写真/時事通信社

イマーシブ・フォート東京の敗因

なぜこれほどの出血を強いられたのか。その原因は、テーマパーク経営の物理法則である「スループット(処理能力)」の無視にある。

ディズニーやUSJがドル箱なのは、ジェットコースターという「ベルトコンベア」が1時間に約1,500人の客を淡々と処理し続けるからだ。客が流れ続けるからこそ、数万人を飲み込み、カネを吐き出させることができる。

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対して、イマーシブ・フォート東京が売りにしたのは「演劇」という、極めて非効率なバッチ処理だった。定員180名の演劇を1日数回まわしたところで、家賃の足しにもならない。

刀の戦略チームは「ライト層を70%呼び込んで回転させる」という絵図を描いたが、現実は70%以上が長時間居座る「ディープ層」で埋め尽くされた。客単価以前の、物理的な設計ミス。これが62億円の正体だ。

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