『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『竜とそばかすの姫』をはじめとした長編アニメ映画を手掛け、アニメ業界やファンから絶大な人気と知名度を誇ってきた映画監督・細田守。
そんな彼の待望となる最新作『果てしなきスカーレット』が11月21日より公開。シェイクスピアの四大悲劇の一つ『ハムレット』に着想を得た本作は、父の復讐を誓う王女・スカーレットが、生と死の狭間にある異世界で冒険を繰り広げるファンタジー・アクション。
世界先行でのベネチア国際映画祭出品も果たし、日本のみならず国際的な期待値も高かった。
しかし、最終的に興行収入66億円のヒットをマークした『竜とそばかすの姫』(2021年)は公開直後3日間の興行収入約8.9億円、動員数約60万人を記録したにもかかわらず、同作は約2.1億円、約13.6万人(いずれも興行通信社調べ)という低調なスタートを切ることになった。
また、公開直後から観客からの失望の声が目立っており、映画評論サイトでは5点満点で2点台の低評価の数字が乱立。また、SNSのコメントでも「苦痛すぎた2時間」「「設定が難解なのに説明不十分すぎて、序盤でウトウト」「子供がずっと退屈そうにしていた」「なぜこの映画の企画が通ったのか?」といった酷評の嵐になっている。
だが、世間の酷評とは異なり、業界人の間では細田守の作家性や映像美を評価する声もある。
なぜ『果てしなきスカーレット』は大コケしてしまったのだろうか。
前編『「細田守作品でもトップレベルの映像」…大コケの映画『果てしなきスカーレット』、世間と業界の評価に【温度差】』に続き、業界人による果てしなきスカーレット評をお届けします。