静岡の駅弁の老舗、東海軒が弁当・総菜チェーン天神屋傘下に

本間久志
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 駅弁の老舗として知られる東海軒(静岡市駿河区)が、弁当・総菜チェーン店の天神屋(本店・同区)に買収され、子会社化された。天神屋の有田一喜社長が8日、市内で記者会見して明らかにした。東海軒の名称は残し、名物駅弁「元祖鯛(たい)めし」の製造販売など、事業はすべて引き継ぐという。

 東海軒は東海道線が開通した1889年に創業した。静岡駅構内で弁当やサンドイッチなどを販売し、長く旅行や出張の客たちに親しまれてきた。しかし近年は、コロナ禍による駅利用者の減少、原材料価格や人件費の高騰によって業績が悪化し、「(赤字は)毎年、相当な額になっていた」(有田社長)という。

 1年ほど前から両社の経営陣が協議を続け、天神屋の子会社とする手続きが5日に完了したという。新しい東海軒と天神屋は社長が兼務になる。

 有田社長は「ブランド、看板としての東海軒、130年を超える歴史の火を消してはいけない。雇用を守ることと、(商品の)品質と安定供給を大事に考えた」と事業を承継した理由を説明した。

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