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and the activities of the staff who support them.

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2026.01.09

加賀美ハヤト×田角陸対談 「人を幸せにする覚悟」「バランスと偏りを読む」青年実業家2人が重視するリーダーマインド

VTuberグループ・にじさんじを運営するANYCOLOR株式会社 代表取締役 CEO・田角陸と、玩具会社・加賀美インダストリアル代表取締役でありながらにじさんじライバー・加賀美ハヤトとしても活動する加賀美隼人の対談が実現した。若き身で企業の舵取りを担う2人に、リーダーとして重んじるマインドについて話を聞いた。また企業人でありながらエンターテイナーとして活躍する加賀美に、来たる初ワンマンライブへの意気込みも語ってもらっている。

目次

「すごくピュアに見える人」「世間のイメージとズレがない」お互いのイメージを語る

「異常」なことを「当たり前に」遂行する力

完璧に働くほど〇〇される、忙しい2人の心のリセット方法は?

“最強”を証明する初ワンマンを支えるのはANYCOLORの開拓者魂

Profile

  • 加賀美ハヤト

    玩具会社、「加賀美インダストリアル」の若き社長。
    自社玩具のPRのため、自らライバーとしてデビューすることを決めた。

  • 田角陸

    2017年、早稲田大学在学中の21歳でいちから株式会社(現ANYCOLOR株式会社)を設立。次世代のエンタメ企業を創るため、テクノロジーで全てのコンテンツを「魔法のような、新体験」に変えて、世界に提供することを会社のミッションに掲げる。

「すごくピュアに見える人」「世間のイメージとズレがない」お互いのイメージを語る

――おふたりがこうしてお話しされるのは、「木10!ろふまお塾」のヨーロッパ旅行の撮影以来ですか?

加賀美ハヤト(以下、加賀美):そうかもしれませんね。

田角陸(以下、田角):こうして改まって2人でお話しする機会はなかなか少ないかもしれませんね。

加賀美:少ないというか、たぶん初めてじゃないですか?

田角:そう言われれば、そうかもしれません。たまにご一緒に食事させていただくこともありましたけど。

加賀美:行きましたね。なので、ほかのライバーがひょっとしたら感じているかもしれない、「田角さんへの緊張感」のようなものは、自分は比較的少ないほうなのかもなと思っています。

ウイスキーで2人の社長の本音爆発!?ヨーロッパ満喫旅! #ろふまおご褒美旅

――そうだったんですね。今更知らない仲ではないおふたりだと思いますが、本日は改めましてよろしくお願いいたします。加賀美さんのにじさんじライバーデビューをきっかけに、加賀美インダストリアルとANYCOLORは協力関係が続いています。この機会に、加賀美さんと田角さんにお互いへの印象を改めてお話しいただけますでしょうか。まずは加賀美さん、いかがでしょう?

加賀美:まず第一印象としては、田角さんは自分がデビューした時点である種、その……マスコット的な立ち位置だったと言いますか。

田角:あぁ〜!(笑)

加賀美:VTuber以外の企業でも組織のトップあるいは重役の人がマスコットとして会社をPRすることはありますよね。ある意味、私もそうですし。あれって、イメージ戦略という側面もあると思うんです。それを踏まえて考えると、田角さんは「あえてそういう立場を選んで行動している人なのか、結果的にそうなっちゃった人なのか、どっちなんだろう……」と当時考えていたんです。自ら進んでマスコットになっているとしたら、やはり一般的に言われているように「田角さんはやり手の人なんだな」と思ったんでしょうけど、でもここ最近の田角さんを見るに、「(マスコットに)なっちゃった人」なんだろうなと思います。

田角陸ぱぺっとのイメージ図。ある年のライバー向けお中元として配布された。

――気が付いたら、マスコットの地位に担ぎ上げられてしまったといいますか。

加賀美:そうそう(笑)。自分はそっちのほうが、戦略的にマスコットになることよりも親しみやすさを感じるんです。田角さんって直接お話しするとアクがないというか、よくも悪くもがっつかないので、すごくピュアに見える人なんです。

でもそうであるがゆえに、「本心が読めない人」だと感じられてしまう場合があると思っていて。考えが読めないからこそ、田角さんを何かの枠にはめて理解してみようというムーブメントから、結果的にマスコットになっていったのではないか、と考えました。

田角:いやあ……分析力がすごいですね(笑)。

――田角さん、失礼ながら実際のところどっちだったんでしょうか?

田角:うーん……。会社がけっこうなスピードで成長していくと、僕と直接コミュニケーションを取る機会がなかなかない人が多くなっていきますよね。そうなるとその人たちにとって、僕という存在がよく見えなくなってしまう、ということはあると思います。

自分をマスコット化しようと思っていたわけではないんですが、否定すべきものではないので特にその動きを止めてはいなかったんです。なかなかコミュニケーションを取れない人たちにとっても親しみやすいと思っていただいたほうが、僕としても会社としてもうれしいですから! そのため、止めずにいた結果が今の形になった、というのが正しいかもしれません。

――では加賀美さんには「田角さんはこういう人だ」というイメージがあったものの、それが表面上見える場所が少なかったので、田角さんは周囲から「読みづらい人」になっていた、ということですかね。

加賀美:自分としては、そうなんじゃないかなと思いました。これ、言葉選びがすごく難しいんですけど……人って、もう少し自分本位な気持ちで動いていいと思うんですよ。仕事をするうえでは、そんな自分の気持ちを折り込みながら他者とコミュニケーションを重ねていくわけなんですけど、田角さんの場合はそのわがままな部分がゴッソリとなくって。だからこそANYCOLORが今の立ち位置まで来ることができたと思っていますが、場合によっては掴みどころのない人だと捉えられてしまうこともある……っていう感じでしょうか。

田角:本当にすごく分析されていて、今なんだかすごく恥ずかしいです……(笑)。でも、自分のことはよくも悪くも偏りがない人間だと思っています。

加賀美:中庸そのものというか。だからこそ、かえって超人的な雰囲気を感じさせるんですよね。

――では今度は逆に、田角さんから加賀美さんへの印象を伺えますか?

田角:今とても深い分析をしていただいたのに恥ずかしいのですが、恐らく、世間が加賀美さんに抱いている印象からそう遠くないんじゃないかと思います。でも、世間のイメージとズレがないのは、すごくいいことなんじゃないでしょうか。

先輩・後輩問わずたくさんのライバーから慕われるほどの人望の厚さは、ファンの皆さんにももちろん見えている部分だと思いますし、世間からは見えづらい部分でもそれは変わらないんです。それこそ弊社の従業員からも「加賀美さんだったらこういうことをお任せできるかもしれない」「これは加賀美さんに意見を聞いてみようか」というような声を聞くんですよ。「加賀美さんなら」と思わせてくれる人柄のよさは第一印象でも感じていましたし、今でも変わりません。

加賀美:いいんですよ。もっと正直にいろいろ言ってくださっていいんですって……。

田角:(笑)。あとは、これもファンの皆さんが加賀美さんのことを好きになるポイントの1つかもしれませんが、子供心を忘れない部分もそうですね。また、ライバー活動や今いる環境を含めて「人生をまるまる思いっきり楽しもう」「自分の愛をぶつけていこう」という熱意も、僕が尊敬しているところです。なんだか、全部言ってしまいましたね(笑)。

加賀美: ありがとうございます……! なんかそんな……いいんですよ田角さん、そんなに持ち上げてくださらなくて……!

田角:いやいや(笑)。

「異常」なことを「当たり前に」遂行する力

――おふたりとも若くして大企業の舵取りを担われ、一般的な社会人経験とは少し変わった道を歩んでいらっしゃいます。そんな中で培った仕事への美学や、仕事と向き合ううえで大切にしている姿勢はどんなものでしょうか? もし、仕事をするうえでの座右の銘などもあれば是非お聞かせください。田角さんからお聞きできますでしょうか。

田角:考え方や自分の美学という話であれば、先ほど加賀美さんがおっしゃってくださったことに近いですが、バランスを大事にしています。会社を経営していくこともそうですし、自分自身の生活においてもそうなのですが、均衡を保ちながら前に進んでいくことがすごく大事だと感じているんです。

たくさん仕事をしたら休まないと次の仕事ができませんし、筋トレをしたら筋肉を休めないと回復していきません。これは当たり前かもしれませんが、「肉しか食べません」「野菜しか食べません」という食生活をしていると、体が壊れちゃいますよね。会社も同じことで、特定の方向に偏って舵を切ってしまうことはあってはならないと考えているんです。

ただその一方で、世間の風を読んだりトレンドの流れを掴んだりする力も経営者にとって大事だと思っていて。先ほど均衡を保つとお話しましたが、これは逆に世の中で偏っている部分を探す、ということに近いかもしれません。例えばYouTubeのような動画配信サービスを多くの人が利用するようになり、ライブ配信が好まれるようになったことから、いろんな配信の形態が生まれましたよね。もちろんVTuberもその中の1つです。時代の変化の中で需要と供給のバランスに変化が生じたことで、VTuber産業が生まれるきっかけになったのかなと感じているんです。

そういう意味ではトレンドを読んで新しい領域に進んでいく力と、均衡を保ちながら事業を進めていくバランス感覚が噛み合うように、会社の舵取りをしていくことがすごく大事だと思っています。そのバランス感覚という点が、先ほど加賀美さんが見てくださっていたような「偏りのなさ」というところにつながってきているんじゃないかなと思いました。

加賀美:なるほど。

――にじさんじには本当に個性豊かなライバーさんがたくさん所属してくださっているので、田角さんのおっしゃる「偏りのなさ」「バランス感覚」はそういう点にも現れているんじゃないかと感じました。では、加賀美さんはいかがでしょうか?

加賀美:美学と言いますか、これは配信でもお話したことがあるのですが、「人を幸せにする自覚がない仕事というのは辛いもの」といつも考えているんです。自分のする仕事で誰かを幸せにするんだ、ということにはかなりこだわっていますね。
 
というのも昔、社会人として勉強をしようといろいろな仕事をしていた時期があったんですが、その中で経験した仕事の中に、「誰かを幸せにする覚悟を感じられない」ものがあったんですね。その仕事をしていたときには今と比べ物にならないぐらい時間に余裕があって、たくさん寝られたので体力もあり、なんならそこで働き続けたらまあご飯は食べていけるかな、という環境だったんです。しかし、自分は辛くて続けることができなかったんですよ。「この仕事をしていくことで誰かが幸せになる」とは考えられなかったので。

ライバーの活動というものは「自分が何かすることで笑顔になってくれる人がいる」「誰かの笑顔が増えている」という実感を得やすいので、続けられているんだろうなと思います。そのうえで自社のほうを振り返ってみますと、おもちゃというものは子供たちの笑顔に間違いなく直結しますし、子供の頃の自分を笑顔にしたものでもあります。誰かを笑顔にして、受け取ったものをまたお返しできる、という仕組みが自然にできているんです。そういう仕事はすべてが尊いなと思いますね。

――おもちゃの製造・販売事業を手がける加賀美インダストリアルと、加賀美ハヤトとしてのライバー活動は、加賀美さんの中では「誰かを幸せにする」という共通点で結ばれているんですね。

加賀美:そうですね。あとはこれは、従業員や取り引き先の方をはじめとして自分と仕事をしてくださる相手に対して意識していることなんですが、相手が努力した分に釣り合うように自分も何かをお返ししたいと思ってます。理由としては、世の中が本来そういうふうに“できていない”から、逆に自分はそうしたいんですよ。

努力した分に釣り合うほどの見返りがないのは、地球の仕組みとしては本来普通で、自分の人生だってそうであっても別に問題ないと思ってます。でも、だからこそ自分だけは相手が苦労してくださった分に見合うだけ、何かをお返ししたいですね。そうやって、本来当たり前じゃないことを実現してみせることで、信頼につながったり、いい仕事ができたりするんじゃないかと希望を抱いています。

――なるほど。ちなみに、お互いをプロフェッショナルとして尊敬している点はどういうところでしょうか?

田角:さっきいろいろと加賀美さんについてお話した部分と重なるんですが、その中で僕にない部分という意味でお伝えすると、子供心を忘れずにずっと無邪気なところでしょうか。そのよさはライバーとしての魅力にもつながっていますし、会社を経営していくうえでもプラスに働いているんだと思うんです。

やっぱり社長業とライバー活動を両立させるって並大抵のことじゃないと思うんです。ライバーは目の前のファンの方々に向き合って、笑顔になってもらえるように活動することがメインだと考えるのですが、対して社長業のほうはお客さんの前に立つことよりも、大局を見て会社をどう動かしていくかとか、数年後に向けてどう動きをかけていくかを考えることが大切になってきます。僕自身も社長を務めていますから、この両方の視点を持つのってやっぱりすごく難しいことだなと感じているんです。いろんな視点を持ちながら活動を続けていらっしゃるのは、ほかのライバーさんもそうなので加賀美さんに限った話ではないのですが、社長業とライバー活動を両立させている、というところは本当に尊敬に値するポイントですね。

加賀美ハヤト – フメツフハイ(1st Mini Album「ULTIMATE CITY」収録)

加賀美:いやいやそんな……。でも「ファンの方々に向き合っている」という点で、おっしゃっていただいたことを返すようですが、私は田角さんの「表に出て、逃げも隠れもしていないところ」を尊敬しています。

田角:ははは(笑)。

――と言いますと?

加賀美:世の中の会社って、広報のように会社の情報発信を担当される方がいらっしゃることが多いじゃないですか。ですから本来、この規模感の会社で社長が企業の顔として表に出る必要ってないと思うんですよ。当たり前になりすぎていて皆さん気付いていないかもしれませんが、田角さんって逃げも隠れもせず、表に出て発信することをしれっとやってるんですよ。普通はもっと奥まった場所にいていいはずなのに。これって実は、異常事態と言ってもいいぐらいすごいことなんです。

そもそもVTuber業界はまだ若い業界ですから、「VTuberとして初めて○○した」というように、何事にもいろんな“初めて”が生まれるので、それに対するボーナスタイムというかご祝儀のように注目していただける期間が多いように感じていて。そんなボーナスタイムを積み重ねて今があると思うのですが、もしかしたら今だけかもしれない熱狂をファンの皆さんも楽しんでくださっていると思うんです。

「Virtual to LIVE」の歌詞の「どうしようもなく今を生きてる」じゃないですけど、そんな熱狂とともに上場して、会社が安定してきて、投資をしている人たちからも一目置かれる注目株になっているのを私自身もSNSで目にしています。ですから田角さんは、さっき私が言った「本来当たり前じゃないことを当たり前にしている」んですよ。よく考えたら異常なことを、私たちと同じように前に出てきてくださって、かつ当たり前のような顔をしてやっている。これは誰にもできないことだと思います。

田角:いやいや。でもそんな熱狂を先導しているのが、加賀美さんたちライバーさんなんですよ。

加賀美:いやいやいやいや……それは口が上手すぎますよ(笑)。

田角:いえ、でも加賀美さんやROF-MAOの皆さんがやってきたことの中には、VTuber業界の中で例のないことも多くありましたから、それらがにじさんじ、ひいてはVTuberの文化として根付いていっているのを感じていますよ。だって、にじさんじが始まってもう8年目ですから、先ほどおっしゃっていた一時的な熱狂が広がったという見方はもちろんありつつ、しっかり文化として定着していっている実感があります。それは世間がVTuberが受け入れられる環境になってきたことや、ライバーの皆さんの魅力や日々の努力、そしてファンの方々がしっかりついてきてくださっているおかげだと思っていますね。

完璧に働くほど〇〇される、忙しい2人の心のリセット方法は?

――先ほど、加賀美インダストリアルの業務内容とライバー活動は「誰かを幸せにする」という共通点があるというお話がありました。そこから少し話を広げまして、加賀美さんの中で「社長業とライバー活動」の共通点は何かありますでしょうか?

加賀美:1つあるんですけど、言い方に悩んでしまって……。なんと言いますか、完璧に仕事をすると逆に周囲に心配されてしまうことですね(笑)。ライバーとして仲良くさせていただいている方や、うちの会社の従業員に思った以上に心配をかけてしまっているんだなと。

――「もっと休んでください!」ということでしょうか。

加賀美:そういった感じですね……。周りから「『最近社長は大丈夫なのか』って、いろんな方から相談が来るんですが……」って言われてしまっていて。

田角:(うなずく)

加賀美:「心配しすぎだろう……!」と思わなくもないんですが、たぶんこの人なら大丈夫!と安心してもらえるような境地に自分はまだ至れていないんだと思います。

――加賀美さんのおっしゃっていることに田角さんがうなずいてらっしゃいましたが、ご自身もそういうケースがあるんでしょうか?

田角:うーん……共感というよりは、加賀美さんが心配されるのは人望の裏返しかもしれないなと思っていました。あと趣旨とは違うかもしれませんが、以前加賀美さんが僕に「もっと人を頼ってもいいんじゃないか」とおっしゃってくださったことを思い出しまして。

加賀美:確かに言いましたね(笑)。

田角:そのとき「そうだよな……」と非常に感じたんですよ。「仕事やいろんな物事を自分だけで完璧に成し遂げようという気持ち自体はとても素晴らしいことだと思うんですが、もっと周りの人を頼っていかないと自分自身が壊れてしまう。それに周りももっと頼ってほしいと思ってくれているのかもしれませんよ」と加賀美さんが言ってくださって。逆に、加賀美さんが今そういう状況になっているのかな、と感じていました。

加賀美:いや、本当にそうです。昔田角さんに向けて言ったことが、今見事に自分に返ってきているんだなと思いました……(笑)。これって難しい話なんですけど、誰かに頼ろうと思ったときも自分自身で対応・解決してしまおうと思ったときも、等しく使われるのは「時間」ですよね。

田角:そうなんですよね。

加賀美:これは我々に限らず皆さんが体験している事だと思いますが、人に頼るのと自分だけで解決することには、労力の天秤があるわけですよ。で、多くの場合その天秤が釣り合っちゃっているんです。でも、頭の中に「誰かに頼ってもいい」という選択肢があるのとないのとでは全然心持ちが違うと思うので、誰かにお願いできることがあれば頼らせてもらうように心がけることを決めました。

田角「大丈夫ですか?」「何かできることはありませんか」と声をかけてくれる人がいるだけで、本当にうれしいことですよね。

加賀美:本当にそうですね。最近「そのお気持ちだけでうれしいです」って3回は言いました。

田角:(笑)。 でも本当にそう言っていただけるだけで充分助かりますよね。

加賀美:まあそう返すと、だいたい寂しそうな顔をされるんですけども。

――おふたりとも本当に忙しい方々なので、周囲の皆さんもちゃんと休めているのか心配なんだと思います。ちなみに、おふたりそれぞれのリフレッシュ方法があればぜひお聞きしたいのですが、何かありますでしょうか?

加賀美:リフレッシュ、うーん……。頻繁に実施しているわけではないのですが、自分のことを歓迎も拒絶もしてないぐらいの駅に行くのが好きですね。無人駅というわけではないんですが。ほら、観光地に行くと歓迎ムードがものすごいじゃないですか。そうじゃなくて、特に観光地でもない土地の駅を訪れて散歩するのがけっこう好きですね。

――誰にも構われない環境に身を置いて、自由に過ごしてみる、というイメージですか?

加賀美:そうですね。1人でいるのはけっこう好きなので、その状態を意図して作ってみるというか。これ、ライバーはみんなやってみてもいいかもしれないですよ。

――普段いろんな人と関わる方は気持ちのリセットになりそうですね。田角さんはいかがでしょうか?

田角:本当に最近の話ですけど、ARG(※)って略される代替現実ゲームにハマっています。ましろ爻さんたちライバーさんもたまに配信でプレイされていると思うんですが。
※→Alternate Reality Game(代替現実ゲーム)の略称。現実世界を舞台とし、日常の中にフィクションが融合した物語を楽しめる体験型のエンターテインメント。

――ライバーさんの配信がきっかけで、田角さんも新しい趣味ができたんですね。

田角:そうですね! 配信を見ていたら面白そうだったので、やってみようと思って。僕って、謎解き系のゲームはそれまで1回もやったことないぐらいのレベルだったんですけど、これを機にチャレンジしました。ライブ配信のアーカイブなどを観ながら遊んでいます。

“最強”を証明する初ワンマンを支えるのはANYCOLORの開拓者魂

――話は変わりますが、加賀美さんは先日1st Mini Album「ULTIMATE CITY」をリリースされました。発売にあたっては田角さんもミニアルバムの構想などは事前に把握されていたかと思うのですが、完成したアルバムの楽曲はお聴きになられましたか?

田角:はい、もちろん聴きました!

加賀美:お忙しいでしょうにそんな……ありがとうございます!

田角「The 加賀美ハヤト!」なアルバムでしたね。ド直球というか、加賀美さんのこれまでの経験や思いを詰め込んだ“らしさ全開”のミニアルバムを作られたんだなと思います。

加賀美ハヤト 1st Mini Album「ULTIMATE CITY」XFD

――ちなみに、収録楽曲の中ではどれが一番印象的でしたか?

田角:「Luminous」が一番心に残っています。どの曲もよいので迷ってしまうのですが、「Luminous」は普段の加賀美さんとのギャップも感じられたので。あとは、加賀美さんが作詞された「キャリィ」も好きですね。歌詞の中に使われている言葉が加賀美さんらしいというか、普段の配信の中でも馴染み深い語彙が登場するなと思いました。

加賀美:田角さんがこのミニアルバムを聴いて「The 加賀美ハヤト!」と思っていただけたのはうれしいですね! その言葉が出てきたのもうれしいですし、やっぱり「いつも見てくださっているんだな」と感じました。

――ご自身初のミニアルバムですが、制作するうえで加賀美さんはどんな構想を抱いていらっしゃったんでしょうか?

加賀美:ミニアルバムではありますが、収録できる楽曲の中で自分のいろんな面をお見せできたらいいなと考えていました。ROF-MAOなどでいろんなジャンルの音楽にトライしてきたので、ROF-MAOで生まれた音楽性の幅をそのまま自分の音楽活動に持ち込んでみたら、さらに新しい表現が生まれるんじゃないかと思っていたので。自分のあらゆる面を“1つの街”を作るように作品に落とし込むという構想で、このアルバムを作っていこうとしたんです。

――私も聴かせていただいたのですが、加賀美さんの持つ豊かな表現力を目いっぱいに詰め込んで、ご本人も想定していた通りの仕上がりになったのではと思います。さて、このミニアルバムの楽曲を引っ提げて、1月17日には加賀美ハヤト 1st One Man Live “ALPHA ONE”が開催されます。田角さんはにじさんじのさまざまなライブ会場に足を運ばれていますが、加賀美さんの初ワンマンで楽しみにしていることはなんでしょうか?

田角:加賀美さんはこれまでさまざまなライブを経験されてきたと思いますが、今回はご自身初のワンマンライブです。加賀美さんのオリジナル楽曲の持つ熱さや、これまで見せてきたライブパフォーマンスの力強さを踏まえて考えると、会場が割れてしまうんじゃないかと思っています(笑)。

加賀美:(笑)

田角:お客さんもそうですしもちろん加賀美さんも、それぐらいのエネルギーを持って盛り上がってくださるんじゃないかと期待しています。その盛り上がりがどこまで高まってしまうんだろう、という予測不可能な部分も含めて楽しみにしています!

加賀美:ありがとうございます!

――“ALPHA ONE”の宣伝文句には「全てにおいて“最強”である理由を証明する」とありますから、今から当日の盛り上がり具合が楽しみですね。田角さんがおっしゃっていた通り、加賀美さんはこれまでにじさんじのさまざまなライブにご出演されていますが、ANYCOLORだからこそ実現できるライブの魅力というものはどんなものか、出演者の目線でお伺いしたいです。

加賀美ライブに関わる人々が「常に何かに挑戦したい」と考えているところですね。出演者をはじめ、イベントの運営だけでなく技術スタッフの方々までもが「ライブという場で何ができるか」「VTuberとしてライブをするにあたって次は何ができるんだ?」という姿勢でいてくださるんですが、その開拓者精神のようなマインドが自分のしたいライブのスタイルとすごくマッチしているんです。

そんな挑戦の末にさまざまなステージが生まれて、それらの経験が積み重なって今があると思っています。ですから、ANYCOLORのフロンティアスピリットで形作られてきたライブの“最新の姿”を、自分1人でお見せするとしたら何ができるんだろう、とも考えていますね。

加賀美ハヤト 1st One Man Live 'ALPHA ONE”キービジュアル

――なるほど。これは余談なんですが、以前ANYCOLOR MAGAZINEでは大阪城ホールで開催されたROF-MAO 1st LIVE - New street, New worldのスタッフのインタビューを行いました。あのライブを作るうえで、悩むスタッフの背中を加賀美さんが力強く押して勇気付けたというエピソードがありましたね。

加賀美:そういうこともありましたね……!

田角:加賀美さんの存在がいい影響を与えていますね! だからこうやって、加賀美さんがひたむきな背中を見せてくださるので、僕たちスタッフとしては「自分たちももっとがんばろう!」と思えるんだと思います。

――出演者自らが現場を引っ張ってくださるのは、スタッフとしても心強いですね。ではライブを間近に控え、加賀美さんもスタッフも非常に気合いの入っている時期かと思います。最後に、加賀美さんからはライブへの意気込み、田角さんからは加賀美さんへのエールの言葉をいただけますでしょうか。

加賀美:“ALPHA ONE”をきっかけに、私たちのライブシーンに変化が生まれるようなものができたらいいなと思っています。「VTuberのライブ」という大きな枠組みではなくて、「にじさんじのライブ」という範囲のことかもしれませんが。その変化はものすごく突飛な仕組み・演出によって生まれるわけではないと思いますが、今回のライブをきっかけに、参加する人々のマインドやスタイルを変えるんだ、というつもりで臨みたいと思っています。がんばります!

田角:先ほどフロンティアスピリットというワードが出ましたが、VTuberのライブパフォーマンスを開拓してきた加賀美さんの初ソロライブですから、まだVTuber業界では当たり前になっていなかった領域を新たに切り拓くようなライブになるんだろうなと期待しています。そんなライブに向けて準備はまだ必要ですし、そもそも楽曲がかなりエネルギッシュなものが多いので、お忙しい中ではあると思いますが、心と体をしっかり休めながらがんばっていただきたいと思っています。僕らとしてもできる限りのサポートをしていきますので!

加賀美ハヤト 1st One Man Live “ALPHA ONE”
加賀美ハヤト 1st One Man Live “ALPHA ONE”配信チケット販売ページ
加賀美ハヤト 1st One Man Live “ALPHA ONE”配信ページ

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  • 加賀美ハヤト

    玩具会社、「加賀美インダストリアル」の若き社長。
    自社玩具のPRのため、自らライバーとしてデビューすることを決めた。

  • 田角陸

    2017年、早稲田大学在学中の21歳でいちから株式会社(現ANYCOLOR株式会社)を設立。次世代のエンタメ企業を創るため、テクノロジーで全てのコンテンツを「魔法のような、新体験」に変えて、世界に提供することを会社のミッションに掲げる。

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