないんだよね。やっぱ細過ぎる。前に散々言ったチャンピオンとしての説得力ってやつよ。
で未詩は俺の書いたエントリを読んだかどうか知らんが、その「説得力」ってものを体現しようとしてる様がうかがえて、実際かなりその点クリアしてたようで(東京女子の試合をフルで観る機会がほとんどないのであまり観てないのだが、断片的な映像からはそういうのを俺は感じ取ってた)、未詩は凋落した東京女子の中でかつての初期メンが培ってきたものをちゃんと継承した選手だと思う。だから去年の両国で未詩戴冠にガッカリした俺だが(まぁそれは未詩じゃなくて会社が悪いんだけど、でも同時に未詩が山下に勝って戴冠する説得力が足りない試合だったのも事実)、その後俺の中で未詩の評価は初期メンと並ぶものになっている。
リカは独特だよなぁ… 初期メンの1人ではあるけど、リカは強さというタイプではないしハードヒットをカマす選手でもない。でもリカは個性が強くて(まぁ他の3人も個性強いけど)トップの1人として居て違和感がない。(それにずっと居てほしいぐらい、リカの個性は魅力的。)
去年、もう未詩の隣りにいなくても大丈夫、と白昼夢を凍結?させたが、ここにきての白昼夢復活は嬉しい限り。
(ただしコレ、会社の意向だった可能性があるとも俺はみている。坂崎が卒業したことでマジラビがなくなり、王座から陥落して解散したミリオン、赤井が引退したんでAA砲ももうないし、ヒカリ&角田の引退でフリーWiFiもなくなっちゃったし、名物タッグだったが実力的には足りない享楽共鳴(ミサヲは強さというタイプではない)がやっとチャンピオンに就いたが、ビッグマッチにいい挑戦者がいない… もう1つでじもんってタッグがあるけど、今回鈴芽はIP王座戦があるのででじもんも当てられない… というワケで会社が白昼夢復活を要請した可能性があるんである。)
プリプリ王座の現チャンピオンは瑞希だが、(会社の意向であるなら)なぜ瑞希に戻したのか? 未詩のチャンピオン期がちょっと長くなってたんだよなたしか。ここ何年プリプリ王者は半年程度で入れ替わってたのだが、未詩はもっと長かったような…。会社側は強引な新陳代謝を強行したことからもわかる通り客に飽きられることを恐れていて(典型的なSNS・スマホ人種である)、初期メンを省くと次の王者誰にするかが特になく、どうしても初期メンには戻したくないらしい(去年両国エントリで会社が初期メンをフェイドアウトさせずにシーソーゲームにしてくならまだ東京女子に望みはあると書いたが、その後シーソーゲームになっていない)、といって新世代で次に有望なのは鈴芽だが鈴芽はプリプリ王者にはさすがにまだ時期尚早だし、まだIP王座に就かせたところだしね(←会社の意向ならね)、そうすると瑞希ぐらいしかいない、ってとこで未詩陥落→瑞希再戴冠となったのではないかと感じられるのだけど。
その瑞希に大田区で挑戦するのは荒井である。これまで書いてきた通り俺は荒井については結構高評価で。SKE48と両立でアレ(レスラーとしての荒井)は素晴らしいのではないかというね。
で今度の大田区ね、荒井が戴冠する可能性大だね。先述の未詩から瑞希への王者交代劇がそういうことであるなら、そして鈴芽が時期尚早&IP王者であるなら、次のプリプリ王者候補は荒井なわけである。
…ここで引っ掛かってくるのが、何ヶ月前だかなぜか突然組まれた荒井と引退発表した日本の女子プロ界のベテランかつビッグネーム里村明衣子(現在はもう引退済み)のシングルマッチ。その前に山下とシングルマッチをブッキングされて東京女子に上がって、これはまぁわからんこともないのよ。かつてやって、山下負けたっていうのがあったから。でも引退前にもっかい東京女子上がるってなって、それがなぜ荒井とのシングル?
で、当然というか荒井が負けたわけだけど、試合後の里村は不自然なぐらいに荒井をベタ誉めだった(もう今後の女子プロ界を荒井に託すぐらいな発言)。俺この試合観てないんだけど、観てなくても里村と荒井がシリアスに当たったらイーブンなわけがないんで(俺が荒井を高く評価してるのはメジャーアイドルとの並立にしてはクオリティ高い試合ぶりだったからという、あくまで“並立”であることを踏まえた評価であって)、今にして思うと荒井vs里村って荒井の格上げ試合だったのではないかと。そして今度のプリプリ王座戦の荒井戴冠に繋がってく流れなのではないかと。
東京女子って2023年からそういうこと(ブックが透けてみえるようなこと)やり始めた(←詳しくは過去エントリ参照のこと)。今回もそうなのではないか!?
じゃそれはそうとして、なぜ未詩→荒井でなく瑞希→荒井なのか?
未詩から王者を誰かにチェンジしようとした時、適当なのがいなかったから瑞希にしたんだろうが、そこへ荒井のアイドル引退&プロレス1本化。会社は前々から荒井を推してたし、荒井もそれに応えてたし、じゃあ次のプリプリ王者は荒井で!というところで、でも突然大田区で荒井が挑戦して、しかも戴冠はさすがに急過ぎるのでその前に里村と当てて箔をつけとこうと、いうところでの あの試合の実現であり里村の荒井プッシュ発言だったんじゃないの?
だから会社としては2023→2024の新陳代謝プロジェクトの時と同様に荒井新チャンピオン展開も急でなく段階を踏んでるつもりかもしらんが、やっぱ荒井が新チャンピオンになったら時期尚早感・ヤラセ感 パないと思うよ?
未詩→荒井でなく瑞希→荒井なのは、それこそ先述した未詩の頑張りであり瑞希の説得力の足りなさかもしれない。未詩のパワーとキレ!(そしてたまに見せる殺気じみたもの!) 未詩に勝つブックより瑞希に勝つ方がハードル低いだろう。
…などと俺は思うんですがね?
試合の方は、さすがこのメンツだと安定感とクオリティが違う。鈴芽ともか以外の6人は通常運転盤石の魅力。
初っ端の中島とリカの攻防の手堅さ・スムーズさ、ミサヲさすまたに対するツッコミとスプレー攻撃、中島さすまた強奪、白昼夢のさすまた攻撃、中島の動きの良さ(特にエプロンからトップロープ飛び越えてセカンドロープに着地するリングインからのフランケンシュタイナーや、ロープに走りながら後ろにも目がついてるように追撃してきた未詩をロープ間クルッと回ってエプロンからの水面蹴り!)、荒井の映え(←ビジュアルだけでなく高身長なことややられっぷりなどのダイナミズムも含めて)、未詩のパワフルさ、瑞希もキレのいい動きの通常運転、鈴芽は出番少な過ぎ(なぜだ! でも垣間見えるキレと表情の良さ)、後半は阿吽の呼吸な大混戦! 最後はなんと荒井が瑞希からフォール勝ち。ファイナリーをカマすシチュエーションと当たりが良く、不自然感のない良質な勝利!
もかはやっぱり見どころに欠け気味なんだけど…(気合入ってんのはまぁ伝わってはくるけど、プロレスは気合いだけじゃどうにも… ここがもかにどうにも欠けるとこなんである)。
第1試合からセミまで先述した感じで、何千円とか1万とか?チケット買って観に来た観客的にどうなのよってとこだったけど、メインは金取って見せるに相応しい高クオリティの好試合でしたよ。
メインで逆転勝ちって感じな興行だった。
試合直後のリング上マイク、未詩の「正々堂々ですよ」とリカのスタンプラリー発言にウケる。
本動画、『【全試合ライブ限定配信】『SUMMER SUN PRINCESS '25まで待てない!』2025.7.5 @横浜』というタイトルだが、俺はこの大会映像観て7.21大田区大会観に行く気が失せた。
やっぱもう東京女子は駄目かなぁ…。
あのねぇ、和み感とか笑いとか緩さは失ってないんだけど、両輪あったうちのもう片方、ハードさ・強さ・プロレスリングのレベルの高さがあまりに激落ち。会社が新陳代謝に舵切って以降の選手が特にこれに欠ける。
だから興行全体として、かつてはシリアス(ハードファイト)とコミカル(和み・笑い・緩さ)のバランスがイーブンだったのに、今は前者のゲージが激落ちで後者の要素が大部分になってて、他所から学芸会って揶揄されても文句は言えんぞ?
今の東京女子の若手や新人ではもう初期メンレベルに追いつける可能性はないだろう。
未詩(あるいは鈴芽)が最後の継承者で、今後はどんどんレベル下がってく一方だから、やはりもうね、東京女子は2021~22年の頃の絶頂期に再び手が届くことは金輪際ないね。この7/5の大会映像観てハッキリした。
残念だよ。