熊本乳児院で心理的虐待 職員「顔面偏差値低い」
熊本乳児院(熊本市中央区)は7日、記者会見を開き、40代女性職員が乳幼児に「顔面偏差値低いよね」「うるさいね」という趣旨の発言をしていたと発表した。行為を認めた上で「虐待とは思っていなかった」と話したという。市は児童福祉法に基づく「心理的虐待」と認定し、今年3月に再発防止を求める改善勧告を出した。
乳児院によると、女性職員は2019~21年度、乳幼児に「いいかげんにしなさいよ」「おデブだね」などと話した。虐待を受けた人数や年齢、当時の詳しい状況は不明としている。女性職員はすでに辞職した。
市は21年11月、情報提供を受け、当時の施設の全職員48人に聞き取り調査を実施して把握した。乳児院も内部調査の結果、この女性職員を昇給停止処分とした。
乳児院は乳幼児の権利擁護に関する研修を行うなど、再発防止策に取り組んでいるという。傘正治副院長は「人格否定につながる、言ってはいけない言葉だった」と陳謝した。
乳児院は、虐待や親の病気などの事情により、家庭での養育が難しい乳幼児を預かる施設。熊本乳児院は定員30人で、現在は約20人が生活している。〔共同〕