模型のススメ(初心者向け道具#1ニッパー編)
はじめに
プラモデルを始めたばかりの方の質問で「何を使えば良いの?何が必要?」と、聞かれると必ず最低限「ニッパー」という道具はよく耳にする名前だと思いますが、いざ買おうと思うと今の模型店の棚には数多くの種類のニッパーが置いてあり「どれを選べばいいの?」と迷われることも多いかと…。
この記事は個人的に思う「初心者向けニッパーの選び方とオススメ」を記し、模型を始めたい方の指針になればと思います。
1. ニッパーとは?
ニッパーとは、プラモデルのパーツをランナー(枠)から切り離すための工具です。
ハサミやカッターでも代用はできますが、安全性に欠け怪我の恐れがありますので、専用のニッパーを使うことで、安全でより美しく、精密に作業が行えます。
2. ニッパーの種類と選び方
ここ数年模型(ガンプラ)ブームも相まって、ニッパーも各社色んな種類が出てまして、一見して「どれ?なに?」と困惑しそうな数が出回っております。
それじゃ早速どれを買えば良いのか?と言いたいのですが、まず選ぶに関して、いくつか自分の中で具体的な方向性を考えてみると、損なく購入できると思います。
一番判りやすいのは「予算を道具にいくらかけるか?」でしょう。「ニッパー」も安くて数百円から数千円の幅があり高級な物で7000円近く致します。道具は良い物を買え!と言いたくなりますが、初心者にとって未知の領域に投資するのは不安でいっぱいですよね。かと言って道具をケチって使いにくいと趣味は中々楽しめません。
「価格」以外に「どの程度出来を求めるか?」と言うのも考えると良いでしょう。「作れれば良い」レベルと「納得のいく完成度」を求めるレベルで、道具への投資は当然変わってきます。
趣味のその後へも関わってくる概念ですし、道具を揃える際に目標を考えておくのは、漠然としててもあった方がモチベーションが上がることでしょう。その中で妥協点を下記の情報を参照し選んでみては如何でしょうか?
・初心者向け:入門モデル
比較的安価で扱いやすいタイプです。切れ味はほどほどですが、まずはここから始めるのが妥当ですね。価格は500円から1000円程度でしょうか。この価格帯でも充分模型を作れますが、使い方・切り方で模型の完成度アップも可能です。まずは1本この価格帯は持っていて損はしません。
・ニッパーの種類「片刃ニッパー」「両刃ニッパー」
現在模型用ニッパーには大きく分けて2種類の分類があり、それぞれ得意不得意があり、価格帯も様々です。現在の模型業界の流行は「片刃ニッパー」と呼ばれる物でしょう。
「片刃ニッパー」
ニッパー刃が片方だけ鋭く作られており、非常に綺麗にカットできます。ゲート跡(切断面)が目立ちにくく、仕上がりが美しくなりますが、両刃に比べ刃が薄く作られており、高級な物は壊れやすく扱いに注意が必要です。お値段はやや高め(2000円台から7000円程)。
「両刃ニッパー」
左右どちらも刃になっており、耐久性に優れています。一般的にニッパーと言えばこちら。硬い素材にも対応できますが、カット跡がやや荒くなる傾向があります。比較的安価で入手でき、使い方で必用充分な性能を発揮できる。
3. ニッパーの使い方
パーツをよく見て、どこを切るか確認いたしましょう
ゲートの位置をしっかり把握してから、作業に入ります。一度で切り離さず、2段階で切るのが基本
両刃・片刃どちらも最初は少し余裕をもって、パーツから離れた部分をカットし、次にパーツのギリギリで再度カットいたします。両刃ニッパーの場合はこれに加え切り口を整える工程を追加すると綺麗な切り口になります。片刃ニッパーの場合、も両刃より綺麗な断面で切断できますが、状態によっては切り口を整える工程は必要になります。最近の主流は「丈夫な両刃ニッパーでランナーから切り離し(パーツから少し離れたところをカット)、切り口の綺麗な片刃ニッパーでパーツのギリギリをカットする」と言う「二本持ち二度切り」となっています。以上のように二度切りすることにより、パーツの白化や余計な傷を防ぐことができます。刃を大切に
ニッパーは繊細な道具です。一般的に3㎜以上のランナーや硬いもの(ピンや金属など)を切らぬようにし、特に片刃は変な切り方をしたり、金属を切ったりすると刃が欠けたり割れたりしやすいです。扱いには気をつけましょう。
使用後は刃を軽く拭いて保管しておきましょう。
4. よくある質問
Q. じゃあ1本目におすすめのニッパーは?
→ ここからは「個人的なオススメが入ります」
まず鉄板は「タミヤのクラフトツールシリーズ」、ゴッドハンドの「プラニッパー」と言った「両刃ニッパー」です。ここら辺は1本持っていると、手軽に多用途に雑多に扱える1本となります。先に書いた「二度切り」の「1度目」にも使えますし、使い方をちゃんとすれば「二度切りの二度目」でも充分使えると思います。予算としては1000円前後となります。この価格帯だとメーカー各社似たり寄ったりな性能のニッパーが沢山出ております。上記に上げた2種は有名メーカー品という安心感もあってのオススメでもありますが、老舗メーカーの「ミネシマ」の同価格帯の製品も丈夫で種類がありオススメできます。
Q. 片刃ニッパーは?初心者にお勧めできないの?
個人的には道具に予算を割きたくない人にはお勧めしません。
→ なぜか?と言うと、どうしても価格が高くなり、高級な物程、壊れやすさも上がるからです。どうせなら良い物を買おう!と意気込んで7000円する片刃ニッパーを買って1発でお釈迦にした!という話を本当によく聞きます。まずは両刃でニッパー自体に慣れてから2本目に片刃ニッパーを買う段階を踏むことを強くオススメします。
無難な話、作業には「両刃ニッパー1本」で充分なので、両刃ニッパー入門者向けで予算の合うものを選ぶ、これが一番納得出来る選択になるでしょう。
逆を言えば「片刃ニッパー1本」で全部作業をこなせる事も出来ます。その場合は使用の仕方に注意し扱えばの話になります。
5. ワンランク上の選択は?
最初に道具に予算を割いても良い。長く模型を続けていきたいので、それなりの物が欲しいと言った人も多く居ると思います。そういった方には2000円から3000円台の「両刃ニッパー」を1本目にすると長い相棒になることでしょう。個人的にオススメはタミヤの「精密ニッパー」「薄刃ニッパー (ゲートカット用)」と、ミネシマの「Premium 薄刃ニッパー」辺りです。
「丈夫」「よく切れる」「使いやすい」の3拍子マルチな1本としてオススメです。
自分も10年以上「薄刃ニッパー (ゲートカット用)」を愛用してます。
それ以上の価格帯(4000円~)になると「二本目」の選択としてオススメします、特に「片刃ニッパー」はゲートカットの二度切りを綺麗に手早く済ませたい!という現在主流の需要向けなので、2本目としてはオススメです。
有名なところですと元祖片刃ニッパーの「ゴッドハンド」の「ブレードワンニッパー」「アルティメットニッパー」が鉄板ですが、aurochsの「極薄刃 ニッパー」や、ツノダの「king TTC 極薄刃プラスチックニッパー(片刃)ステンレス 」スリーピークスの「スリーピークス 3.peaks 模型プロ 片刃プラニッパ MK-02」辺りもオススメできます。切れ味優先(扱い注意)ですと「アルティメットニッパー」「極薄刃 ニッパー」が、それより切れ味は劣るけど丈夫さも取りたい方は「ブレードワンニッパー」「king TTC 極薄刃プラスチックニッパー(片刃)ステンレス 」「スリーピークス 3.peaks 模型プロ 片刃プラニッパ MK-02」がオススメです。
先のオススメ品は「プロモデラー」の方々も愛用してる人が多数いるので、品質には問題まず無い品々です。ただしプロでも「アルティメットニッパー」を破損させた!という話はよく聞きますので「アルティメットニッパー」に関しては扱いは注意しましょう。
自分はワンランク下の「ブレードワンニッパー」を愛用し、もう何年も、タミヤの「薄刃ニッパー (ゲートカット用)」と「ブレードワンニッパー」の2本体制です。
おわりに
上記を軽くまとめます。
初心者向け1本目は「500円から1000円台」の入門向けの物を(必要十分)。
ワンランク上が欲しい場合は「2000円から3000円台」の「両刃ニッパー」がオススメ(長期愛用できる相棒に)。
二本目として「片刃ニッパー」を購入し2本体制で活用
といった感じでしょうか。
ニッパーはプラモデル制作において、とても大切なパートナーでございます。
ご自分に合った一本を見つけて、どうぞ素敵な模型ライフをお楽しみくださいませ。


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