第2回遺骨問題、謝罪ないまま150年迎えるのか 学生が批判「暗部こそ」
「俺には好きな言葉がある」。北海道平取町貫気別に住むアイヌ民族の木村二三夫(76)は、そう言って一つのアイヌ語を教えてくれた。
「カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム」
「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」という意味だ。そして続けた。「俺の役目はアイヌ民族として、人の道の1丁目1番地の遺骨問題を解決することだ」
木村が設立した団体「アイヌネノアンアイヌの会」は昨年10月30日、遺骨の盗掘への謝罪をしない北海道大学の宝金清博総長宛てに、公開質問状を送った。アイヌ民族に対して「謝罪し、和解する意思はあるか」を問う内容だ。
「問題を先送りにするな」アイヌ民族の訴え
質問状では、東大がすでにアイヌ民族に謝罪したことや遺骨を巡るこれまでの歴史的経緯を踏まえたうえで、こう結んだ。「問題を先送りにするならば、歴史によって必ずや裁かれるだろう」
北大の姿勢には、内部からも批判的な声が上がっている。
2020年3月。北大の教員有志は、アイヌ民族への「心からの謝罪」を求める要望書を、当時の総長職務代理宛てに出した。呼びかけ人50人、賛同者43人が名を連ねたが、北大側は口を閉ざしている。
今年には創立150周年を迎え、様々な記念事業が予定されているなか、北大の学生らが発行する「北海道大学新聞」は昨年3月、「北大がアイヌに負う現在の責任」と題する検証記事を掲載した。
記事を書いた水産学部3年の…