はじめに、

吉沢梅乃を始めてみた日

その日の蒲田は、前日までの雨の予報を吹き飛ばすような、青空だった。
梅乃に会える!より、一か月ぶりにピカソのメンバーに会えるのが、うれしいなあという気持ちだったのが私の正直な気持ちだった。
しかしその思いは、次の瞬間くつがえるのであった。

梅乃のステージが始まった。今より黒いストレートロングの髪を揺らし、
黒のコートで歌う彼女にびっくりした。スゴく堂々した歌っぷりだっからだ。
たしか、これが初めて人前で歌う、ということなのに……。

ライブは百戦錬磨であろう、ピカソと渡り合っているというより、
彼らを従えて、というのが素直な私の感想だった。
(余談だが、コートを脱いだ、ミニスカート姿にも、若さを感じてクラクラしてしまった。なぜだ)
ピカソ見たさの気持ちはすっかり変わっていた。

ステージが終わり、メルマガピカソ通信の取材ということで、彼女と話をした。彼女は、メールマガジンという物の存在を初めて知ったそうで、
不思議そうに話を聞いてくれたのだった。

そんな彼女の素顔は、百円ショップで買い物したり、友達とカラオケ行ったり、
最近(その当時、のことだが)ヒョウ柄のCD買ったとか、
(まさか、そのレコード会社から、CDを出すなんて、その時は考えつかなかったのだが)
そんなたわいの無いことを話す女の子、だった。

取材が終わって、楽屋に備えてあったカリカリ梅全部と、お菓子をいくつか持っていく
彼女に、「まだ、子供だよなあ」と、
苦笑いするプロデューサーピカソの辻畑氏を見て微笑ましく思ったぐらい、である。

それからもう2年が経とうとしている。すっか彼女を取り巻く環境は変わった。
以前、辻畑氏に
「梅乃はこんなんじゃないから。もっとスゴイから」
とも言われた。そのときはそうですかと聞いていたが、
今改めてその言葉が実感できた。

けど、彼女は相変わらず、だ。
先日のららぽーとのイベントでも始まる直前、緊張したって言ってたのも、
最初の時から変わらないし、
私のどう見てもデジカメにしか見えないカメラを見て、
「これって、デジカメですよねえ」と聞いて、マネージャーさんに「デジカメにしか見えないでしょう!」とつっこまれるところは、
あいかわらすだな、と思った。

でも、歌以外のそんな所は、変わらないでほしいな、とつくづく思う。