京都大ヒト行動進化研究センター(旧霊長類研究所、愛知県犬山市)は10日までに、多くの文字や数字を識別し「天才」と呼ばれた雌のチンパンジー「アイ」が死んだと発表した。49歳だった。9日午後4時過ぎ、スタッフに見守られながら息を引き取ったという。死因は高齢と多臓器不全。
アイは1976年に西アフリカで生まれ、翌年に同研究所に来た。1歳半からコンピューターなどで言語学習を始めた。緑色の画像を見て、多くの漢字の中から「緑」の字を指さすなど高い識字能力を発揮。85年には英国の科学誌「ネイチャー」で紹介され、国際的に有名になった。
2000年には雄の「アユム」を出産。アユムも高い能力を見せ、親子間での知識伝達の研究が注目された。