『国宝』脚本家へのバトンタッチを
別の脚本家D氏はこのような提案をする。
「近年、細田守さんは自身で脚本を手掛けることが増えていますが、テーマが個人の思想に寄りすぎており、描き出す世界観も複雑で難解なものばかりになっている印象です。
ヒットした『竜とそばかすの姫』でもかなり脚本の稚拙は目立ちましたが、今回は問題外。描きたい映像やテーマだけが先行し、肝心なストーリーの整合性や分かりやすさが全くありませんでした。
ここは原点に立ち返って『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で脚本を担当した奥寺佐渡子さんにもう一度書いてもらうほうがいいと思います。彼女は、歴史的なヒットを記録した『国宝』の脚本も手掛けた腕利き。キャラクターの心情に深く迫れるし、複雑なストーリーも見やすい構造にすることに長けていますから」