【義妹生活の今後について】
先ほど投稿された動画で発表された通り、6年弱の活動を経てYouTubeの義妹生活チャンネルを無期限休止とすることに決めました。
まずは義妹生活YouTubeチャンネルを視聴してくれていたリスナー(ぎまりす)に感謝の気持ちを。皆様、長い間ありがとうございました。そして残念な気持ちにさせてしまって申し訳ありません。
ただ、これは「義妹生活」の終了を意味するわけではありません。むしろ更なる発展を目指すための決定です。そしてそれが単なる建前ではないことを証明するために、長く「義妹生活」を支えてくれている方々に向けて、「義妹生活」の現在の状況と課題、将来の展望と、課題を踏まえて望む未来を実現するための作戦をお話しします。
●「義妹生活」シリーズの現在の状況について
皆さんが一番気になっていることは、主に「①小説版のシリーズは終わってしまうのか? 続くのか?」「②TVアニメ2期があるのかどうか?」の2点だと思います。
それぞれについて回答していきます。
①小説版のシリーズは終わってしまうのか? 続くのか?
⇒おかげさまで小説版はこの1月で5周年を迎えます。巻数も次で16巻で個人的にも過去最長ということで、正直ここまでのシリーズに成長するとは思っていなかったので、たくさんの応援をいただけて続けさせてもらえているのは素直に嬉しいです。本当に本当に感謝しています。
そして、そのおかげで、小説版のシリーズは終わらずに済みます。
もちろん単なる引き延ばしではなく、私の今の構想を素直に小説に落とし込んでいくと、20巻よりももうすこし先まで必要になる想定です。皆様に買っていただけているおかげで紙・電子ともに好調な売上を記録しており、私の想定よりも短く終わらされてしまうような展開にはならないと思われます。その点はご安心いただければと。
②TVアニメ2期があるのかどうか?
⇒これについてハッキリ申し上げておきますと、2期は決まっていません。少なくとも原作者である私の耳に、そのような企画進行のお話は届いていません。……ですが、指を咥えて待っているのも嫌なので、いったい何が障壁になっているのか、どうしたら実現できるのかを整理してみました。そして、そこへの道筋も考えてみました。以下、「義妹生活」の現在の課題をご覧ください。
●「義妹生活」シリーズの現在の課題
大前提として、これから書くことは「義妹生活」固有の問題ではなく、一般的に2期の障害になるものは何なのか整理したテキストです。何らかの明確な情報源があるわけではなく、業界構造やそこで起きている事を外部からでも読み取れる情報をもとに推察しているに過ぎないので、情報のお取り扱いには十分にご注意ください。
TVアニメの2期が決まらない理由には様々あると考えられます。
一番大きいのは「2期をやっても利益にならないと判断される場合」ですが、世の中には売れているはずなのに、評価されているはずなのに、2期が決まらなかったり、2期の放送までに大変な時間がかかる作品もあります。
おそらく、これが一番のハードルなのではないかと思うのが、「同じスタッフを集めるのが困難であること」だと思います。ましてや最初から2期を想定して準備していたわけでもない限り、スタッフの稼働を押さえている期間は限られているため、放送後に評判が良かったとしても迅速には2期を決められない――のが実情ではないでしょうか。ニュース記事などでも、優秀なアニメーターは何年も先までスケジュールが埋まってしまっているとか、そういった情報は漏れ聞こえてきます。
予算があれば多少強引にでも人をかき集めることはできると思いますが、問題は、ただ人がいさえすれば作品が完成するのかというとそうではないことで……。
一般の視聴者さんは、スタッフと聞いて、監督、脚本家、創作画監督、キャラクターデザインあたりを想像されるかもしれませんが、当然それだけではないんですね。アニメは、アニメーターひとりひとりの作品の集合ですから、監督が同じでも、脚本家が同じでも、チームのメンバーがごそっと変わってしまったら同じクオリティで制作するのは不可能だったりするわけです。
それを無視して強引に作っても、結局はファンの人が喜ばない結果になるでしょう。仮にチームを再集結させるのに5年かかりますとなったら、そこから作り始めると放送は6年後や7年後――この作品の寿命はそこまで保つのか? と思われ、2期を作らない。そういうことなのかなと思います。
その上、年々制作予算も増えているので、同じ予算では作れないという追い打ち付きです。
まとめます。
「義妹生活」の2期が決まらないのは以下の理由によるものなのではないかと、私は考えています。これは同時に「義妹生活」の抱える課題でもあります。
・2期を想定していない作品だった。
・同じスタッフを集められない。
・同じスタッフが集まる時期まで作品の人気が保つと思われていない。
・ハードルのすべてを無視してでも企画を動かさなきゃいけないほどのヒット作ではない。
・TVアニメの予算が上がっている。
●課題の解決・将来の展望
課題を踏まえて、私にできるアプローチを整理します。(※引き続き、小説版「義妹生活」を執筆・連載していくことは大前提です)
まずアニメ制作会社のスタッフ事情に口を出す事は不可能ですし、プロデューサーの仕事に強引に介入するようなことはできませんし、したくありません。
私にできるのは、「息の長いコンテンツであることを証明すること」と「予算の調達」、ちょっと一番目と被りますが「ハードルのすべてを無視してでも企画を動かさなきゃいけないヒット作にすること」の3点です。
そしてこれがまさにYouTube版の毎週更新を停止する意思決定に関係しています。
YouTubeはアルゴリズムを頻繁に更新しているのですが、ここ最近、やや中堅の横動画のインプレッションが伸びにくく、超大手か、逆にまだ小さなチャンネルを積極的に伸ばすような傾向が見られます。これまでよりも新規視聴者に届きにくくなった印象で、むしろ今いる視聴者を囲うようなことを推奨してきています。
それ自体は、とても良いことではあるのですが……問題は、商業の世界で判断される熱量というものは、ものすごく高い位置での安定か、圧倒的な右肩上がりかのどちらかであることが多く、狭く、深く、継続していくだけでは求められる実績に達しません。
もちろん継続したまま他の事もできれば最高なのですが……さすがに、会社の役員とはいえ、それほど大きな会社でもありませんし、私のわがままだけで「義妹生活」に全ベットさせることはできないので、限られたリソースをいかに配分してより大きな効果を発揮するか考えなければいけません。
そこで、いったんYouTubeは休止とし――別の、大きな市場に向けた作品づくりを始めることに決めたのです。
ライトノベルよりも、もしかしたらTVアニメ単体よりも大きいかもしれません。(※広義のアニメ市場だとあらゆる媒体がアニメ市場に含まれるので、それより大きいことはあり得ないのですが)
それは、これまでのファンの方にとってもきっと素晴らしい体験を提供できるものだし、大勢の新しいファンにアプローチできるものでもあります。そして同時に、次の数年間を作品が生き延びていけるようなものでもあると考えています。
YouTubeやASMRバイノーラル作品を制作してきたこともまったく無駄にならない、延長線上にある発展形で、だけど上手くいけば大きな結果をもたらしてくれる作品です。
制作にはお金と時間がかかりますが、どうにか今年中には発表できるように動いていきたいと思います。
一体何を作るのかについては、また発表できるようになりましたら、あらためて告知させてくださいませ。
この新しい動きと、その結果をひっさげて、会社としてお金もどうにか集めて、どうにかこうにかアニメの新しい展開をできないものかと足掻いていきます。
TVアニメが高すぎる、長すぎるなら、別の展開でもいい。何かしら、悠太と沙季の人生のその後をアニメで表現できるように全力で取り組んでいきますので。続報がありましたら、皆様、ちゃんとチェックしてもらえればと思います!