栃木県の県立高校で発生した「トイレいじめ問題」が波紋を呼んでいます。暴行動画が拡散し、警察が捜査中です。県知事も怒りを表明し、教育委員会は謝罪しました。事件は格闘技イベント「ブレイキングダウン」の模倣との説もあり、SNSでの暴露が騒動を拡大しています。専門家は加害者特定が被害者救済に繋がらないと警告しています。
栃木の県立高校で起きた「トイレいじめ問題」の炎上が止まらない。男子生徒が別の生徒を一方的に殴る蹴るという衝撃的な内容に、警察は暴行事件として捜査を進めており、福田富一県知事(72)も「絶句した」と怒りを露わにするなど、行政・警察をも動かす事態へと発展。NHKなどテレビ各局が報じるなど波紋が広がる中、一部では今回の暴行はいじめではなく、総合格闘家の朝倉未来(33)がプロデュースし、起業家の溝口勇児氏(41)が運営トップを務める人気格闘技イベント「ブレイキングダウン」を真似ただけだという説が浮上し、格闘技界にまで飛び火している。
今回の炎上を受け、栃木県教育委員会は7日に開いた会見で騒動を謝罪。高校も同日、動画に写っているのは自校の生徒だと認めて「いじめ防止対策推進法のいじめの定義に該当し得る」との認識を示した上で、今後は生徒らにアンケートを実施し、保護者説明会も開くとしている。
暴露系デスドル告発と「ごっこ遊び」の主張
炎上のきっかけは4日、X(旧ツイッター)でフォロワー92万人を持つ暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE(デスドルノート)」(通称デスドル)による動画投稿だ。9秒間の動画は、男子生徒が別の生徒を一方的にパンチやキックを繰り出し、周囲から歓声やあおるような掛け声が上がるというもの。デスドルの投稿では学校名に加え「偏差値」に関してもランク付けしており、加害生徒や学校を明確に批判する告発となっていた。
デスドルは動画の入手先について明らかにしていないが、 今回の投稿にあたり「いじめ撲滅委員会」の設立を宣言しており、アカウント創設者「磨童まさを」はXで「いじめを相談しても大人は見て見ぬふりをする。警察は無能」と、SNSでいじめ問題を暴露することの正当性を主張していた。
そんな中、騒動の当事者であることをにおわせる「るいるい」と名乗るXユーザーが5日、「ブレイキングダウンごっこの撮影する言い出してじゃんけんで負けた2人で撮影協力しただけだし」「SNSに動画あげていじめみたいに印象操作してるのひどくね」などと投稿。格闘技の試合を模倣していただけだったと唱えていた。