今回の私たちの議員外交、イスラエル訪問について、参加議員に対し、とりわけ多ケ谷議員に対し、一部の国民の方々からのご批判があると伺いましたので、訪問団の一人として説明したいと思います。私が報道関係者から伺った、SNSなどの上で指摘されたとする範囲ですので、説明は一部になることをお許しください。
① なぜICCから逮捕状が出されているネタニヤフ首相の招きに応じてイスラエルに行ったのか、という批判について。
多ケ谷議員に参加を要請したのはネタニヤフ首相側ではなく、私、大岡です。当時私は人選を任されていて、私の判断で多ケ谷議員なら他のメンバーと連携し国民の様々な声を届けてくださると判断したからです。超党派外交チームですので、自民党の声ばかりを届けるわけにいきません。広く国民をカバーする意見を届けるため、私がお願いしました。多ケ谷議員は首相側とは一切の連絡もしていないものと思われます。
② イスラエル訪問はネタニヤフ氏の選挙やプロパガンダに利用されるのではないか、との疑問について。
まず今回の私たちの活動を支援したのはイスラエル政府です。イスラエルは一党独裁系の政治システムではなく、民主主義国家であり、関係者はそのことを非常によく理解しています。当然ですが、野党議員とも面会しており、面会者はいずれも、私たちが気にならないことについてまで、「政治や選挙で利用しないことを確認するが・・・」という枕詞とともに発言していました。会談=プロパガンダと決めつけたとたんに民主主義の多様性は機能せず、公開性もなくなります。少なくとも今回の件はプロパガンダとは言えないと考えます。
③ 今回の訪問で防衛装備の移転3原則や5類型について自民党と同調して活動したのではないか、という疑問について。
これは全くの誤解です。今回は二つのミッション、自民党の防衛ミッションと超党派の外交ミッションが、たまたま同時期になりました。自民党の防衛ミッションは小野寺議員が責任者です。今回、要人との面会について、合理性などの判断から二つのミッションが合同で行ったものであり、少なくとも多ケ谷議員は自民党に同調するような発言は一切行っておられません。私たち自民党は、小野寺議員を先頭に防衛装備の在り方の見直しを進めております。他党の皆様には、それぞれ防衛に関するお考えがあるものと思います。したがって、この件については一切関係ないと断言します。
④ 多ケ谷氏の訪問がガザ復興支援にマイナスになったのではないかという疑問について。
これはどういう根拠かわからないのですが、「日本の議員のイスラエル訪問=日本人はガザの敵」とみなされ、ガザにおける日本人の危険が高まり活動できなくなる、という理由のようです。仮にそうだとすれば、ガザの人はイスラエルに近い=敵とみなして襲撃する人たちなのでしょうか。支援者に対しても、その民族に連座制を適用して敵とみなし攻撃する人たちなのでしょうか。あるいは善意のボランティア団体は、イスラエル人あるいはイスラエルに近い人を攻撃するような人々を支援しているのでしょうか。国際社会は、ハマスはジハード主義によるユダヤ人虐殺を行うテロ組織としています。ハマスは決して許すわけにいかない、しかしガザの一般の人々はそうではない、というのが、国際社会がガザを支援する大前提です。したがって、これは一部の方がそう言っているだけであって、勘違いか仮説のたぐいだと思います。イスラエルはヨルダンやエジプトとは国交があります。多ケ谷議員は現地において、私たちの議論の中で、ガザの復興は一部の国や一部の投資家のためではなく、ガザに住む普通の人々にとって最もメリットがあるものにしなければならない旨の発言を何度も行っています。
⑤ イスラエルに行くことは、ネタニヤフ政権の政策を支持することとみなされるのではないか、という指摘。
これは、あり得ないと思います。中国を訪問することは、習近平政権の政策を支持することになりません。アメリカを訪問することはトランプ政権の政策を支持することになりません。議員外交は、政府から独立して行います。政府はその発言一つ一つがファイナルアンサーになるため、議論や観測がしにくいのが現状です。議員外交は、先方の意見を聞き、国民の多様な意見をぶつけ、対話のスタートを作ります。それをいくつものトラックで多重的に対話を重ね、紛争を解決するプロセスです。それは紛争の両側に対して開かれなければなりません。この対話の門を閉ざした時、それは暴力や戦争しか解決の方法がなくなってしまいます。だから私たちはすべての方面に門を開け続けて、対話を続けるのです。
今回、多ケ谷議員が誤解や思い違い、情報不足によってあらぬ批判をされているとすれば、誤解を解かなければなりません。一助になればと思います。
#たがや亮