社債発行は26年も高水準続く、金利上昇でも企業と投資家の需要旺盛

今年の相場はこれをきちんと観察することが重要。

去年末相場はみんながサンタラリーを期待する中で結構微妙な状態で株価は引けたものの、年始の動きはなかなか良く、上手い具合にスタートダッシュが決まっているなという感じがしている。
ではなぜスタートダッシュが上手く決まっているかというのをまとめていきたい。

足下で世界的にも株価はあまり地域・国問わずバリュエーションは高い数値を継続しており、ここ2~3年ぐらいはずっと株価は割高だから慎重に行くべきという論調で相場を語る人は多いが、そういった普通の相場観を嘲笑うかのように連発上昇しているのがここもとのトレンドである。
加えて、AIブームがこの相場上昇の加速を促しているが、このAIブーム認識は専門知識がないと結構難しいのか明らかに金融市場をメインとしてきた人達の認識は遅れており、例えばだが実際に早い段階でDRAMが来るとしてマイクロン株を推していた人もいたが、実際にマイクロンの株価が上昇したのは2025年半ばになってからとかなり遅く、こういったことから今株価を先導しているのは金融市場ではなく実業界の方ではないかと思っている。

【マイクロンの株価チャート】
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そして実業界が相場を牽引していると考えると重要なことは、実業界がきちんと資金を集めて投資を継続しているかどうかにあるわけであるが、上記のBBG記事の通り年初から比較的見通しは明るい状況となっている。
米ドル建て社債市場でも年始からバシバシ新発債が出ていることも考えると、実業界の資金調達具合は順調に進んでいることから、これを見て株価はスタートダッシュはまずまずといった動きになっているのだと思う。
この辺の考え方の根本原理については下記過去記事を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
なぜ借金のサイクルが経済・株価にとって重要なのかを解き明かす

ちなみにこれを考えると去年の12月はみんながサンタラリーを期待していた中で、そこまで下がりはしなかったものの、上がりもしなかったのは社債がクリスマス~年末休暇で全く発行されなかったがために新たな市場からの資金供給がなかったという要因が大きかったように思う。
株価が安いところであれば、休暇入りすると売りが消えるのでサンタラリーが起きやすいが、足下株価バリュエーション自体は全体として高く、意識的に買いが続かないと継続的な上昇が期待しづらいわけで、これが去年の年末の株価動向が微妙だった理由なんじゃないかなと思うので、年末の相場の動きはもう忘れて年始の相場の動きを捉えていきたい。
     
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