「愛子天皇」よりもよっぽど現実的…麻生太郎がゴリ押しする「悠仁さましか残らない皇室」を救う唯一の解決策
■「スリム化」できる欧州王室との違い 昨今の「安定的な皇位継承」議論に関しては、ヨーロッパで近年「王室のスリム化」が広がりつつあることを受けて、国民の一部からはそもそも皇族増員への異論も上がっている。 王室のスリム化とは、継承権はそのままにしつつ傍系王族から、歳費支給を停止したり、称号・敬称などを取り上げたりするものだ。 2019年のスウェーデンに始まり、2022年にはデンマークが追随した。詳細なプランは不明ながら、イギリスでも現国王チャールズ3世がかねて実施したがっていたとされる。 現存する宮家すら「スリム化」対象として検討してもよいくらいなのに、旧宮家を復帰させようだなんて、完全に世界の潮流に逆らっている――。欧州を基準としてこのような批判が出るのも、無理もないことではあろう。 しかし、ヨーロッパのほとんどの君主国には今なお貴族が正式に存在しており、彼らは宮廷の役職や侍女などに就いて、陰に日向に王室を支えている。そのうえ、近隣諸国には親戚同士でもある他の王家が君臨している。昔ほど強固なものではなくなったとはいえ、歴史的・伝統的な階級社会が保たれているのだ。 ■傍系皇族を厚くすることから始めるほかない 天皇をお守りする「藩屏(はんぺい)」を自負していた華族が消滅してから久しく、構造的問題から宮内庁はあまり頼りにならず、君主制国家も近くには存在しない。そんな現代日本の皇室は、置かれている環境がヨーロッパの王室とは根本的に異なるといえるのではないだろうか。 ---------- 「今の日本に皇室と一般国民の間にあって双方をつなぐ『中間層』が存在しないことは大きな問題だと思います」――『祖国と青年』第254号(1999年11月)30頁。 ---------- 政治学者の櫻田淳氏(東洋学園大学教授)は前世紀末、上のように述べて旧宮家の皇籍復帰を主張した。今更ながら、まさにその通りであろう。中間層を再構築しようにも、華族制度を復活させることは非現実的ゆえに、傍系皇族を厚くすることから始めるほかないのである。