【小湊鐵道】廃止路線へご招待

 小湊鐵道の停留所の古いポールには、今でも廃止路線の行先が記載されたままとなっている。赤字が廃止区間。
1.茂原駅~刑部~山田駅
 かつて上総山田駅には、茂原駅~上茂原~長富~刑部~川在~山田駅系統と山田駅~川在~刑部~大津倉系統が発着していた。平成9年11月15日から鴇谷大橋~大津倉・山田駅間が自由乗降区間となった。平成12年7月11日限りで廃止された。現在は茂原駅~上茂原~長富~刑部~大津倉系統が残る。刑部停留所で撮影。
 一部の車両の方向幕には、今でも「山田駅」の表示が残っている。
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2・茂原駅~長南営業所~茗ヶ沢~市野々 
 三川線(茂原駅~上茂原~長南営業所~水沼~三川)の枝線で、終点の市野々は、茂原大多喜線(茂原駅~給田~市野々~大多喜車庫)と合流する県道の先に折返し場があった。大多喜車庫まで運行してもよかったと思うが、給田経由と紛らわしいし、担当車庫が異なっていたためかも知れない(茂原大多喜線は大多喜車庫の担当)。平成9年11月15日から長南営業所~市野々・三川間が自由乗降区間となった。末期は1日1往復だったようで、平成12年7月11日限りで廃止された。茗ヶ沢坂下停留所で撮影。
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3.一宮駅~太東海岸~太東駅 
 一宮町と岬町(現・いすみ市)の海岸寄りを走る路線で、末期は朝夕2往復程度だったようだ。廃止時期は不明。同線廃止後、太東駅を発着する路線は一度消滅したものの、平成19年12月1日からいすみ市巡回バスが乗り入れるようになった。「海岸入口」のポールが、長南営業所構内に放置されている。
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番外編1
 長南営業所のバス待合室近くには、茂原駅③番乗り場の千葉中央バス上市場線(茂原駅~早野新田~七井土~上市場、茂原駅~日立正門~七井土~上市場)のポールが残っている。同線は平成21年4月1日から小湊鐵道に移管された。途中停留所のポールの一部は、小湊用に塗り替えられ、再利用している。茂原駅のポールは大型なので互換性がなく、回収後もそのまま放置されているのであろう。
 さらに、いすみ市コミュニティバスのポールも置いてある。平成20年11月30日限りで一部運行終了した路線で使用していたポールだ。新しいのに勿体ないと思う。
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番外編2
 長南営業所の一部の車両には、「一宮海水浴場」の幕が入っている。海水浴シーズンに「茂原駅~一宮海水浴場」または「一宮駅~一宮海水浴場」を運行する計画があったようだ。茂原一宮線終点の一宮海岸停留所よりもさらに海側だと思われる。夏季限定運行だったのか、そもそも実際に運行していたか分からず、ベテラン乗務員からも運転した話は聞いたことはなく、千葉県バス協会発行の古い路線案内図にも掲載されていない。あるいは海水浴シーズンの臨時運行に備え、路線免許だけ設定されていた可能性もある。いわば幻の方向幕である。
 写真は長南営業所のいすゞU-LV324L(袖ヶ浦200 か 487)で撮影させていただいたものだが、最近転入してきた車両には入っていない。
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この記事へのコメント

2010年04月16日 19:40
今晩は、いつもお世話になってます。
今回の廃止バス路線、勉強になりましたあがとうございました。自分はバス関係を色々とやってますが、所詮ど素人なのでまったくわかりません。(汗)里見線の次は三川と刑部も見に行ってみます。田植えの頃が最高ですよね!のちほど・・・
千葉バス太郎
2010年04月16日 20:33
> 千葉ンプ様
コメントありがとうございます。
里見線のブログを楽しみながら読ませていただいています。
茂原駅~山田駅まで乗ってみたかったものです。大津倉も三川と同様、何もないところです。何もない折返し場にたたずんでいる小湊バスは、本当に絵になります。とくに大型車だと最高です。
フラワー
2010年04月17日 22:13
こんばんは…。
さて、小湊鐵道は、バス事業はともかく、鉄道事業を根気強く続けていらっしゃるのが、素晴らしい事である、と、自分は、そう思います。(偉そうですが…)。
それでは、失礼致します…。
千葉バス太郎
2010年04月18日 00:22
> フラワー様
コメントありがとうございます。
小湊鐵道はバス事業などで黒字を計上しているからこそ(一部路線は国や県から補助を受けていますが)、鉄道を維持できていると思います。とくに、アクアラインを通る高速バスの利益は高いはずです。
平日日中の上総牛久以南では、バス1台分に満たない利用者数しかいないこともあります。
長南営業所487号車
2010年04月18日 11:21
千葉バス太郎様
こんにちは、先日撮影ご苦労様でした、さて我がマイカーの方向幕の、一宮海水浴場ですが、職場の先輩が、一宮町民なので聞いて見たところ、何年前には夏だけ運行したそうです、またその先輩が、「バスの放送機に案内あるよ」と試してみたところ、一宮海岸の次が一宮海水浴場でした。
また、千葉バス太郎様にブログや、某ブログで人気の?里見線ですが、先日撮影の時千葉バス太郎様に、一部通行止めの話しましたが、明日月曜日から、平常運行となります。
では失礼します。
千葉バス太郎
2010年04月18日 12:00
> 長南営業所487号車様
先日はありがとうございました。ご協力に心から感謝申し上げます。
やはり一宮海水浴場行はあったのですか。一宮駅~一宮海岸~一宮海水浴場間の運行だったのですね。しかし、一宮海岸と一宮海水浴場は紛らわしいです(まるで、大多喜車庫の粟又の滝と粟又の違いみたいです)。
おそらく自治体や観光協会の要請で運行したのでしょうが、利用者が少なく、残念ながら1年限りで運休となってしまったと思います(涙)
長南営業所487号車
2010年04月18日 17:35
千葉バス太郎様
確かに、一宮海岸と一宮海水浴場の方向幕は隣り同士なので間違える時があります、実際に一宮海岸行きで、自分は「一宮海岸」を出して茂原車庫で待機してたら、他の運転手に「お前どこに行く?」言われ、自分は「一宮だよ」言って、「一宮海水浴場になってるぞ」と言われバスから降りたら、確かに「一宮海水浴場」となってたこともあります、これと同じパターンが、「茂原駅東口」と「茂原高校」です(これも実際に間違えたこともありますがく〜(落胆した顔))では失礼します。
急行うち房そと房
2010年04月18日 20:55
興味深い記事をありがとうございます。山田駅行といい長南経由市野々行といい、なつかしいですね。にぎわう茂原駅前を思い出してはため息をついております…。
古い話で恐縮ですが、昭和60年「茂原市総合計画」の中に、市内バス路線の系統と本数が出ています。それによると長南経由市野々行は2往復半となっていました。同時期の山田行は7往復半、急行千葉行は13往復、千葉中央の国吉行が14往復、上市場折り返しも9往復、ますますため息が出ます(笑)それにしても、茂原駅から消えた千葉中央のポールがこんなところにまだ保管されていたとは驚きました!
千葉バス太郎
2010年04月18日 21:00
> 長南営業所487号車様
私が撮影した時も間違えましたよね。やあ、「一宮海」まで同じですから、お客さんも抵抗ないかもしれません。
むしろ、長南営業所では側面方向幕が「茂原駅ゆき」のように、途中経由地が記載されていない系統が多いですね。茂原駅方向は途中で降車する利用者が少ないこともありますが、不親切なことは否めません(ほかの車庫でも同様なケースがあります)。
長南営業所487号車
2010年04月18日 21:59
千葉バス太郎様
いゃーん(泣)しっかり覚えてましたね、あの時もバスから降りて方向幕見たら・・「一宮海岸」でしたね、ちなみに今日、会社のソフトボール大会でしたが会場に向かう時に大津倉~山田駅ルートで走って行きました、またこのルートは、長南カントリー・長南パブリックの送迎バスが五井駅に向かう時に使いますしかも、その送迎バスは・・小湊色のローザ(スーパーロング)です、まあバスはゴルフ場専用で白ナンバーですが「こんな感じで走ってた」とイメージ出来るのではと思います、では失礼します。
千葉バス太郎
2010年04月18日 22:06
> 急行うち房そと房様
昭和60年当時はそんなに回数があったのですか?私にとって昭和60年はそれほど昔に感じませんが…。もう25年も経つのですね(遠くを見つめながらため息)。
千葉中央バス茂原営業所の廃止ですが、平成11年2月に大幅に縮小された際、いつかはなくなるような気がしました。上市場線だけ残すのは非効率だし、利用者も小湊の方が便利なのは明らかで、むしろよく維持できたと思います。
長南営業所にある千葉中央バス茂原駅のポールには、「運転士募集中」の貼り紙まで残っています。
ダイ
2010年04月18日 23:54
なんか懐かしい話しがいっぱいでてきますね、昔三川線の付属みたいな感じで水沼行ってありませんでしたっけ?あと家の人が言ってたんですけど昔は坂本長南は市原市の平蔵から茗荷沢を通って茂原まで来ていたらしいです。あと都バスは茂原のアーケード街の通りを通って今の市役所のところを曲がって大多喜などに向かっていたそうです。聞いた話しなのであれなんですけどね~!
千葉バス太郎
2010年04月19日 07:36
> ダイ様
コメントありがとうございます。とても参考になりました。
昔は茂原~長南~平蔵~月崎という路線があったようで、かなり前に廃止されたと思われます。
三川行(以前はもっと先まで運行していたみたいです)は南郷を経由していたようですが、確証を得られていません。
長南町にも意外と路線があったのですね。
クリーム
2010年04月22日 13:05
千葉バス太郎様へ
大変に詳しく調査されてありまして、バスファンの心をつかんでいる内容ですね。
バス停の画像もあり、路線の内容まであり、百科事典みたいですね。
もしかしましたら、千葉県バス協会の関係者みたいですね。
私ら素人では、書けない内容まで、詳しくご存じで、団地の誕生から、世帯数から、バスの形式まで、私がやっていたブログ記事が、幼稚な内容に感じるほどのハイレベルですね。
車を運転すれば、現地に行くのは簡単ですが、過去の歴史経緯は、全部暗記されているとはね~まあ~いいか
千葉バス太郎
2010年04月22日 15:27
> クリーム様
単に現地を車で回るだけでなく、実際にバスに乗るとともに、自分で保管している路線図・統計書、図書館(国会図書館が多い)へ足を向けるなど、あらゆる方法を駆使して記述しています。さらに、地元に住んでいる方や乗務員を始めとした、人的ネットワークも生かしております。
全部暗記するのはとても不可能です。また、ほとんどの場所は、過去に複数回訪問しており、数年前の経験とも比較しています。
アクシー号で
2010年10月13日 12:40
いつも有難うございます。一つ気がかりな事がありまして、お聞きしたいのです。五28と言う系統があるそうですが、あれは定期便ですか?それとも、臨時シャトルバスの事なのですか。以前、ゲームのサイトの、質問コーナーにて、五井から、岩崎地区へのアクセスを知りたいと言う、投稿に回答した事があります。事前に現地調査をして、姉崎線(アピタ廻り)をおすすめしたのです。岩崎を走る、五28については、確かな情報は得られませんでした。不二サッシ行きと、五井火力行きが、まだありましたら良かったです。質問主は喜んでおられましたが、求職中だった様で、岩崎での就職を諦めたそうです。長文すみません。
千葉バス太郎
2010年10月13日 19:36
> アクシー号で様
大変申し訳ありませんが、私は小湊の関係者ではありませんし、当ブログはQ&Aのコーナーでもありませんので、回答はできかねます。ご了承下さい。

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