法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

アニメ制作にはいろいろな事例があるという話に、その事例を経験したことがないという体験を匿名で語っても、充分な反論にはならないと思うよ

アニメーターの暴走にまつわる証言が仮に虚偽でも現実的な創作だという指摘を、証言が創作と認めたと解釈してしまう不思議な「諸葛望@sakami_keniti」氏 - 法華狼の日記

 証言を疑える根拠は、アカウントが私と同じように匿名であるところだけ。もちろん全面的な信用ができないことは、虚偽だという意味ではない。

 ところが上記エントリに対して、「諸葛望@sakami_keniti」氏は下記のように解釈して、「Simon_Sin@Simon_Sin」氏の証言が私にとっても「嘘丸出し」なのだと論じた。

 上記エントリに対して「諸葛望@sakami_keniti」氏が何度か反応しているようだが、虚偽と仮定することと虚偽と認定することの違いは今も理解できていないようだ。


メガネ犬の「隙を見てパンチラや乳揺らしを捻じ込む」に対して、虚偽だけと妥当だと言うバカがいたので晒したら反論があったらしい(更に持って来た奴もバカ)んですけど、

実際に数年だけどアニメ業界にいて、
友達にもいる私の方が間違っているって正気かね?

https://hokke-ookami.hatenablog.com/entry/20251226/1766761147

 どちらが間違っているかという話ではなく、私の文章を「諸葛望@sakami_keniti」氏が誤読していると指摘したが理解できていない。
 どれだけ「Simon_Sin@Simon_Sin」氏の証言に疑義をとなえようとも、そして仮にその疑義に私が納得して「Simon_Sin@Simon_Sin」氏の証言が虚偽だと考えるようになっても、過去に私が「Simon_Sin@Simon_Sin」氏の証言が虚偽と評価したことにはならない。
 くわえて、同じようにSNSで証言をおこなっているとしても、「諸葛望@sakami_keniti」氏が体験しなかっただけでは、著名なアニメ関係者も実名で似たような体験を語っている「Simon_Sin@Simon_Sin」氏の体験を否定することは難しい。


 とはいえ、上記の反応だけなら文章を読解する能力もしくは意思がないと思うしかなく、同じ説明をくりかえしてもしかたがないと判断した。
 しかし、「フモト@SFumoto」氏とのやりとりでも内容を歪曲してもちだし、自身の見解に反するアニメ関係者を「嘘だと分かっていても批判に乗る」と主張しだしたのは一線を超えている。


↓こっちなんか「嘘松だろうけど『隙を見てパンチラや胸揺らしを捩じ込んで来るアニメーター』の存在には妥当性がある」とかメチャクチャ。

https://hokke-ookami.hatenablog.com/entry/20241009/1728482580


この嘘松ブログ、アニメと漫画に対して誹謗中傷的なデマばっか書いてますよね。
内容的に共産系か極左系の人だと思います。


まあ漫画家やアニメーターも左派が多くて、嘘だと分かっていても批判に乗る人もいますから。
だから個人的に誠実を心掛けているだけで、業界の実態を考えたらとてもじゃないけど味方できませんわ。

 アニメや漫画に対して誹謗中傷的なデマとは、いったい何のことだろうか。もちろんアニメや漫画を個別に批判することもあるし、スタッフを批判する場合もあるが、逆に批判に反論することもある。
アニメ制作会社STUDIO4℃作品のキャラクターデザインが、なぜか最近になって嘲笑や反発の対象になっている - 法華狼の日記
 一方、この「フモト@SFumoto」氏は、トークイベントの書き起こし記事を歪曲してアニメ脚本家の吉田恵里香氏を論難しており、かかわった成果物に対しても否定的に見ていた。
『ぼっち・ざ・ろっく』のTVアニメ化で性的な描写を抑制したことが、関係者の合意でおこなわれたとなぜ考えられないのだろうか? - 法華狼の日記

「フモト@SFumoto」氏は吉田氏に対しては「思想を持ち込むために作品を改変したり、一スタッフが原作を無視し自分の主義や思想で語るような行為は控えていただきたい」と主張しており、性的描写を抑制するアニメ制作者は事実を歪曲してでも非難することがわかる。


 くわえて引用されている「フモト@SFumoto」氏の発言への返信を見ていくと、「諸葛望@sakami_keniti」氏が乳揺れ作画への興味関心がないことが明らかになる。


だから素人が考えるアニメ制作の世界なんですよ。
それで2.5万いいね行く。

口パクを考えたら分かりますけど、キャラの全身原画と胸揺らしは別セルになります。だからそもそも全部描き直す必要がない。
しかも胸パーツだけ別作画になるんで良く分からない物体を描くことになり、エロ好きのアニメーターからしても全く楽しくもない。

漫画家とアシスタントみたいに、アニメーターが描き込んだ絵がそのままフィルムに反映されると勘違いしています。


アニメでもこうやってAセル、 Bセルとパーツ分けして作画しますからね。

胸揺らしならおっぱい部分だけ別セルになるから、使わなければ揺れませんよ。
メガネ犬によるとなぜか全身を最初から描き直してます。

 キャラクターの全身が静止して乳だけを揺らす時は乳だけを別の階層*1に描いて揺らすと主張しても、全身原画で勝手に乳を揺れるように作画されたという証言への反論にはならない。
 歴史的に「乳揺れ」は身体の動きに少し遅れて乳が揺れるアニメーションが源流とされるように*2、一般的に乳揺れ作画は静止した肉体で乳だけが揺れるというものではない。
WEBアニメスタイル_COLUMN

ガイナックスの前身であるDAICON FILMが制作した「DAICON IV オープニングアニメ」でダイナロボをひっくり返した女の子がガッツポーズをとるカットにおいて、原画で描かれていなかった胸の動きを、動画担当だった貞本義行が動きを足して揺らしたのが、日本のアニメにおける「乳ユラシ」の最初だと言われている。

 上記の動画で勝手に動きをくわえた話はアマチュア制作のショートアニメなので、もちろんそのまま現在に通用する話ではないが、たとえば『もののけ姫』でも動画段階で乳を揺らして怒られたという著名アニメーターの逸話がある*3
WEBアニメスタイル_COLUMN

板「俺も動画で『もののけ姫』やったんですけど、遊びすぎて動検さんから怒られましたよ~」
金「『もののけ姫』で遊べた!?」
板「はい! 犬に乗ったサンの胸を動画の中割りでバインバイン揺らしましたから」
金「はははは!(笑) ……でも、揺れるモンは揺れるんだからしょうがないよね~」

 もちろん全身の運動で乳が揺れる作画は一般的に原画が描くものだろうが、そもそも「Simon_Sin@Simon_Sin」氏は動画段階で勝手に動きを加えたという話はしていない。
 また「フモト@SFumoto」氏はやりとりのなかで、アニメの全ての動きは絵コンテで決定されて、個々のアニメーターの創作性が発揮される余地はないかのような、それこそ一般的なアニメ制作経験者とは思えないような主張もしている。


そもそもアニメーターに作画させる前に絵コンテの段階で動くものには指示文書きますからね。
何をどう間違えたら勝手に胸が揺れ動くようになるのかって話ですよ。
胸が動くならキャラがそのように動かなければいけないし、胸揺れアニメーションに割いた労力を魅せるために構図も変えなければいけなくなる。そうすれば今度は背景に合わなくなる可能性もありますし、胸揺れが表現できるシーンの尺も変わってくる。
アニメは完全な分業制なのにアニメーターが勝手にシーンを変更できる権限などありません。
デタラメもいいところですよ。

 現在は分業が進んでいるが、キャラクター作画と背景の位置関係や構図を決定するレイアウトを原画担当のアニメーターが描くことは一般的だ。なぜ背景との位置関係を決められるアニメーターが作った動きが背景と合わなくなると思うのだろうか。
 おまけに「割いた労力を魅せるために構図も変えなければ」といった話は、乳揺れ作画をするならそうすべきという話でしかなく、演出の意向を無視して勝手に動きをくわえるアニメーターが必ず考慮すると考えるほうがおかしい。
 またアニメーターが権限を逸脱したという体験を「Simon_Sin@Simon_Sin」氏は証言しているのであって、「分業制なのにアニメーターが勝手にシーンを変更できる権限などありません」ということは反論としては筋違いだ。
 しかも「胸が動くならキャラがそのように動かなければいけない」という反論は、乳揺れ作画は必ず全身は動かないかのような「諸葛望@sakami_keniti」氏の反論と矛盾している。

*1:かつてのアニメは主に動く部分とそこに質感をあわせたい部分を透明なセルロイド板に描いて、動かない背景などに重ねていたので、その動く部分の階層を「セル」と呼んでいた。制作がデジタル化されてセルロイドには描かなくなった現在でも慣例として残っている。

*2:歴史的には、注目される以前の事例もいくつかある。 『DAICON Ⅳ』より2年も早い!日本初(?)の乳揺れアニメ『おてんば宇宙人』 - 二速

*3:たまたま宮崎駿監督作品ではあるが、たぶん「諸葛望@sakami_keniti」氏は知らないだろう。自身の反論が成立しなくなるから。