年始に、向田邦子原作の『阿修羅のごとく』の文春文庫の小説版を読みました。


阿修羅のごとく (文春文庫)
向田 邦子
文藝春秋
2025-01-30





だいぶ前に、ラジオ『深夜の馬鹿力』で伊集院光さんが話していたのを聞いたのがきっかけです。

テレビドラマよりも先に、脚本をベースにノベライズしたこちらの本を読んだのですが、


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めちゃくちゃ心に刺さりました。

あまりにも面白すぎて、実家から東京へ帰る新幹線の3列シートの真ん中に座って読んでいる最中、左右に知らない人がいるのに感涙。新幹線で一番泣きづらい場所なのに・・・。

『阿修羅のごとく』は七十になる父親に愛人がいたことが発覚し、四姉妹がそれぞれの問題を抱えながらも右往左往する「家庭」を舞台にしたドラマです。

生活状況がばらばらな四姉妹それぞれのエピソードがどれも印象的で、それらが連関しながら発生していく構成がめちゃくちゃ巧み・・・

「これはドラマもみよう」と思い、NHKオンデマンドで見はじめ、2日で全てを見終えました。

とにかくいしだあゆみが演じる滝子と、宇崎竜童が演じる勝又の2人のシーンがほんとうに好きで好きで、朝出社する前にみています。

勝又がポケットからぺちゃんこのパンを出して滝子にあげるところ、滝子が自室で一人、厚化粧をするところ・・・伝えたいシーンはつきません。


この熱そのままで、2003年の映画版をAmazonプライムで見たのですが、

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熱がそのまま「リアルタイム酷評レビュー」の執筆へとシフトしました。

私はどんなクオリティの映画に対しても寛容な方なのですが、このときはもうじっとして見ることができず、映画をみながらキーボードで思いつく限りの感想をメモにうちこみまくっていたのです。

さっき、そのメモを読み返したら、

「初代のドラマを10年前に観て、記憶をたよりに思い起こしてうろ覚えで撮ってるみたいな精度」
「『阿修羅のごとく』を一回遠心分離機にかけた?ばらばらにした要素で福笑いした?」
「緒形拳じゃなくても降板してる」

人が変わったような感想が大量に出てきて、我ながら「ヒエッ」となりました。

「結構自分も阿修羅なところあるんやな」と思いました。