「屋根が壊れてます」は本当?急増する点検商法の実態と正しい対応  | やねプロ STOP!リフォーム詐欺 読み込まれました
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2025.5.1

「屋根が壊れてます」は本当?急増する点検商法の実態と正しい対応 

はじめに

「屋根がズレています。このままだと雨漏りしますよ」
そんな突然の訪問を受け、不安から高額な修理契約を結んでしまう――今、全国で屋根修理を巡る詐欺被害が急増しています。

この記事では実際に報道された被害事例をもとに、本記事では悪質業者の手口と対策法、信頼できる業者の選び方をわかりやすく解説します。
大切な住まいを守るために、契約前にぜひ知っておきたい知識をまとめました。

「屋根がズレています」から始まる巧妙な誘導(朝日新聞より)

2024年3月、愛知県内に住む70代の女性のもとに、ある日、ひとりの若い男性が現れました。

「近所で屋根工事をしていまして、お宅の屋根が少しズレているように見えたんです。気になって声をかけました」

そう名乗った彼は、ごく自然な態度で話しはじめました。女性が話に耳を傾けると、「念のため確認だけでも」と言って、特に強い拒否もないまま屋根に上がっていきました。

しばらくして戻ってきた彼は、スマートフォンの画面を見せてきました。
「この部分が浮いてしまっています。このままだと雨漏りします」
そう言って、ぼんやりとした画像を頼りに屋根の状態を説明します。

そして次に提示されたのは、80万円を超える工事の見積書。
「今日中に決めていただければ、足場代はサービスします」と、話は急展開。女性は突然の展開に不安を感じながらも、契約を考えてしまいます。

しかし、たまたま家の近くにいたご家族が状況を察知し、すぐにストップ。
後日、別の業者に点検を依頼したところ「屋根には特に問題なし」と診断され、詐欺まがいの訪問販売だったことが分かりました。

この事例は、消費者庁が「点検商法」への注意を呼びかけるきっかけとなった報道の1つです。

👉 出典:朝日新聞デジタル(2024年3月5日)

▶ ここから学べる教訓・ポイント

  • 「近所で工事している者です」という地域親和型の名乗り方に要注意。

  • 屋根の上の状態は素人には確認できないため、「写真」や「専門用語」を用いた心理操作が多い。

  • その場で即決させようとする手口は、典型的な詐欺の特徴。

  • 家族の介入が詐欺を防ぐ鍵となった実例。特に高齢者宅では家族がサポートすることが重要。

契約寸前で気づいた違和感と回避の決断(ハイオキ建設ブログより)

「屋根、今すぐ見てもらった方がいいですよ。板金が浮いてます。放っておいたら台風で吹き飛びますよ!」

そんな言葉をかけてきたのは、ある日突然、広島県内のとある住宅にやってきた作業着姿の男でした。インターホン越しに話すでもなく、いきなり敷地内に入り込んできて、「たまたま通りかかったんですが…」と話しかけてきたのです。

その後、男は家主の許可も曖昧なまま屋根に上がり、スマートフォンで撮ったという写真を提示。「このままでは雨漏りになります。今日中に足場だけでも組んでおいた方がいいですよ」と契約を急かしはじめました。

見せられた写真は、ピンぼけで何が写っているかはっきりしないものでしたが、「この角度だと素人には分かりづらいんですよ」ともっともらしい説明を続け、契約書を出そうとする姿勢に、家主は強い違和感を覚えました。

「ちょっと家族と相談します」とその場を離れ、地元で信頼のあるハイオキ建設に連絡。すぐに専門スタッフが現地確認に来たところ、衝撃の診断結果が出たのです。

「屋根は全く問題ありません。むしろ今足場を組んだら、不要な工事で費用がかさむだけです」

実際、こうした“突然の訪問”による契約トラブルは年々増えており、新聞でも度々取り上げられています。「業者に言われたまま契約し、後で高額請求された」「中途半端な工事をされてトラブルに」――そんな被害者も少なくありません。

このケースは「未遂」で終わりましたが、ほんの一歩間違えば高額な“無駄な工事”に巻き込まれていたかもしれません。

👉 出典:ハイオキ建設公式ブログ(2023年11月29日)

▶ ここから学べる教訓・ポイント

  • 不安を煽る「即日対応が必要」といった言葉には要注意。

  • 「写真の質が悪い」「やたらと急かす」など、小さな違和感を見逃さないことが重要

  • 第三者に相談したことで冷静な判断ができた、という成功例。

  • 地元業者に相談することで適切な情報と安心感が得られる。

「このままだと危険です」悪徳業者が使う典型的なセリフと心理トリック


▶ 屋根修理詐欺で多用される“決まり文句”一覧

屋根修理詐欺の訪問営業では、相手の不安を煽り、即決させるための“定型フレーズ”が存在します。
以下は、これまでの報道や実際の被害事例から判明している、代表的なセリフです。

 1. 「近所で工事をしている者ですが…」

  • 親近感を演出し、警戒心を和らげるための冒頭トーク。

  • 実際には全く無関係な業者であることがほとんど。

 2. 「屋根がズレているのが見えました」

  • 素人には確認できない屋根上の状況を一方的に伝え、視覚情報のハンディを利用

  • さらに、「近くで見た」「たまたま通った」など理由をつけて接触。

 3. 「このままだと雨漏りしますよ」

  • 住宅被害=生活への重大な影響を連想させ、恐怖・不安を煽る

  • 時に「梅雨前に急いだ方がいいですよ」など季節要因を結びつける。

 4. 「今日中なら足場代を無料にします」

  • “今決めればお得”という限定性で冷静な判断力を奪う。

  • 実際には架空の値引きで、総額にはほとんど影響しないケースも。

 5. 「火災保険で実質無料になります」

  • お金がかからないように見せかけて契約への心理的ハードルを下げる

  • ただし、保険が下りないケースも多く、自費になる可能性が高い

騙されやすい人に共通する心理的特徴

被害に遭いやすい方の多くに、以下のような“心理の落とし穴”が存在します。

不安の強調に弱い

  • 「屋根が壊れている」という発言に対し、正確な判断ができないと言われた通りに信じてしまう

  • 高齢者の場合、「家のことはよく分からない」と考え、業者に依存しやすい。

お得・割引に弱い

  • 「今日なら安くなる」「足場代が無料」など、“今だけ感”に反応しやすい。

  • 実際の相場や相見積もりをとる習慣がない場合、すぐに決断してしまう。

 「周囲に迷惑をかけたくない」という心理

  • 「屋根が飛んだら近所に迷惑」と言われ、自己責任や社会的プレッシャーを感じて即決する。

    善意や常識を悪用される

  • 「よく来てくれたから悪い気はしない」「遠くから来たんだから」など、“人情”を利用した営業もある。

  • 特に年配の方は、「相手に失礼がないように」契約まで進んでしまう例も。

これらのセリフや心理的テクニックは、一見すると親切でプロらしいように思えるものです。しかし、実際には冷静な判断力を奪い、契約を急がせるために使われるテクニックであることがほとんどです。少しでも「おかしいな」と感じたときには、必ず家族や信頼できる業者に確認してください。特に写真・見積・報告書の3点が揃っていない業者には要注意です。

「この家、狙われやすい?」詐欺業者がターゲットにする住宅の特徴と背景

なぜ“特定の家”が狙われるのか?

屋根修理の詐欺業者は、無作為に訪問しているわけではありません
実は彼らには「狙いやすい家・タイミング・住人の特徴」が存在しており、効率的に“カモ”を選んで営業をかけています。

以下では、過去の被害事例や公的機関の報告に基づき、ターゲットにされやすい住宅の特徴を解説します。

特徴①:築15年以上の一戸建て(特にスレート屋根)

築年数が15年以上経過している戸建ては、見た目に劣化が出やすくなります。
特にスレート屋根(コロニアル・カラーベストなど)は、表面の塗装が剥がれてくる時期で、「色褪せ」「コケ」「ひび割れ」などの症状が表出します。

これを口実に、「屋根材が割れてます」「防水が切れてます」と不安を煽り、必要のない工事を提案されるケースが多発しています。

🔗 スレート屋根の種類とは?

特徴②:庭木や外壁が未整備でメンテナンスされていない家

業者は外観を見て「メンテナンスに無頓着そうな家」を優先的に狙います。雑草が伸びていたり、外壁にひび割れがあったり、雨樋が外れているような見た目の家は「この家なら心配を煽れば通じる」と判断され、屋根点検の口実に使われることがあります。

特徴③:災害後(台風・地震)の住宅街

台風や地震の直後は、住人自身が「屋根が大丈夫か不安」と感じています。
その心理のスキマを突いて、「近所で屋根が飛んだので確認してます」と言って訪問されるケースが後を絶ちません。

このとき「火災保険を使えば無料で修理できますよ」と甘い言葉を添えることで、高額請求に繋げる構図が多いです。

特徴④:高齢者のみの世帯

高齢者だけで暮らす世帯は、判断力や警戒心が低下している、その場で契約してしまいやすい、子どもや家族が近くにいないため相談する相手がいない、家への訪問者を「親切な人」と受け止めてしまう傾向がある、といった理由で狙われやすくなります。

実際、2024年3月の朝日新聞の記事の被害者も高齢の女性でした。この層は特に被害に遭いやすく、詐欺業者の「一番のターゲット」とされています。

特徴⑤:屋根が外から見えづらい立地・構造

屋根が外から見えづらい立地・構造として、急こう配や複雑な構造の屋根、高台や狭小地に建つ家、屋根に上がるには足場が必要な構造などが挙げられます。

こうした家は住人自身が屋根の状態を把握しづらいため、業者が「この写真を見てください」と言えば、簡単に信用してしまうのです。

▶ 詐欺業者の“営業ルート”は地域を限定して巡回する

詐欺業者は、1つのエリアに集中して営業をかけ、「このあたりのお宅、みんな修理してますよ」と口コミがあるかのように信頼を装います

また、「この地区の担当をしています」という“偽りの自治体業務感”を出して信用させるケースもあります。

▶ 対策:狙われやすい条件に当てはまっていたら?

以下のような行動をすぐに取りましょう。

  • 屋根の状態を定期的にプロに点検してもらう(信頼できる地元業者に限る)

  • 高齢者のいる世帯は「訪問業者に即決しない」よう家族でルールを決めておく

  • 少しでも不安がある場合は写真・見積・報告書をセットで確認

被害者にならないためには、「自分の家は狙われやすいのか?」を業者の視点で逆に考えることが有効です。
狙われやすい条件に自宅が当てはまる場合は、なおさら慎重な判断が必要です。

詐欺に遭ってしまったら?冷静な対応と頼れる相談窓口

屋根修理詐欺は、工事後に不具合が出たり、相場より大幅に高額であることに気づいて被害が判明するケースが多いです。
「契約してしまったから…」「もう支払ったから仕方ない」と諦める前に、まずは相談・確認・証拠の整理を行いましょう。

ステップ1:契約内容・工事状況を整理する

まずは、以下の書類や記録を確認・保存しましょう。

  • 契約書・見積書・請求書

  • 業者とのLINE、メール、通話記録

  • 工事中や完成後の写真(スマホでOK)

  • 支払いの証拠(振込明細、領収書など)

これらは消費生活センターや弁護士に相談する際の重要な証拠になります。

ステップ2:業者に工事の説明や補償を正式に求める

契約に不明点がある場合や、明らかに説明と違う工事をされた場合は、まず業者に正式な説明や補修対応を求めることが第一歩です。

  • メールや書面で証拠を残してください。(電話ではなく文面が理想)

  • 「消費者センター等に相談中です」と伝えることで対応が変わる場合もあります。

ただし、逆ギレや脅迫的な態度があれば即、外部機関へ相談してください。

ステップ3:公的な相談窓口に連絡する

国民生活センター・消費生活センター(全国共通番号:188)

  • いちばん身近で信頼できる相談先です。

  • 地域ごとの専門窓口に自動で繋がります。

  • 事例と証拠をもとに、適切な対応アドバイスや事業者への働きかけを行ってくれます。

 https://www.kokusen.go.jp/map/

弁護士(法テラスや無料法律相談など)

  • 高額請求や契約内容の無効確認、返金交渉を進める際に有効です。

  • 「消費者契約法」や「民法」に基づき、契約取消ができる場合もあります。

法テラス: https://www.houterasu.or.jp/

消費者庁:訪問販売・点検商法への注意喚起ページあり

  • 業者が違法な勧誘・脅しを行った場合、行政指導が行われることもあります。

点検商法に関する注意:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/door_to_door/


 ステップ4:火災保険の不正請求トラブルにも注意!

「保険が使える」と言われて工事を契約したが、保険金が下りなかった…というトラブルも多く報告されています。

  • 保険会社に直接確認をしましょう。

  • 書類の内容(写真や見積)が業者都合で改ざんされていないか精査しましょう。

  • 保険金詐欺に加担してしまうケースもあるので要注意です。

泣き寝入りしない。正しい知識と行動が身を守る

屋根修理詐欺は、知らないうちに契約を結ばされていたり、業者の言葉を信じてしまうことで発生する被害です。
しかし、法的には「契約後でも取り消しが可能」な場合があります。

  • 契約内容や支払いの証拠を残す

  • 専門機関にすぐ相談する

  • 無理に1人で解決しようとしない

この3つを徹底することで、被害拡大を防ぎ、費用の一部返金や再工事が実現するケースもあります。

屋根修理詐欺を防ぐために、知っておくべき7つのこと

これまで紹介してきた屋根修理詐欺の実例や手口、対策方法は、誰にでも起こり得る身近なトラブルです。
以下に、読者が取るべき行動・覚えておくべきポイントを整理しました。

 詐欺に遭わないためのチェックリスト

確認ポイント

内容

訪問営業かどうか?

どんなに丁寧でも「その場契約」は避ける

写真+見積+報告書の3点セットがあるか?

曖昧な説明・写真のない業者は要注意

相見積もりをとるか?

1社だけの言い値で契約しない

建設業許可・法人番号があるか?

信頼性の第一歩

地元密着か?施工実績があるか?

公式サイト・レビュー・施工事例で判断

火災保険を口実にしないか?

「無料になる」は危険信号

高齢者世帯か?

一人で判断させない体制づくりが重要


こんなとき、すぐに相談を!

  • 見積と請求がまったく違った

  • 工事後に「実はもっと必要です」と言われた

  • 契約を取り消したいけど業者が応じない

  • 火災保険を使わせる前提で契約された

相談先

正しい屋根修理は「安心」と「資産価値」につながる

屋根のメンテナンスは、雨漏りを防ぎ、家の寿命を延ばす大切な工事です。
だからこそ、焦って決めず、信頼できる業者と進めることが大切です。

yane.pro」では、施工実績の写真公開、専門スタッフによる無料相談、地域密着のサポート体制で、皆様の住まいを守ります。


Q&A


Q1. 訪問業者に「屋根がズレてる」と言われました。信じていい?

A. 口頭だけの説明では判断しないでください。写真と報告書で状態を確認し、複数社で意見を聞くのが安心です。


Q2. 「火災保険で無料」と言われたけど本当?

A. 火災保険が下りるかどうかは保険会社が判断します。業者の言葉を鵜呑みにせず、契約前に必ず保険会社へ確認を。


Q3. 工事が本当に必要か見極める方法は?

A. 「写真+説明+相見積もり」が基本です。yane.proのような施工写真付き報告を出す業者が信頼できます


Q4. 一度契約してしまったけど、取り消しできますか?

A. 訪問販売や強引な勧誘は「クーリングオフ(契約から8日以内)」や「消費者契約法」によって契約取り消しが可能なケースがあります。消費生活センターへすぐ相談を。


Q5. 自宅が古く、屋根が心配です。どうすればいい?

A. まずは信頼できる業者による点検を依頼し、写真付きで状態を確認しましょう。点検=契約ではないので、落ち着いて判断できます。


最後に:安心して屋根を直すために、まずは正しい情報から

住まいを守るために屋根修理をしたいのに、それが詐欺被害になるのは本末転倒です。
だからこそ、「自分で調べる・相談する・比較する」という行動が何よりの防御になります。

リフォーム詐欺啓発メディア「やねプロ」では、信頼できる工事業者やリフォーム詐欺への対象方など、多数掲載中。
屋根について「ちょっと不安だな」と思ったら、すぐ契約する前に、まず相談から始めてみてください。

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