大阪の特養入所者が暴行受け死亡 元職員が初公判で無罪主張、犯人性が争点に

大阪地裁
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勤務先の大阪府泉大津市の特別養護老人ホームで入所者に暴行を加え、死亡させたとする傷害致死罪などに問われた元介護職員、白井宏次朗被告(33)の裁判員裁判初公判が14日、大阪地裁(辛島明裁判長)で開かれ、弁護側は犯人性を争い、無罪を主張した。

被告は令和2年12月、入所者の福田功(いさお)さん=当時(89)=の胸を圧迫し、肋骨(ろっこつ)多発骨折などのけがをさせ、その後死亡させたほか、5年3月にも別の入所者の顔を殴ったとして起訴された。

冒頭陳述で検察側は、血液検査などから福田さんがけがをしたのは被告が夜勤をしていた時間帯だと推定でき、当時福田さんの入居エリアにいたのは被告だけだったと指摘。被告は福田さんからたたかれるなどの介護拒否を受けており、動機もあったと述べた。

弁護側は、福田さんが別の時間帯にけがをした可能性があると主張。仮に被告の夜勤中であっても、施設全体をみるとほかに3人の職員が勤務していたことを踏まえ、「確信を持って被告を犯人と認めることはできない」と訴えた。

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