四国の秘境駅で7年前から記念スタンプ行方不明、過去にも紛失し1000キロ離れた青森で発見…情報提供呼びかけ
列車でしか行くことが事実上困難なことから「秘境駅」として知られるJR土讃線・坪尻駅(徳島県三好市池田町)に設置していた記念スタンプが7年前から「行方不明」になっており、JR四国などが改めて情報提供を呼びかけている。スタンプは過去にも紛失したが、約2か月後に青森市で奇跡的に見つかった経緯があり、関係者は諦めていない。(大島渉)
坪尻駅を管理する阿波池田駅やJR四国によると、スタンプは2008年5月、地元のまちづくり団体が、旅行者の思い出にしてもらおうと寄贈し、坪尻駅の待合室に設置。長方形のゴム印で駅名とスイッチバックする列車の姿をデザインしており、訪れた旅客や鉄道ファンが利用していた。
しかし、10年2月にスタンプを固定していたチェーンが切られて持ち去られているのを客が見つけ、阿波池田駅に連絡。ところが同年4月、駅から直線距離で約1000キロ離れたJR津軽線中沢駅待合室のチラシ入れの中に置いてあったのをJR東日本社員が発見し、JR四国に届けた。
スタンプは改めて坪尻駅に置かれ、往復約2000キロの「長旅」を経たことでも人気を集めたが、18年8月頃、再度失われているのを阿波池田駅員が発見した。固定チェーンが破損し、持ち去られた可能性が高いという。
同駅は19年1月、原版のイメージに沿った形で新たなスタンプを作製。坪尻駅に設置した自由に記入できるノートには「このスタンプを押すために駅に立ち寄りました」などのコメントも多く寄せられており、スタンプの捜索を続けている。
関係者は「地元の方々の思いが詰まったスタンプ。全国から来てくれた人の気持ちや思い出を盗む行為は決して許されるものではない」と憤り、「きっと戻ってくれると信じている」と願っている。
情報提供は阿波池田駅(0883・72・0022)へ。