23日召集の国会冒頭解散論が浮上、高支持率のうち政権強化か 与野党「戦えるよう準備」
23日召集予定の通常国会の冒頭で高市早苗首相が衆院解散に踏み切るとの見方が政権内で浮上した。与党の自民党と日本維新の会は衆院でかろうじて過半数を確保し、参院では過半数割れで、首相は厳しい政権運営を強いられている。内閣支持率が高いうちに衆院選で議席を増やせば政権基盤を強化できる。与野党幹部らは10日、早期解散に向け選挙準備を加速させる意向を相次ぎ表明した。 【写真】高市首相、トサカ前髪でボディコンでイケイケだったころ ■首相、早期解散への意欲を周辺に漏らす 冒頭解散なら衆院選投開票は2月の見通しだ。複数の与党関係者によると、首相は昨年末から早期解散への意欲を周囲に漏らしていたが、表向きは沈黙している。 報道陣は10日、国会冒頭で解散する検討に入ったとの読売新聞報道を受けて首相による説明を求めたが、首相官邸は応じなかった。複数の与党幹部は産経新聞の取材に「話を聞いていない」と述べた一方、政府高官は「衆院は常在戦場だ」と語り、冒頭解散の可能性を否定しなかった。 ■背景に75%を超える支持率 冒頭解散論の背景には高市内閣の高い支持率がある。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査では発足から3カ月連続で75%を上回った。 衆院選に臨む場合、首相は経済政策を前面に訴える意向だ。今月5日の年頭の記者会見では「『責任ある積極財政』を通じて強い経済を構築する」と強調した。 ■与野党と選管、衆院選へ備える 維新の藤田文武共同代表は10日、読売新聞報道を受け「解散は首相の専権事項。いつでも戦える準備をしておくのが衆院議員の宿命だ」と金沢市内で記者団に語った。立憲民主党の野田佳彦代表は千葉市内で記者団に「もし解散なら覚悟を決めて受け止める。比較第1党を目指し、中道政権をつくる目標を掲げながら準備を加速していく」と述べた。 総務省選挙部管理課は10日、冒頭解散報道を受け、各都道府県宛てに「至急の連絡」として衆院選の準備を進めるよう通達した。 とはいえ、衆院選が2月投開票の場合、前回衆院選から約1年4カ月しか経過していない。さらに、衆院選後の国会で令和8年度予算案を審議するとなれば、予算案の年度内成立は不可能に近くなる。