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平素より大変お世話になっております。
名古屋大学経済学部木村ゼミナールでございます。
この度は、ご多忙のところ本ゼミナールの研究に関するヒアリングのご依頼をお引き受けくださ
り、誠にありがとうございます。
先日お送りしたメールでもご説明いたしました通り、本研究はナショナルブランド企業がプライ
ベートブランド製品を受託製造する理由および、その経営上の位置づけについて理解を深める
ことを目的としております。
本メールでは、ヒアリング項目ごとの趣旨および具体的にお伺いしたい内容について、以下の
通りご共有させていただきます。
(1)プライベートブランド製造受託による工場稼働率への影響
【趣旨】
一般的に、工場の生産能力に余剰がある場合に、プライベートブランド製品を製造することは
工場稼働率を向上させ、固定費を増加させることなく利益を増加させると考えられます。そして
その結果として資本効率の改善につながると考えるため、メーカーがプライベートブランドの製
造受託を行う要因の一つではないかと考えております。
そのため、プライベートブランドの製造受託を検討する際に、工場稼働率への影響がどの程
度重視されているのか、また実務上の工場稼働率の重要性についてお伺いしたいと考えており
ます。
【質問項目】
1 貴社の出荷高に占めるPB製品の割合は5年前と比べて増加しましたか。
2 PB製造の受託によって工場稼働率は実際に向上しましたか。
3 PBの製造を受託する目的に「工場稼働率の向上」は含まれますか。
(2)プライベートブランド製造受託による卸売業者への販売手数料への影響
【趣旨】
一般にプライベートブランド製品は卸売業者を介さずに取引されるケースが多く、その結果と
して販管費が抑制され、営業利益の向上につながる可能性があると考えております。
この点が、メーカーにとってプライベートブランド製造を受託する動機の一つとなっているの
か、また卸売業者に対しての販売手数料がある場合、ナショナルブランド製品と比較してどのよ
うに評価されているのかについてお伺いしたいと考えております。
【質問項目】
1 PBの製造を受託する意義として「販売費の削減」が期待されますが、貴社におけるNBとPBではど
ちらの方が販売費が高いでしょうか。
2 PBの製造受託によって全社的に販売費は低下したでしょうか。
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(3)プライベートブランド製造と販路確保との関係
【趣旨】
近年、小売業者もプライベートブランドの販売を盛んに行っており、スーパーマーケットやコン
ビニ等において、いかに商品棚を確保するかが課題となると考えております。したがって、小売
業者との関係性も従来以上に重要になっていると考えております。しかし、一方で過去には小
売業者がメーカー側に不利な条件でプライベートブランド製品の製造を要求したという事例も存
在しています。
その中で、プライベートブランドの製造受託が、取引先小売業者との関係強化や将来的な販
路の安定・拡大にどのように影響しているのかについてお伺いしたいと考えております。
【質問項目】
1 PB受託により、当該小売業者とのPBの取引は拡大しましたか。
2 既に取引を行っている小売業者からのPBの製造受託を中止した結果、取引が中止となったことは
ありましたか。
3 小売業者との貴社ブランドの販売に関する交渉において、PBの製造受託と合わせて交渉したこと
がありますか。
4 3に関連して、PB製造は、自社ブランド製品の安定的な販売につながっていると感じる場面はあり
ましたか。はいの場合には具体的な事例を可能な範囲でご記入下さい。
(4)プライベートブランド製造による消費者ニーズの把握
【趣旨】
従来のプライベートブランドは低価格志向が中心でしたが、現在では品質や付加価値を重視
した商品も増え、消費者ニーズの多様化が進んでいると認識しております。
そのため、プライベートブランド製品の製造を通じて、消費者ニーズの把握や商品開発の
フィードバックがどの程度可能となっているのか、またそのフィードバックが企業戦略において、
どの程度重要であるのかについてお伺いしたいと考えております。
【質問項目】
1 PBの製造を受託することにより、市場・消費者に対する理解は深まりましたか。
2 1に関して、市場・消費者への理解が深まった結果、そのニーズを満たすようなNBを製造します
か。
3消費者ニーズを把握する事を目的として、PBの製造を受託をしていますか。
ご多忙のところ誠に恐れ入りますが、可能な範囲でご回答いただけましたら幸いです。
回答期限につきましては、1月中を目安にさせていただければと存じます。
何卒ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
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名古屋大学経済学部木村ゼミナール