あえて時期は令和とぼかすが、ITエンジニアとして渡米して働いていた兄(43才、当時は30代後半)がFBIに逮捕拘束された、という連絡が兄が雇ったという弁護士経由で俺や家族に入った。
たまたま事件現場に居合わせて誤認逮捕されただけじゃないのか?と最初は思っていたのだが、なんとテロ組織のメンバー(逮捕当時は疑惑)として捕り物に至った、という。
詳細を書くと長くなるが、アメリカで雇った弁護士→地元の日本人も在籍してる(日系)国際弁護士事務所のアメリカ支所→国際弁護士事務所(国内)→俺達という順番で、取り次いで連絡・対応となっていた。
兄がテロリストとして捕まったというのも衝撃だが、そういう場合弁護士のルートってこんな風に伝言ゲームみたいになるんだな、と家族ともどもパニックになった頭の中でその部分だけは冷静に覚えている。
結論から言ってしまえば後述する経緯で不起訴処分にはなったのだが、逮捕された経緯が経緯なので兄はもうアメリカに入国できないので帰国して実家で心療内科で治療を受けながら暮らしている。
ここからは多少フェイクは入っているが、できる限り見慣れない単語については簡単な説明を入れながら兄がどうしてITエンジニアからテロ組織に入り、そして逮捕に至ったかを書きたいと思う。(弁護士から受けた説明と、自分なりにその後ネットで調べて補完しています)
テロリストといえばイスラム過激派だと思っていたのだが、兄が属していたのは「ネオナチ過激派」だったとのこと
ネオナチ過激派のテロ組織は「リーダーレス組織」という戦略をとっているとのことで、サークルレベルの小集団が集合離散を繰り返しているので、有名どころもあれば無名どころもあり、さらにその組織同士をつなぐのが専門の組織まであり、混沌としている
近年、彼らに思想基盤として共通しているのは「Militant Accelerationism(戦闘加速主義)」「武装して訓練などを行っており、準軍事的テロを志向している」という、思想を掲げている、という共通点で括っているという。
アルカイダが「野蛮さの管理」という戦略を掲げたものを拝借し、わかりやすく言えば
「暴力(テロ)→政府・警察からの報復誘発→社会不安を巻き起こす→治安悪化→既得権益が崩れたところを権力を奪う・政治目的の譲歩を勝ち取る」という様な考え方で活動している、らしい。
兄は所謂オタクではあったが、ミリタリーオタクというわけでもなかったので、いったいどこでこんなものと縁を持ったのか、と不思議に思ったが、弁護士の話を聞くにネット経由だったそうだ。
珍しい話でなく、この手のテロ組織というのは現在ではネットのSNS(所謂アメリカの掲示板サイト含む)で広範な宣伝を繰り返しており、それに見事に引っかかったという形だった。
どのように勧誘されたかの詳細の手口は伏せるが、兄のコンプレックスや悩みを聞いてそこに付け込むようにしてネッ友関係を構築、そこからサークル活動への参加という体で組織に引きずり込まれた、という経緯だという。
兄自身は友達との付き合い程度で最初は考えていて、やばいところに来てしまった、という自覚はあったらしい。最初は圧をかけるようにして「抜け出せない雰囲気」から、ズルズルと活動に巻き込まれた。
実家に戻ってきた兄と会話し、実際つぶさに観察して知ったことなのだが、これは恐らく取調べをしたFBIも、検事も弁護した弁護士も、気づいていないが兄は今でもガッツリ「その手の思想」に完全に感化されて染まっている。(というかそれが判明していたら兄は今頃アメリカの刑務所にいただろう)
組織での兄の役割は、事務や雑用だった主にインターネットでのwebサイト管理、仮想通貨の投資管理、「アシがつかないネットでの技術的連絡手段」を構築して、他の友好組織との連絡・連携、(不可能だったようだが)サイバーテロの研究・計画等など…
兄も、話を聞いた俺も驚いたが、今時のテロ組織はもっと高度な技術とか技能を持っているかと思ったのだが、驚くほどアナログであったところだった。
この組織のリーダーやメンバーは、学歴も大卒(2年制カレッジ含め)が一人もおらず、またITにも疎いためこの手の人材を前々から欲しがっていたらしい、それに見事にかかったのが兄だったというわけだ。(兄が引っかかったXだのアメリカの掲示板での宣伝なんて確かに書き込むだけだから馬鹿でもできるし、そりゃそうかと思った)
そのインターネットでの宣伝もつい最近(といっても現在ではなく当時の話)で始め出したばかりで、それまではバイカーギャングの集会やオルトライトの集会にいって宣伝ビラ配ったり、口コミでメンバーを集めたりしていたという有様だったという。特に兄の「仕事」で喜ばれたのは仮想通貨への投資で、それまでこの組織のメンバー、従来の株投資しかしていなかったらしい。
海外のIT企業で働ける程には兄は、ITエンジニアとしての技術はある。しかもバイリンガル、「(FBIの捜査官と検事曰く)世界中のテロリストの垂涎の的である」「前科のない日本国籍」とパスポートを持っているし何枚でも発行できる存在。組織からすれば喉から手が出るほど欲しい存在だったのだろう。
日本の反社界隈でも、逃げられない様に入れ墨などを入れて共通ファッションをする様に「圧」をかけることがあるという。アメリカのテロリスト界隈でも同じらしく、兄は某「卍」の入れ墨を一応隠せるお腹に入れていた。(一応シャツで隠せるらしいが、もう銭湯には行けないだろう)
兄は軍事訓練も受けた。どちらかといえばそれでガチゲリラをやるためというよりかは、「特別な訓練を受けた感」を出して連帯感ややる気を上げるためというのが主な目的らしい(後で調べて分かった話だが)
そのネオナチ組織には射撃訓練などを行える設備などは当然ない、そのため、組織のトップのコネで「ザ・ベース(The base)」という、ネオナチテロ組織専門で準軍事訓練をつけて回っているのが仕事のネオナチテロ組織に訓練してもらう事になったという。
内容を聞けば、拳銃、M16ライフル、散弾銃の取り扱い、整備、木の的に向かって走ったりしゃがんだりして射撃する、という様なまぁ海外の射撃動画でよく見る様なものをしたらしい。
結果的に、これが兄の逮捕に至った直接的な原因だった。この組織、過激に活動しすぎて当局から監視対象だったので、イモヅル式に逮捕された、という。
弁護士の腕がよかったのか、兄は「脅されてテロ組織に引き込まれて仕事させられていた可哀想な日本人被害者」という点が通って、不起訴処分となった、そもそも、兄が属したネオナチテロ組織が「弱小」過ぎて活動実態もせいぜいビラ配りだのデモ参加だの程度しかしてないという点も考慮されたらしい。(だからアメリカの地方新聞社計ニュースサイトでわずかに報道された程度で済んでいるから、日本で暮らせてる訳だが…)
その後、兄は当然勤めていたアメリカのIT企業からは即日解雇、逮捕歴の経緯が経緯なので、恐らくアメリカからは二度と入国させてもらえない。
正直、兄の内面をかけば間違いなく「そっち系の人たち」がブチキレかねないので、あくまで客観的な目線で述べたが、それにしたって、こんなのに引っかかるようでは
そのうち日本にいても闇バ〇トに引っかからないか、と両親とともにヒヤヒヤしている日々である…
逮捕歴あったら不起訴でも入国できないんだ
アメリカは内容による この記事の増田の兄貴みたいにテロ組織に関わって連座で捕まりましたみたいなのは1発アウト 交通違反だとか街頭で酒飲んでおまわりさんに怒られたとか程度な...
窃盗とか暴行傷害とかも昔はダメだった 当然組織犯罪に関与なんてアカン というか、元増田の兄が仮にもう一回海外でエンジニアで働きたいと言ってもアメリカ国内のIT企業がどこも雇...
トランプ政権が続くならいつか恩赦で極右容疑の逮捕歴なら帳消しになりそうな
弁護士って現地法人が直接越境して仕事してこないんだ
良いね AIみがある
嘘くさ