ゲーム制作者は「同業を信用するな」という話
はじめに
ゲーム制作者が炎上しないためにの第二回となります。
今回もSlot&Dungeonの件についての私見が入ります。
前回の記事はこちら
今回はさらに冷たいことを言いますしおまけもありません。
今回の炎上について改めて分析を行う
Slot&Dungeonについて改めて「なぜこの炎上が起きたのか」について分析していたところ、ある仮説が浮上してきました。
世間一般における「炎上」とは主に以下のような悪影響をもたらすのは自明の理でしょう。
通常「炎上する」ということは「評判・悪名が下がる」ということが常識
対応しなくてはならないことが増えてしまい、報復がされるリスクがある
昨今のインターネットで発生する炎上はどれもマイナス効果の方が高い
にもかかわらず「レビュー晒し上げ」という行為を行った理由はなぜでしょうかという疑問が付き纏います。
本人の「炎上する」という意識が欠如していた。
対象の炎上ツイートの前に「他言語で低評価レビューが多く書かれている」とツイートしており、この時点で精神的に摩耗していた
このように炎上する行動を行う前に精神的に摩耗している状態というのが見て取れます。
しかし、よほど気に入らないレビューだったり、あまりにも批判的な内容が強いレビューでもない限り感情的になって晒し上げるなどという行為に発展することはないでしょう。
しかしそのタガは外れてしまいました、ハードルが下がってしまう出来事が起きたということです。
「炎上芸」というワードが今回の炎上で露呈しました。この炎上芸について「伝授」したのが「えば」という別のゲーム制作者です
「えば」という人物について
まず、今回のSlot&Dungeonというゲームに「えば」という人物は制作者として関わっていません。しかし普段から会話しているような素振りをしておりいわゆる「同業他社」でありながら「友人関係」の状態と言えるでしょう。
そして炎上芸というものを仕込んだのもこの人物とされ、はっきりいえば「炎上するためのハードルを下げた犯人」となります。
具体的にどのような手法を提案したのかは表沙汰になっておりません。
この「えば」という人物についてSNSの発言・行動をもとに分析してみると以下のようになります
「炎上芸」というデメリットしかない手法について何ら論理的な解説もないまま「テクニック」として伝授(?)させている。
この炎上について関係性が露呈した段階で発言自体が極端に少なくなり、逃げるようにほとぼりが冷めるのを待つ。
公の場で「自分が炎上芸を仕込んだ」という発言をリプライで行っているにもかかわらず「自分が炎上芸を教えたせいだ」と本人に公の場で謝罪している姿は一切見られない
上記の点に関する指摘については一切発言を許容せずブロックし「自分は悪くない」というスタンスを取り続けている
また「こうして自分を話題に挙げることは零細である自分の知名度を上げる行為」という荒唐無稽な反論で牽制
にもかかわらず評判を落としたくないのかゲーム制作に全く関係のないことをアピールし「私はいい人」という演出をしている
といったように誰も止めることをしなかった結果怪物のような存在が生まれてしまっている状態
言葉を濁さずに言ってしまえば「Slot&Dungeonの制作者に不釣り合いなほど、お世辞にも出来が良いとは言えないゲームしか作れないにもかかわらず『経歴の長さ』だけで先輩風を吹かせ、あまつさえ自身が教えたことでSlot&Dungeonの制作者が炎上したら一切擁護にすら回らず、本人に謝りもせず逃げ回る」という状態
というのを踏まえて、今制作者として活動している人、今後個人でゲームを制作する人たちに気をつけておかねばならない点を挙げていきます。
同業を信用するな
上記のように今回の炎上では悪辣な人物に引っかかったことが炎上の要因の一つとして考えることができます。
では同業他社である個人ゲーム制作者によって炎上を回避するにはどうすればいいのでしょうか
(1).適切な距離感を保つ
前回のnoteでも「ファンとの適切な距離を保つ」ということは同業者間でも適用されます。ジャンルは違えど同じ個人ゲーム制作者だからといって距離感を見誤ることはご法度です。よほど長い付き合いだったり、親身になってくれたりと「絶対的な信頼感」を持つこともあるかもしれませんが、原則そんなものは持っていけません。
(2).話半分に聞く
どんなことでも話半分に聞く力を身に着けるべきでしょう。できることならアドバイスをくれた人とは全く関係ない人からセカンドオピニオンを受けるなどして判断材料を増やす必要があります。
そういったセカンドオピニオンを行うことを止めるような人と付き合ってはいけません。相談した相手がそのような行動を取ったら即アウト、縁を切りありとあらゆる連絡手段を遮断します。
(3).同業他社は基本的に「ライバル関係」「敵対関係」という前提を崩さない
同じ業界、同じ苦労、同じ個人でゲームを作る人に対して親近感がわくことがあるでしょう。そんな親近感はゴミ箱に捨てた方がいいです。
言ってしまえば個人でゲームを制作するのは「一人親方」「ワンマン企業」「個人事業主」だという認識を持つこと、そして他の個人ゲーム制作者は「競合他社」であること
表面上はどう思っているかわかっても実際には劣等感や嫉妬を抱いて「どうにかして蹴落とせないか」「どうしてこいつは俺より有名になっているんだ」という負の感情を持って接しているなんてことがあります。
この話をすると「〇〇はそんな人じゃない」という擁護にもなっていない反論をしている人がいますが、あなたは他人の心が読めるのか、今その人が何を考えているのか、その人がどういった感情を持って人に接しているのか、いまその人は何を考えているのか、「〇〇はそんな人じゃない」という反論する人は正確に把握できているのでしょうか。
そんな読心術があるならノーベル賞ものです。ぜひ誇って論文にしていただきたい。
普段の人となりがどうであれ、心の内は誰にもわかりません。人当たりがいい人がいきなり仕事を辞めたり、いきなり殺人を犯すような世の中で表面上で人となりを断定してはいけません。
今回の件についても「この炎上は俺が教えた」と取られる発言をしている人物について、どのような感情で炎上テクニックなどというデメリットしかないテクニックを教え込んだのか、その時の心持ちは誰にもわかりません。
ですが、少なくとも「炎上」を「テクニック」と捉えるような人物、あまつさえ「炎上テクを教えたことで謝罪する羽目になった人物に対して『教えた俺にも責任がある』と名乗り出ない、ほとぼりが冷めるまで逃げ回るような人物」については
「炎上」という現象の特性を見誤っている
「炎上」をテクニックとして伝授しておきながら「伝授したテクニック」が原因で発生した非常事態には責任も取らず、助けてくれない
いつまでたっても自分の保身と知名度しか気にしない
どうあがいても自分が正しいを思いこんでおり、絶対に謝罪をしない
なんなら人を貶めておいて「いいことをした」という勘違いをしている
という人物というのがわかります。それでもこの人物が人として正しい、ビジネスに関わるものとして正しい、クリエイターとして正しいと思うのであればぜひ反論してみてください。
はたして炎上した責任は「投稿者本人」だけの問題の問題なのか?
ここでもう一つの疑問です。
果たして「炎上した原因」は「投稿者本人」だけの問題なのでしょうか。
ここでいう「問題」とは「炎上を焚きつけ、バッシング、謝罪に至るまでに賛同した人々」のことであり「レビュー内容」のことではないこと。
本項の前提として「今回晒し上げの対象となったレビュー」はSteamのレビューガイドライン及び規約上何も問題がない「正当なレビュー」となります。
たとえ「想定プレイ時間をはるかに上回る80時間プレイしておいて低評価はなぜ?」という疑問があったとしても正当なレビューである以上受け入れなくてはなりません。ただSteamにおける「プレイ時間はあてにならない」という常識を知らなかったことを恥じるべきです。
今回の件で言えば「80時間かかった理由」について制作者も思案せずに、ただ「80時間も遊んでるのに」といった発言が見られます。
本当にフルで80時間遊んだのか
ならばどうして80時間かかってしまったのか
難易度がこの人にとって難しかったのか、それとも運ゲーすぎたのか
寝落ちが積み重なり80時間経過してしまったのか
実績をフルコンプするために虚無耐えて80時間もかかってしまったのか
そんな思案はしていません。
(1).晒し上げたという行為について言及せず気レビューの記載内容について賛同したファンにも問題がある
前回でも上げているように「実利に影響が出る」という行動についてファンから「晒し上げ行動はしないほうがいいのではないか」という声を上げていた人は一人もいません。その行動に異議を唱えた人はおらず、皆が「制作者の意見が正しい」とより加熱するように仕立て上げていました。この中に「同業者」である「えば」という人物が存在していました。
何故誰も止めなかったのか?
何故「Rust of Steel」というゲームでレビュー晒し上げ事件があり炎上したという過去の事例があるにもかかわらず同じようにレビューを晒し上げてしまったのか?
何故「晒し行為」自体にはバッシングされるという風潮がある現代で、晒し上げてしまったのか?
この晒し上げに賛同した支援者、同業である制作者は「賛同してレビュー内容を叩いた支援者たちも共犯者であり、謝罪しなくてはならない立場である」ということを忘れてはいけません。
(2).間違った知識を植え付けた同業者こそが真の問題である。
理由はどうあれ「炎上」を「テクニック」と称して教え込んだ制作者は「この炎上の原因は私である」ということ「炎上芸という倫理的にも憚られ、売り上げ的にも悪影響がある行動をあたかも『有名になるテクニック』として吹聴し、あまつさえ人が作ったゲームの売り上げを貶める行動を教唆した」として謝罪を真っ先に行わなくてはならない状態であることは明白です。
ましてや公衆の場で「俺が伝授した」という発言をしている以上、事態を収拾させるには「私が誤った知識を植え付けてしまった」として公衆の場で謝罪文を掲載する必要があります。目に見えないことで二人きりで「ごめんね」などと言って謝罪する程度で済む話ではない状態にまで発展してしまっているということに気づけないのであれば個人制作者という立場を辞して社会勉強として営業職へ転職した方がよほどましでしょう。
やっていることは「千原せいじ」が「おまえいじめられっこやったろ」と発言した何ら変わらない最低で下劣な行為であり、同様に頑として謝罪しない時代遅れな態度であることを自覚し反省するべきでしょう。
「これが俺のスタイル」と貫き通していいのはゲーム制作における思想のみで「ゲーム制作のスタイル」「開発言語」「売り上げを立てるためのあらゆるマーケティング手法」については現代の倫理観と時代の風潮とともに変えなくてはいけない部分です。
これについて個人で制作するには酷だと感じる人がいるでしょうか?
残念ですがこれらのことを適切に行い、地道に売上を伸ばしているゲームはごまんとあります。これを読んでいて「わたしはできない、できなかった」という言い訳に意味はありません。
これは綺麗ごとではなく「売り上げのために行うべき最適化行動」である
Steamで販売することの第一義は大抵の場合「売り上げを立てること」でしょう
そのために前回の記事を含めたやれるべきことをやるのが普通です。低評価レビューでメンタルが落ち込むとか、売り上げが伸びなくて落ち込むとか、そんなガラス以下の心で挑むような場所ではありません。Steamという場所は同人即売会のような「サークル参加者」と「一般参加者」というスタンスではなく「店」と「客」です。
売れる奴が正義の場所です。
そんな場所が嫌ならレビュー検閲が厳しく毒にも薬にもならないDLsiteにいくもよし、Ci-enで支援者限定で公開して内輪でキャッキャするも良し、方針転換しても誰も止めません。代わりに売上は圧倒的に落ちますがメンタル面は圧倒的に担保されるでしょう。
そしてそのような戦場で甘ったれたことをぬかし、あまつさえ「続編やアプデ、ローカライズが来ない」という脅し文句をつけてレビュー改ざんを扇動するような人物も「制作者」を名乗る資格はありません。
技術が盛んになったのは制作者だけではありません。XUnity.AutoTranslator による自動翻訳技術もあり、リアルタイムで翻訳できる技術も出てきました。続編についてもゲーム自体が面白くなければ期待感も薄く、すでに興味を失った人たちは出ようが出まいが関係ありません。
やる気がなくなってゲームのアプデが止まっても問題ありません。
ありとあらゆるゲームが毎日登場する現代で「あなたのゲームがやりたい」という人間は多くありません。ごく僅かです。みな「面白いゲーム」「楽しいゲーム」「話題作」に流れます。
最後にある先輩から言われた残酷なことを言います。
「クリエイターとは金奴隷でありユーザーの保育士である」
この真意については皆さんに委ねますが、正しくその意味を理解したときに業界に残るか、去るかを決めたほうがいいです。この言葉は商業、同人、個人に限らず全てに通用します。
余談
やたらと「レビューする人間は自分を見つめ直せ」などという見当違いも甚だしい意見なども散見されます。まず、Steamにおけるプレイヤー人口のうち日本人は約1%であるということ、日本人レビュアー向けに発信したところで何も変わりません。
やるなら英語でも発信しましょう。
本件に関しても本を正せば精神が摩耗して行った末の行動で「多言語での低評価」が発端です。
つぎに「評価を制作者側の扇動・脅迫行為・見返りを提供することで変化させること」は「ステルスマーケティング」だとしてSteamの規約上明確に禁止されています。
これが露見すれば販売業者としてBANされます。実際に同様の扇動を行いBANされた事業者も存在しているためただの脅しではなく効力のある規定です。
最後に「売り上げを立てたいなら評価を重視するべき」と「甘い評価が欲しいなら売り上げを捨てるべき」という指標を見誤ってはいけないということ、直接的に言えば「Steamで売って稼ぎたいなら厳しいレビューを覚悟しろ」ということと「甘っちょろいレビューばかり見たいなら低評価レビューを検閲しているDLsiteで販売し、大規模な売り上げをあきらめることを覚悟しろ」ということ
どれもこれも嫌なんていうわがままは通用しません。
個人制作などよほどの成功者になる自身がない限り辞めてしまいサラリーマンとして一本に絞った方がよほどましです。


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