【フリー台本】いつもより生理が重い彼女を看病する彼氏
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あくびと共に、目覚める彼氏
「…今何時だ?」
彼氏はベッドサイドの時計を確認する
「……ちょっと早いけど、朝ごはんの支度でもするかぁ」
隣で眠っていた彼女は、もぞもぞと起きそうな気配を見せる
「ん?まだいいよ、寝てなって。せっかくの休みなんだし」
頭を撫でると、そのまま再び眠りに落ちる彼女
『うん……』
「おやすみ」
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「もう昼前なのに、まだ起きてこないなんて珍しいな……よっぽど疲れてるんだな。ちょっと様子を見に行ってみるか……」
ダイニングから寝室まで歩き、扉をそっとあける
「おーい、もうお昼になるけど……って、どうしたの?大丈夫!?」
暗い部屋の中、ベッドに腰を掛けてお腹を抱える彼女に、彼氏は慌てて駆け寄る
「お腹が痛いの?」
彼女はこくり、と頷く
「……もしかして、その……生理?」
彼女はまた頷く。
「……そっか。辛そうだし、まだ横になっておいた方が……」
『ううん、トイレいかないと……』
「あぁ、トイレか……一人で行ける?支えようか?」
『大丈夫』
「そう?……なら、気をつけて」
若干おぼつかない足取りで彼女が寝室を出てから、掛け布団とシーツをチェックする
「洗濯するものは……大丈夫そうかな。……ってことは、昨日の夜からもう生理きてるって分かってたんだ。いつもよりも重いみたいだし、朝作ったスープでも温め直すか」
寝室を出て、キッチンでスープの鍋を火にかける彼氏。
しかし、なかなか彼女がトイレから戻ってこない。
「随分遅いけど……トイレのときに声かけられたら嫌、だよな……うーん……」
葛藤の最中、ガタンと、大きな物音がする。
「っ!?」
彼氏は急いでトイレまで行くものの、勿論ドアは締められている。
「大丈夫?今の音は!?ドア、開けていい?……ねえ、聞こえてる?」
トントン、と控えめなノックからどんどん大きくしても、彼女からの返事はない。
「ごめん、開けるからね……」
意を決してドアを開ければ、そのドアに寄りかかるように真っ青な顔色の彼女がトイレの床に座り込んでいた。
「え、ちょ……大丈夫、じゃないよね。一旦、ベッドまで運ぶよ?いいね?」
彼氏は意識朦朧状態の彼女を抱き上げて寝室まで運び、ベッドにそっと下ろす。
「よいしょ……え?『ごめん』?なんで謝るの……あぁ、でも、とりあえず意識はあるね。よかった。倒れたときに、頭とか打ってない?」
『大丈夫』
「そっか、よかった……ちょっと今回は酷いみたいだね。顔色、真っ青だよ……。倒れたのは、貧血?」
『うん』
「お腹もまだ痛むだろうし、薬飲もうか。スープ作ったから、ちょっとだけでも食べられそう?あんまり食欲はないだろうけど……」
『食べたい』
「じゃあ、今準備してくるから、このまま横になってて」
ちょうど頃合いになったスープと、薬と水を準備して、彼氏は寝室に戻り、サイドテーブルに一度それらを置く。
「おまたせ。身体起こせそう?……そう、ゆっくり……後ろから支えてるから、そのまま寄り掛かってて」
ふらつく彼女の身体を支えつつ、スープの入ったマグカップを彼女の手に持たせる。
「マグカップに入れてきたから……持てる?うん、大丈夫そうだね。ちょっと熱いかもしれないから、ゆっくり飲んでね……そうそう」
半分くらい残したところで、飲むペースが落ち、彼女の顔が険しくなってくる。
「ああ、無理に全部飲まなくていいからね。飲めるだけでいいから。もうやめとこうか?……うん、じゃあマグカップ預かるね」
マグカップを彼女から預かり、替わりに薬を渡す。
「これ薬。で、こっちが水ね。……うん、飲めたね。じゃあ、また横になろうか。布団もかけて、と……これでいいかな」
『ありがとう』
「ん?そんな、お礼なんて言わないで……顔色はさっきより良くなったけど、まだお腹は痛いよね。薬効くまでの辛抱だから……何かしてほしいことある?」
『大丈夫』
「あ、また『大丈夫』って……本当に?本当に一人で寝てた方が気が楽だっていうなら、それは全然いいんだけど……」
『おなか、さすってほしい』
「『おなか、さすってほしい』?……ん、わかった。じゃあ、ちょっと布団にお邪魔します」
彼氏は布団に潜り込み、彼女を後ろから抱きしめる体勢になり、お腹をさする。
「このあたり?……あ、もう少し下?ごめん……ここかな?……こんな感じでいい?」
リラックスしてきた彼女は眠ってしまう。
「…………寝ちゃったか。起きる頃には、少しは元気になってるといいんだけど……ここ最近すごく忙しそうにしてたから、疲れが出たのもあるのかなあ……とにかく、今はゆっくり休んでね……おやすみ」
彼氏は、彼女のおでこに一つ、キスを落とす。