情報商材屋の無料コンサルに潜入したけど情報商材は売ってもらえなかった
ネットで適当に新着本・12月発売本をチェックしていたら、「2億円を売り上げたプロが教える note×AI 最強の副業」というタイトルが目に留まった。12月19日発売らしい。2億円とか最強とか豪語しているのだ。もしかしたら私も勉強になるかもしれない。どんな人間が書いているのか見てみようではないか。作者はこの「らっこ」なる人物であった。
コイツの主張を要約すると、なんかそういう必殺奥義を極めるとAIに丸投げしただけでバンバンnoteが作れ、億万長者になり、やがてはヨーロッパに移住してFIREできる模様なのだ。
もちろん記事は全て自分でネタを練ってちまちまと書いている私。原稿のラインナップをご覧いただければおわかりだと思うが、そもそもジャンル的にAIへの丸投げなど無理なのである。しかし、もしかしたら私もコイツの情報商材を買い、実践すれば億万長者になれるのかもしれない。別に億万長者になるつもりも、億万長者になったからといって何かをする予定もないが、一旦コイツのTwitterを読んでみることにした。
で、謎の「0円コンサル」なるものを開催していた。無料で情報商材屋イジりの材料が手に入る教えてくれるなんてそんなありがたい話はないであろう。受けてみようではないか、0円コンサル。プロの目から見て私のnoteは一体どーしたらもっと良くなるのか、存分に教えていただきたい。
ありがとうございます! noteで2億円稼ぐ僕が今期間限定で0円コンサルをしてます。
— らっこ | note×生成AIで2億円🦦 (@Xxx_note_xx) December 10, 2025
らっこ60分使いたい放題です。 こちらから無料申込できますhttps://t.co/6lOaj6bgk2
LINEから申し込み、Google Meetで面談が組まれた。出てきたのはこの「らっこ」本人では別になく、どういう関係性なのか詳細は不明の手下であった。以下、「手下」と呼称する。
手下「改めて手下と申します。今、このスクールの統括をやらせていただいてます。この業界に携わってもう3年ぐらい……なんで、まあ、らっことも、年に数回会ったりとか。SNSのことに関しても何でも聞いていただけたらと思います」
本当に何でも聞いていいのか? 何でもって言ったね?
手下「一応この個別相談なんですが希望の方に関しては全部で3回まで実施させていただいておりまして、今日は現在のご状況とかを聞かせていただきまして、2回目3回目はより細かいことを共有できればと思っております。じゃあ〜、山野さんの簡単な自己紹介をお伺いしていいですか?」
私「まあ、ライターというか、noteで収益を得ているので。自分の運用しているコンテンツがプロの方から見てどうなのかという観点で興味を持って申し込んだんですけれども」
手下「じゃあ早速なんですがnoteを拝見してもいいですか?」
意外と「事前に聞いてくる」とかではない情報商材屋。ぶっつけ本番その場で確認してくる模様。
手下「7000……すごいですね。フォロワーめちゃくちゃいますね。これ収益出してるっていうところがあると思うんですけど、基本的には低単価でやられてる感じですか?」
私「最大単価は1000円ですね。薄利多売でやってます」
手下「なるほどぉ〜……月で言うとだいたいどのくらいの収益がある感じでしょう?」
私「11月の収益は手数料を含めて(自主規制)です」
手下「(自主規制)!? めちゃくちゃすごいっすね。この単価でそれは、相当売れないと……相当買われてますよ。へぇ〜なんか一番どれが売れてるかってありますか?」
私「今画面にあるちえり(以下略)です」
手下「すごいな……へぇ〜……はいはい……なんか正直言うことないんで……ご自身でもうそこまで売れてるのであれば……」
なんか、アドバイスしてくれよ。情報商材屋の組織としても特に言うことがない模様。
手下「このnoteは何を……この……コンセプトというか……?」
確かに、それはそうである。話題が多岐にわたりすぎてメチャクチャなので一見すると何をメインに主張したいのか意味不明であろう。
手下「流入経路はXですか? ちょっとXの方も拝見していいですか……運用開始してどれくらいですか?」
私「2020年からですね」
手下「へぇ〜……めっちゃバズってますね……インプ18万……」
と言いながら手下が真剣に見ていたのは200RT、300いいね程度のツイートであった。それは別に、バズってるとは言わないのでは? 億万長者にしてはバズの基準はまあまあ低い模様。
手下「まあ一つ言えるのは僕たち基本単価としては3000円から5000円……そこの金額を上げるということを教えてるので……」
私「はあ、そうですか。私は上げないですけどね(笑)」
失礼しました、手下をバカにしているのがチラ見えしてしまいました。高すぎるだろ、AIで生成した作文に5000円は。
手下「逆にもっとnoteを運用していて悩みじゃないですけど……」
私「悩みは別にないんですけど。悩みとかではなく興味として、AIを使ってnoteを書くと儲かると教えてらっしゃるらしいじゃないですか。それって私が実践しても出来るんですか?」
手下「正直このアカウントであると難しいと思います。0からであれば再現性は全然高いし……やるジャンルによっては戦えると思います」
私「え? それってゼロスタートじゃないと役に立たないってことですか?」
手下「いや、基本的には、うーん……ジャンルによるってなっちゃうんですけど、見させていただくと、推し活系って正直僕たちが触ったことないジャンルというか、僕たちは健康・ダイエット・人間関係・お金とかをやることが多くてですね……」
なんと、世間ではこんなに推し活論が騒ぎになっているのに全く知らない上、情報商材屋が生徒に教えているのは「健康・ダイエット・人間関係・お金」というおもんなさすぎるジャンルの開拓であることが判明。ブックオフの100円棚に使い古された新書が山ほどあるであろう話を今更5000円で販売してホントに売れるのかは謎であるが、「ホントかよ……お前」という私のオーラを察知したのか、手下は嘘か本当かも分からない実例をここから約5分にわたり滔々と説明してくれた。Twitterアカウントも見せられたが、ホントに「らっこ」とかいうヤツの門下生なのか真偽不明だったので掲載はしないでおく。
手下「オタ活の人は正直……いないですね。あのぉ〜……勉強になりました。逆にこれは勉強に聞かせていただきたいんですけど、なんで低単価でずっとやられてるんですか?」
私「オタクは、ぼったくりの匂いに敏感なんですよ。世間の人は信じられないと思いますけど、4000円のカレンダーを10冊セットで買わされるとか、12000円払って話しかけることすらチェキで禁止されるとか、900円のハズレだらけのクジを延々買わされるとか、そんなんばっかりですからね。ぼったくりをやると、火の粉がやがて自分にも向いてくるんじゃないでしょうか」(※個人の意見です)
手下「へぇ〜……まああの僕たちの教え方とは全然違うというか……僕たちが教えてるのは既に伸びてるツイートの型を真似してアルゴリズムに沿って毎日3〜5ツイートしていくと3ヶ月でフォロワーが1000人行くので、そこでnoteで書いてプレゼント企画をすると教えてるので、またちょっと種類が……違う……」
どさくさに紛れて情報商材屋のTwitter運用法まで教えてくれる手下。私が考えるに3ヶ月あればもっと物凄いフォロワーの増やし方があると思うのだが、そういうのは教えていない模様である。
手下「そうですね、今そんだけ売り上げてるのであれば……特に必要ないかなと……」
私「勧誘とかないんですか?」
普通勧誘を切り出す側は逆であろう。
手下「僕たちが提供できることは特にないかなぁと……思うんですよね……基本的には3回目の時にお話させてはいただいてるんですけど……」
私「あと2回話したら勧誘してくれるんですか?」
手下「いや、そういうのは……コミュニケーショn……いや、無いです」
おい、今コミュニケーション取りたくないって言おうとしただろ。億万長者になる必殺奥義を教えて欲しかっただけなのだが、なんか半ば嫌がらせだと思われていた模様。
というわけで、総論としては無知な人しか億万長者への切符は掴めないらしいのだ。無知な人限定で億万長者になれるらしき本、12月19日発売だ! ちなみに、どうせたちばな出版かせいぜいフォレスト出版から刊行されるのがオチであろうと思い調べてみたら、KADOKAWAが正式に関わっている本であった。KADOKAWAよ、ホントにらっことは会ったのか?



商材屋もネジが飛んでる人には勝てないと