※日経エンタテインメント! 2025年11月号の記事を再構成

 『呪術廻戦』大ヒットの起爆剤の1つとして、放送初期から高い人気を誇る五条悟を、説得力のある芝居と声で演じる声優・中村悠一。アニメシリーズは放送のたびに反響が拡大。海外でも大ブームとなっているが、中村には、放送開始時点からそうした予感はあったのだろうか。

術式情報や緻密な呪力操作を可能にする六眼(りくがん)を隠していたサングラスやアイマスクをずらし、掌印を結んで、結界を出現させる五条悟の領域展開。その内部にとらわれた時点で、相手は無限の情報を流し込まれて行動不能に陥る必殺の空間。ファンによりこの発動ポーズも真似され、拡散した (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
五条を象徴する術式・領域展開“無量空処”
術式情報や緻密な呪力操作を可能にする六眼(りくがん)を隠していたサングラスやアイマスクをずらし、掌印を結んで、結界を出現させる五条悟の領域展開。その内部にとらわれた時点で、相手は無限の情報を流し込まれて行動不能に陥る必殺の空間。ファンによりこの発動ポーズも真似され、拡散した (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

 収録時は、まだ色も音もない状態の映像しかないので手探りでした。でも、1話目のオンエアを見たときに「あ!! 何だかすごい。想像以上に画の広がりがある作品だ」と思いました。原作の魅力をアニメ表現として十二分以上に引き出していて、見ている方たちの満足度も高いのではないかなと感じました。

 例えば、バトルシーンは原作の数コマをしっかり膨らませていましたよね。マンガは静止画で、先生がどんなバトルをしているか読者に想像させる部分も大きいですが、画面の右から左に吹っ飛ぶとか、原作の絵に沿いながらも空間の奥行きやアクションをアニメーションならではの迫力で描き出していました。高校の屋上で両面宿儺と五条が10秒だけ戦うシーン(第1期第2話)とか、宿儺が吹き飛ぶ数コマを、映像では対峙する2人の周囲にカメラが回り込み、状況をしっかり見せながら優劣を印象づける。そんな個性的なカメラワークで、原作の魅力をより引き出している表現だと感じました。

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