■英国の大学で、レポートの代行作成などの不正行為が今も広く行われている実態が、BBCの調査で明らかになった。イングランドでは2022年4月以降、大学など16歳以上の教育機関の学生に対し、金銭目的で課題作成サービスを提供・仲介・宣伝する行為は違法とされている。しかし、これまでに起訴に至った事例は確認されていない。
BBCは、元大学講師がレポート不正を「業界では公然の秘密だ」と語る一方、模範解答と称するレポート販売で数百万ポンドを稼いだと主張する実業家にも取材した。さらに、英国の大学で修士課程を学んだ留学生は、英語力不足や授業への関与の低下から、ネット上で簡単に見つかる代行業者に頼る学生が多かったと証言する。1000語あたり約20ポンドという手軽な価格も、不正を後押ししていたという。
BBCが情報公開請求を通じて調査した結果、回答した大学の多くで、学術不正の調査対象に占める留学生の割合が高いことが分かった。大学側は、不正が確認されれば成績無効や停学、退学など厳しい処分を科すとしている。一方、生成AIの普及により不正の発見は一層難しくなっており、レポート中心の評価方法を見直すべきだとの声も強まっている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)