観測気球のような報道が各社で流れていたが、共同通信が踏みこんだ記事を書いたので、高市早苗氏が解散総選挙したいと周囲につたえていることまでは事実なのだろう。
【速報】高市首相が衆院解散の意向を伝達|47NEWS(よんななニュース)
与党の信を問うたはずの参院選から約半年しかたっておらず、衆院選にしても一年半未満しか経過していない。自民党内の動きで石破政権から高市政権に変わったことの信を全国民に問うのだとしても、中途半端な時期と思わずにいられない。
野党が準備できないよう急いで解散総選挙をおこなうという目的であれば、いきなり選挙の実務をおこなうことになる公務員も原理的に準備ができておらず相当な負担になることだろう。
しかし公務員の負担といえば、数ヶ月前に国光文乃氏が流布した虚偽も思い出す。それは国会質疑の立憲民主党の事前通告が遅くて公務員に負担がかかっているという内容で、自民党も国光氏も誤りを認めた。
政府与党で外務副大臣の国光文乃氏らが質問通告のルールでデマを流したのを見て、政府与党が憲法で決められたルールから何度も逃げていたことを思い出している - 法華狼の日記
官僚を早朝から働かせる問題を責任転嫁しようとして、以前に何度も流されていた野党の質問通告の遅さという主張を当てはめた。議員が圧倒的に多かった安倍政権時代ならその主張で押し切れたのだろう。
あくまで政府与党が答弁しやすいよう野党が質問通告をしているのであって、むしろ現実には国会のスケジュールを決められる政府与党に野党がつきあっているとすら考えることもできる。
今回は他にも複数の自民党有力者がデマに加担し、外部にも広められている。風評被害を批判していたはずのライター林智裕氏が「立憲共産党」なる表現をつかってまでデマに加担しているところも見かけた。
しかし上記エントリで言及したように、国光氏の虚偽発言は自民党の政治家やジャーナリストにも信じられ、虚偽と認めざるをえなくなるまで野党への責任転嫁と攻撃がおこなわれていた。
そして謝罪後にも別の虚偽発言で野党系議員を攻撃し、謝罪に追いこまれた国光氏はアカウントを削除した。
国光副大臣がまたも事実誤認で謝罪、そしてX削除…政治家によるSNS「バズ狙い発言」の功罪、問われる公人の規律 【西田亮介の週刊時評】SNSアカウント削除「逃亡」が招く政治不信(1/3) | JBpress (ジェイビープレス)
国光あやの外務副大臣が、ネット番組「ReHacQ(リハック)」における自身の発言をめぐり、事実誤認を認めて謝罪・撤回した。さらに自身のX(旧Twitter)アカウントを削除するに至った。
2025年12月6日の番組配信時(現在、番組は配信が中止されている)、国光氏は立憲民主党の小西洋之参議院議員の質問通告に「小西先生から、10分しか(質疑の)持ち時間がないのに、50問ぐらい聞かれて、ほんとに死にました。私、子育てできませんでした。それで辞めた女性官僚はたくさんいます」等と発言した。
この発言は、事実無根であるとして当の小西氏から厳重な抗議を受けることになった。12月15日、国光氏は発言を撤回して小西氏に直接謝罪した。
だが現在、削除していた国光氏のSNSアカウントが復活していることが気づかれ、注目をあつめている。
https://x.com/ayano_kunimitsu/
国光氏も衆院議員なので、衆院選に向けて少しでも露出して票を集めたいということだろうか。だとすれば、すでに高市氏個人の意向ではなく、本格的に政権全体や自民党として解散総選挙を考えているということになるが……
……野党による公務員の負担を訴えていた国光氏や、その支持者は、利己的な解散総選挙による公務員の負担をどのように考えるのだろうか。国会質疑の手続きで必然的にかかる負担とは比べるべくもないはずだが。