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浜岡原発の地震データ不正 中部電による「捏造」はどう行われたのか

中部電力浜岡原発の3号機(左)と4号機=静岡県御前崎市で2026年1月8日午前、本社ヘリから
中部電力浜岡原発の3号機(左)と4号機=静岡県御前崎市で2026年1月8日午前、本社ヘリから

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働に向けた安全審査で、「前代未聞」の不正が発覚した。原発で予想される地震の揺れについて、中部電がデータを都合良く操作していた。本来よりも小さく見積もられていた可能性が高いという。原子力規制委員会の山中伸介委員長も「捏造(ねつぞう)」「暴挙」と断じたが、何がそこまで悪質だったのか。

「最重要」データで起こった不正

 浜岡原発が立地するのは、津波を伴う南海トラフ地震が繰り返し襲ってきた場所だ。近い将来の発生可能性が高く、政府の想定でも周辺で最大震度7が予想されている。規制委の山岡耕春委員は7日の定例会でこう憤った。

 「研究不正に例えると、捏造または改ざんにあたる。特に浜岡(原発)は南海トラフ地震の震源域の直上で、地震動への関心が最も高い地域の一つ。中部電は真摯(しんし)に取り組んでいると信じていたが、非常に大きな失望を感じた」

 山中委員長も「捏造」とした上で「前代未聞の事案。原子力安全を破壊するもの」と批判した。審査は「白紙」とし、再稼働を不許可とする可能性も示唆した。規制委は当面、中部電への立ち入り検査などで原因を調査する方針だ。

 中部電が意図的に操作したのは、…

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